本当に届く切手のありかを知ってるかい
それは微かな泣声のような傷のおと、閉じ込めたところに必ず姿を隠して…指先で...
河原
角膜を狙うみたいに伸びた名も知らぬ植物が群生する 土に還らないものたちで溢れた...
女がどんなジェラートを欲しがっているかなんて男には絶対に理解出来ることはない
夜の明りは窓辺の結露で最高な具合に濡れそぼっている…ごらんよ、メロドラマのよ...
インプロビゼイションはれっきとしたポエムの扉を叩くことが出来るのか?という一考察
感情と感覚の不文律なアクロバット、俺が信じてやまないのはいつだってそんな流...
どこへ帰る?(中心部は台風)
激しい焦燥の後に濡れた犬の様な心情を目の当たりにして またしても愚かさを売物...
喰らう(葬送)
影法師が長く長く伸びるさまを忘却と相乗しながら 幾通りも脆く深く残る痛み放熱...
カーペットに転がったコインの裏側
清潔なカーペットに転がったワンコイン、君はそれを目に止めるものの決して拾...
片脚、果物ナイフ―そして干からびた明け方の夢
緩んだ蛇口から少しずつ漏れてくる水がシンクを叩くのが忌々しい 秋を装いな...
FLY ME TO THE MOON(わたしは星のしたで)
身体が冷えるのを待って、そっと手首に線を引く、こんなわたし死んでしまえばい...
汚物に聖女の影が在る―天井の概念と相対する不眠
部屋の明りを落としたら天井にのろのろと蠢く俺という在り方の概念が見えた、...