![カバー画像](https://blogimg.goo.ne.jp/image/upload/f_auto,q_auto,t_cover_l/v1692020796/user_photo/1b/9dbf2c6293d63ebf4fa6dac0181821d2_c4.jpg)
![プロフィール画像](https://blogimg.goo.ne.jp/image/upload/f_auto,q_auto,t_profile_square_m/v1673875666/user_photo/1b/9dbf2c6293d63ebf4fa6dac0181821d2.jpg)
不定形な文字が空を這う路地裏
途轍もなく赤いキャンバスが垂れ流す言語
時間は降り続ける針の雨だ、すべてが的確に俺を貫いては床を鳴らして消える、概念的な血みどろ、底無し沼に踏み入ったかのように身動きもままならない、それは痛みには思えなかった、それは傷と...
Egg Shell(脆いが硬い)
脳髄に寄生して根を張った狂気が頭蓋を穿孔しようとしていた、俺はいつだって自分のことを確...
怪談
放置された骨組みだけの車のそばには細やかな花が咲いていた、二十年も前にそこで中年夫婦の...
PAC-MAN
朦朧と彷徨う午後を適切な言葉で語ればどうにか恰好がつく気がして、汗ばんだ肌の不快感は無視することにした、太陽はかろうじて顔を覗かせている程度で、圧倒的な湿度の高さがすべてを塗り潰し...
初めから舗装道など選んで歩くような人間じゃないんだ
感情は初めから歪んでいた、自分以外の誰かと居ると誤差ばかりが目についた、おそらくは幼いころから、欲しいものははっきりしていた、でもそれをどんな風に話せばいいのかわからなかったから詩...
miscellaneous valves(その他のバルブ)
細い光と目蓋の痺れ、サンドノイズの残響と湾曲した夢の欠片、不器用な蛇のように身体を捩じ...
torrential rain
望むとか、望まないとか、そんなもの、特別人生において重要な事柄でもないだろう、何の意味も無く道端でいきなり切り刻まれるやつだって居るさ、夢を見続けるやつなんて阿呆だ、だけど諦めを達...
sealed
囀るな、囁くな、嘯くなよ、腐肉に群がる小蝿や蛆のような薄汚い愚民ども、俺の人生にお前らを相手にしてる暇はない、俺がこの世界で息をし続けている理由はただひとつ、容赦ないポエジーと相...
ふざけた世界にさよならを
伸び過ぎた髪を手早く纏めたら企んでる顔でこちらへおいで裁きを受ける覚悟なら出来てるひと...
散らばった骨はひとつところに集めておけばいい
静物たちは沈黙し続けながら俺たちの詩を見届けようとしている、きっとやつらにとっては一番興味深い現象なのだろう、そしてそれは余程の例外を除いては滅多にお目にかかれるものじゃない、当人...