心に響く小さな5つの物語 (小さな人生論シリーズ) | |
挿絵 片岡 鶴太郎 | |
致知出版社 |
急遽、8月に行う予定の作文の書き方講座と実際の作文の作成です。
読書感想文の提出が8月5日にあるので、急いでいる訳です。感想文に使用する本は「心に響く小さな五つの物語」(上記)。
案の定、塾長の感想文になりました~(あちゃ~)。
最後の一番重要な部分は、来客もあり本人たちに任せました。
そのままでは、ほんとに私の読書感想文を学校の先生がチェックする事になります。これはまずいでしょ!しかも、3人が全く同じ文章です。ただ、クラスが違う分助かってるか~~。
文章を話しながら、仮名の使い方や句読点の打つところなども解説しながらの講義でした。
何度も各生徒にどう思ったか等聞きながらまとめて行きましたので、おおむね彼女たちの感想文になってるはずです。
来客では・・・
中2生男子君の問題でご相談に来て頂きました。
今のままでは、やる気も起こらず塾もさぼり気味、自習すら行かない、夏期講習もお母さんに話さない(案内も渡していない)、との事でした。
学校の課題もしようとしない。口うるさく言っても無駄。で、どうしたものか?
本人からの話では、環境を新たにして新規一転するという事だが・・・・
更に話を突っ込んで聞いていくと、友達の行ってる塾では学校の課題を消化してくれて、そういう処なら自分も出来るのではないか?と言い出したそうです。それならと、塾長に直接言いなさいとお母さんが連れて来てくれました。
「なるほど、そういう事ね。でもなぁ~、その塾ではお金を採って本来自分でやるべきものを消化してくれる訳やね。なんか違えへんか?」
元々それまでは自分で進めていて、確実に350点以上をキープし続けてきたのに、今どうしたのか?当然塾長プリントも手つかずでしょうし、第一家でやり込んでいる姿を見せていないのも、お母さんとしては心配なのです。
どうやら、その他塾に友人が行っているらしく、それなりの「勧誘」に逢っている様子。
この時期は、よくその手があるのでと話しました。うちでも先月あたりに「紹介キャンペーン」をしています。同じようにある程度強力に進める処が出て来ています。紹介した生徒には、ゲーム機やタブレットを配布したりする訳です。
本人も正直塾を変わって果たして即刻改善するだろうか?環境が変われば、一気にやり出すだろうか?それよりも他に問題があるのではないか?そう思いました。
「あのな、お前には夢があるよな(彼の夢は料理人)、その夢を実現させられる高校はどこや?どこに行くって言うてた?」
「H高校」
「そこに入るには定期テストで何点いるんやった?」
「370点」
「じゃ~、学校の課題を消化してくれるその塾へ行ったら採れるようになるか?うちとそっちと比較したらどうや?」
「ムリやと思う。Hero'sなら行けると思う」
「そう、じゃ~塾長はなんで、カップ麺用意したり、プリント刷ったり、今日みたいに緊急作文会したり、理科や国語の講習会したりすると思う?」
「みんなのテストの点数上げて、行きたい高校へ行かせたいから」
「そうや、すべては、こどもたちのために!でやってるからや」
「その塾へ移ったら、行きたい高校へ確実に行かせてもらえると思うか?更に、将来の夢の実現までフォローしてくれると思うか?どっちやったら出来ると思う?」
「・・・Hero's」
「ハイ!答えが出ました。今週からスーパープロジェクトチームを編成し、確実に成績を上げられるように組んでいく!ええな!」
彼は色んな事情から、勉強から逃げているだけなのです。あれこれ言い訳をして、自分を守らないといけなかったのでしょう。
「なぁ、なんのために勉強するねん?もうわかるやろ」
「将来の夢を実現するため」
「その通り!」
最後は自分で決断してもらいました。お母さんも納得です。第一、今から塾を変えると更なる入塾金や夏期講習追加分ん?十万かかります。それこそ親不孝です。それでも本人が移れば頑張るというから、なけなしのお金を準備してまでやらせようとしている訳です。今のままではやる訳ない。
親をだまし、自分をごまかしている訳です。
「やるか?止めるか?どうする?」
「続ける!続けて夢を実現させる!」
「よっしゃ~よう言うた!」
今度逃げるようなことをするようなら、仏の顔も三度まで!で、その時は見放すからな!と言いました。更に、信用と自由の話もして納得してくれていました。ただ、男子なのでしばらくすると気を抜いてくるのは事実です。その時はまた同じ話を繰り返していきます。とかく男子は根気がいるのです。
「塾長は、いつでも信じているからね。その分だけでも自由はあるんや!」(信用と自由は天秤で釣り合っている話)
ということで、今週から更にバージョンアップして指導していく事になりました。頑張りましょう!
実際この子は、やり出せば一気に400点は超える力を持ってるのです。
環境的な、学校、家庭、友人などの問題があるのです。本人だけが悪い訳ではない。しかし、だからと言って世の中のマナーの「赤い一線」を超えてはいけないのです。
夢を実現するために!
明日に、期待!
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