気まぐれ日記

気ままに、また、思い出に

コートールド美術館展 魅惑の印象派

2019-09-27 | 美術館(キルト展を含む)
上野の東京都美術館で開催されている、コートールド美術館展に行ってきました。
久しぶりの上野は良い天気です。
美術館情報パネルが並んでいます。









館内に入りました。




意外と空いてます。
展示作品数60点、資料リストが24点と少なめなので、一点一点時間をかけてじっくりと観賞できました。

フィンセット・ファン・ゴッホ
「花咲く桃の木々」が1点。
穏やかなタッチの明るい絵です。
当時、ジャポニズムが流行していて、この作品にも右上少し真ん中よりに小さく富士山と思われる山が描かれています。この写真では観づらいでしょうが、実物には、はっきりと描かれています。

クロード・モネ
「アンティーブ」


この美術館には、セザンヌの絵画がたくさん集められています。
「大きな松のあるサント=ヴィクトワール山」


「パイプをくわえた男」


「キューピッドの石膏像のある静物」セザンヌのお部屋の様子がわかります。お馴染みのリンゴも描いています。


インドア印象派のドガ
「舞台上の二人の踊り子」
とても美しい絵です。

アンリ・ルソー
「税関」税関職員だったルソー

ポール・ゴーガンと言えば、タヒチの印象が強いのですが、妻のメットの肖像を彫った大理石の頭像は、とても素敵です。

ジョルジュ・スーラの「クールブヴォワの橋」もとても印象的です。
近くで観るのと離れて観るのとで、印象が変わるし、点描が丁寧に描いてあり、心地良い作品です。

ルノアール
「桟敷席」とても有名な作品です。華やかでルノアールらしいです。

出口で複製画と撮影できます。

「死ねまでに観ておきたい世界の絵画1001」にも選ばれ、米津玄師でお馴染みの大塚国際美術館にも展示されている、最晩年のマネの代表作
「フォリー=ベルジェールのバー」
は必見です。
病身のマネが、バーに通いながら渾身の力を込めて完成させた力作です。
バーメイドの虚ろな表情と鏡に映る彼女が接待している男性客や大勢の観客、左上には、空中ブランコ乗りの足、手前には、精密な薔薇や、マネのサインが書いてあるワインのラベル等が当時目新しかった電灯が目立つように描かれた見所たくさんの傑作です。


この展覧会は、解説にも力が入っていて、大きなパネルが絵画横に展示されていて、音声ガイド無しでもわかりやすいですよ。