ライク・ア・ローリング・ストーン(俺風味)
あんたはうぬぼれまみれのガキで 乞食にゃ恵んでやったりしてたな、そうだろ? 「やめ...
クラウディ・ボート
吐いた息には リアルが無かった はらはら軽くて ふらふら落ちて 網戸に集まる 虫...
凍結のLIFE
生温い雨が 夜の街路を まどろみの様に濡らす 酔いつぶれ 彷徨う 死霊のような僕 何...
輪舞曲(ロンド)
水に落ちたトーン 空に跳ねた魚 うつりゆくからこそ 知りえるのだと知る 傷は華やかに ...
イズム・ダンス
壊れてゆくのさ 時が回るたび 歪んでゆくのさ 軸がふらついて 虚ろな世界 放り出さ...
太陽の幻影の零時
何かが壊れる音には ある種の予感があるから 壁の時計が告げる零時 窓に映る実像を見て...
渚
砂浜に 落としたピアス 「もう探せないから構わない」 あの頃は ふとした歌が 運命の...
コンビニのピラフと報復のニュースの後味
瞬きのうちに砕けた窓では片目をえぐられた赤ん坊 母親は熱い音と光の中で瓦礫の中に掻き消...
ネジがひとつ落ちた
人身事故のため遅れますと 冷たい声のアナウンス響く またかと嘆く誰かの舌打ち 伝言ゲー...
早い秋の手紙
どんな言葉を 交わしただろう どんな思いを 残しただろう ゆっくり色を 落とし始めた 木...