おやつのスイカをおいしくいただいた後は、
夕食のカレーライス作りです。
カレーライス作りは全部で4チームに分かれて
行います。
①お米を研ぎ飯盒でご飯を炊く『お米係』
②野菜を刻むところからする『カレー係』
③バランスが大切なサイドメニュー『サラダ係』
④夕食の後のキャンプファイヤーの準備をする『ファイヤー係』
現実の社会と同じで、どのパートもとても重要です。
実は楽しくサラダを作りたかった人もいれば、
汗をかきながらお米を炊きたかった人もいるでしょうし、
華麗な包丁さばきで野菜を切りたかった人もいるでしょう、
ファイヤーの力仕事をしたかった人もいるでしょう。
でも、どのパートの仕事が欠けても、このキャンプの夜は
楽しく過ごせないのです。また、おいしい食事も出来ません。
みんなの仕事がすべて大事なのです。
---
さて、実際にはみんなが慣れない作業が多い中、
それぞれのポジションで大健闘してくれましたよ。
お米係は、主任先生・川上のタッグでリードします。
数年前に川上が絶対大丈夫って言って炊いたら
飯盒10個の内、半分が焦げたことがありましたが、
主任先生が付いて下さると、間違いなく焦げません。
大成功なのです。今回も主任先生に期待が高まります。
さて、まず飯盒の中蓋(なかぶた)でお米を量ります。
「中蓋で二合のお米が量れますよ」
「へー、中蓋で二合量れるんだー。
先生、二合って何?」
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「こうやってお米は研ぐんだよ。そうそう、そして
お米をこぼさないように水を捨てるよ。」
「うわー、白くなってきた。」
「そうだね。みんな手は洗ったよね。
え?煮沸消毒するからって?」
(冗談です、ちゃんと洗いました)
---
カレー係は、ピーラーで野菜の皮むきからスタート。
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ピーラーを使う皮むきは簡単なようでいて、実は
大人でも気を付けないと「手の皮」まで剥いてしまう
という危険な作業。
少し手を切ったりしながらも、慎重に作業を進めます。
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がんばって。
みんなの夕食がかかっていますよ。
---
さぁ、こちらはかまどです。
お米チームはお米研ぎの後にたっぷりお米に
水をしみ込ませる「浸水」を経て、
いよいよかまどの火おこしです。
ブロックで囲まれたかまどには、薪を並べて
その下に近くで拾ってきた枯れた杉の葉を入れ、
新聞紙をそのまた下に入れて焚きつけます。
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どうかな?一発で火がつきました!!
やったー。
ポイントは、よく乾いた薪を使うことですね。
それと空気の通り道を作っておくこと。
「うちわで扇ぐのはなぜでしょう?
みんなの知っている火は風を送ると消えるよね。
どうしてかな?」
「涼しくなるから!」
この他にも珍回答が続出でしたが、考えてみると
不思議ですね。
小学校3年生までがほとんどの育英センターです。
まだ「燃焼」について、理科で習ってないのですね。
燃えるためには空気が必要だってことが、難しいようです。
これは広口瓶を使ったロウソクの実験でも見てみないと
わからないかもですね。
川上が「でんじろう先生」になって今度やってみましょう。
---
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マッチで新聞紙に火をつける作業も難しいようでした。
川上の頃は、よく花火で火遊びをしていたから
マッチを擦ったり、100円ライターを使って
火を付けるのは出来ましたが、今の子ども達には
マッチは使ったこともほとんどないのでしょうね。
といって、もっと火遊びしようなどと言うつもりは
ありません。時代が違うってことですから。
だからこそ、こういうキャンプの場面での経験は
貴重なのですね。
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さてカレーチーム。
刻んだ野菜を水にさらして灰汁(あく)抜きをしたら、
肉と一緒に鍋で炒めます。
次にお湯の中に投入して茹でていきます。
大島の園長先生が手伝って下さって、薪を燃やします。
野菜に火が通ったら、カレー粉で味を付けていきます。
ちなみに、カレーは3つの鍋で3つそれぞれの
味付けをします。
カレールウは前々日に各班の代表で買い出しに行って
考えて考えて買ってきたものです。
「辛いのがいい」と考えた班、「甘めに味付け」と
考えた班、それぞれの味です。
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カレー粉のかけらを少し口に入れて舐めてみます。
「え?それ食べられるの?」
「当たり前じゃん。すこーしならなめてもいいよ。」
「ちょうだい」「ちょうだい」「食べたい」「もっとちょうだい」
「(口に含んで)うわぁ~辛い!」
「おいしー」
「カレーだからね。」
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こうやって川上も子どもの頃には台所でいろんなモノを
味見していました。
ちなみに、つまみ食いでおいしいのは、カレー粉のほかに
ホットケーキミックス、シチューの粉、それとコーヒー用の
ミルクの粉など、ミロの粉もおいしいですね。
おすすめしないのは、味の○(うまみ調味料)や、
小麦粉、みりんなどですね。
まぁ、良い子は真似しないように。しないか。
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そこへ各班で隠し味を入れます。
さぁ、おいしくできてきたかな?
