雨の日、うつくしい使者と
あなたは世界をかくすほどの傘をさして しのび足のような雨のなかを歩いている ...
アイ・ガット・リズム
騒々しい球体がずっと頭蓋骨のあちこちを転がり続けているみたいな目覚め、ふやけ...
決闘か人殺しか（あるいはみみっちい小競り合いか）
辺りを見渡せば意図塗れの言葉を吐いてる魂の貧民窟に住んでるやつら 俺が...
耳の傾け方を習うのは何よりも難しい
眼球のピントは崩れ 右目と左目があさっての方を見る 世界は歪んでいる その...
深海の寝床で
なにもない なにもない なにもない部屋を塗り潰して 深海の色に変換した 息の続く海...
長い自殺みたいな正義に囚われたやつらの顔を見てみなよ？
二七度目のクラクションのあとの殺人事件、三十代のサラリーマンは運転席で生涯...
生きてるノイズが屠るものは
ラジオペンチで脳味噌をむしるような音が右耳の奥の方で聞こえている、少し湾...
からっぽの世界
海岸に流れ着いた死体は 名前のないまま葬られた 世間から隔離された...
満足できない
偽物のイマジンが街を闊歩している 俺はガイガーカウンターを海...