「先生、先生、うちの班の隠し味はねー」
「それ、言っちゃったら隠し味って言わないんじゃない?」
「え?あ、そうか。」
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その隠し味はなんだろうね?
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「秘密だよ!秘密!」
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このポーズは勝利を確信しているのか。
---
そうそう、こちらはサラダチーム。
トマトを刻んで、レタスをちぎって、さらに
センターで収穫したキュウリをスライスして
サックリ混ぜたら、入徳館の冷蔵庫で冷やし(!)
食べる前にドレッシングと混ぜてできあがり。
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担当の里絵先生曰わく、サラダチームの人は
とってもよく動いてくれたそうです。
がんばりましたね。
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お食事作りも終盤。
イェーイ。カメラにポーズ。
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さぁ、完成です。
---
班長さんを中心にみんなで盛りつけたら
いよいよ夕食をいただきます。
どのチームも個性が出ていたカレーでした。
サラダもいっぱいだったけど、もりもり食べました。
お米はなんとほとんど焦げがなく、驚くことに
炊飯器で炊いたくらいにうまく炊けています。
固くなったご飯もありません。
すごいねー。と自画自賛。
いえ、主任先生と上手に研いで、火加減を見てくれた
みんなのおかげです。
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カレーライスのコンテストもあり、順位はつきましたが、
おいしいおいしい夕食でした。
ちなみに、このカレーコンテストの順位でお風呂の
順番が決定しました。
1番風呂で喜ぶチームもありましたが、みんなベスト3
ですから。よかったよかった。
---
カレーを食べ終わる頃には、太陽も角田山の稜線に
隠れて、夜がそこまで近付いていました。
---
その4に続く。
---
Change!! IKUEI!!
by 川上
夕食のカレーライス作りです。
カレーライス作りは全部で4チームに分かれて
行います。
①お米を研ぎ飯盒でご飯を炊く『お米係』
②野菜を刻むところからする『カレー係』
③バランスが大切なサイドメニュー『サラダ係』
④夕食の後のキャンプファイヤーの準備をする『ファイヤー係』
現実の社会と同じで、どのパートもとても重要です。
実は楽しくサラダを作りたかった人もいれば、
汗をかきながらお米を炊きたかった人もいるでしょうし、
華麗な包丁さばきで野菜を切りたかった人もいるでしょう、
ファイヤーの力仕事をしたかった人もいるでしょう。
でも、どのパートの仕事が欠けても、このキャンプの夜は
楽しく過ごせないのです。また、おいしい食事も出来ません。
みんなの仕事がすべて大事なのです。
---
さて、実際にはみんなが慣れない作業が多い中、
それぞれのポジションで大健闘してくれましたよ。
お米係は、主任先生・川上のタッグでリードします。
数年前に川上が絶対大丈夫って言って炊いたら
飯盒10個の内、半分が焦げたことがありましたが、
主任先生が付いて下さると、間違いなく焦げません。
大成功なのです。今回も主任先生に期待が高まります。
さて、まず飯盒の中蓋(なかぶた)でお米を量ります。
「中蓋で二合のお米が量れますよ」
「へー、中蓋で二合量れるんだー。
先生、二合って何?」
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「こうやってお米は研ぐんだよ。そうそう、そして
お米をこぼさないように水を捨てるよ。」
「うわー、白くなってきた。」
「そうだね。みんな手は洗ったよね。
え?煮沸消毒するからって?」
(冗談です、ちゃんと洗いました)
---
カレー係は、ピーラーで野菜の皮むきからスタート。
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ピーラーを使う皮むきは簡単なようでいて、実は
大人でも気を付けないと「手の皮」まで剥いてしまう
という危険な作業。
少し手を切ったりしながらも、慎重に作業を進めます。
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がんばって。
みんなの夕食がかかっていますよ。
---
さぁ、こちらはかまどです。
お米チームはお米研ぎの後にたっぷりお米に
水をしみ込ませる「浸水」を経て、
いよいよかまどの火おこしです。
ブロックで囲まれたかまどには、薪を並べて
その下に近くで拾ってきた枯れた杉の葉を入れ、
新聞紙をそのまた下に入れて焚きつけます。
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どうかな?一発で火がつきました!!
やったー。
ポイントは、よく乾いた薪を使うことですね。
それと空気の通り道を作っておくこと。
「うちわで扇ぐのはなぜでしょう?
みんなの知っている火は風を送ると消えるよね。
どうしてかな?」
「涼しくなるから!」
この他にも珍回答が続出でしたが、考えてみると
不思議ですね。
小学校3年生までがほとんどの育英センターです。
まだ「燃焼」について、理科で習ってないのですね。
燃えるためには空気が必要だってことが、難しいようです。
これは広口瓶を使ったロウソクの実験でも見てみないと
わからないかもですね。
川上が「でんじろう先生」になって今度やってみましょう。
---
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マッチで新聞紙に火をつける作業も難しいようでした。
川上の頃は、よく花火で火遊びをしていたから
マッチを擦ったり、100円ライターを使って
火を付けるのは出来ましたが、今の子ども達には
マッチは使ったこともほとんどないのでしょうね。
といって、もっと火遊びしようなどと言うつもりは
ありません。時代が違うってことですから。
だからこそ、こういうキャンプの場面での経験は
貴重なのですね。
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さてカレーチーム。
刻んだ野菜を水にさらして灰汁(あく)抜きをしたら、
肉と一緒に鍋で炒めます。
次にお湯の中に投入して茹でていきます。
大島の園長先生が手伝って下さって、薪を燃やします。
野菜に火が通ったら、カレー粉で味を付けていきます。
ちなみに、カレーは3つの鍋で3つそれぞれの
味付けをします。
カレールウは前々日に各班の代表で買い出しに行って
考えて考えて買ってきたものです。
「辛いのがいい」と考えた班、「甘めに味付け」と
考えた班、それぞれの味です。
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カレー粉のかけらを少し口に入れて舐めてみます。
「え?それ食べられるの?」
「当たり前じゃん。すこーしならなめてもいいよ。」
「ちょうだい」「ちょうだい」「食べたい」「もっとちょうだい」
「(口に含んで)うわぁ~辛い!」
「おいしー」
「カレーだからね。」
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こうやって川上も子どもの頃には台所でいろんなモノを
味見していました。
ちなみに、つまみ食いでおいしいのは、カレー粉のほかに
ホットケーキミックス、シチューの粉、それとコーヒー用の
ミルクの粉など、ミロの粉もおいしいですね。
おすすめしないのは、味の○(うまみ調味料)や、
小麦粉、みりんなどですね。
まぁ、良い子は真似しないように。しないか。
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そこへ各班で隠し味を入れます。
さぁ、おいしくできてきたかな?
「先生、先生、うちの班の隠し味はねー」
「それ、言っちゃったら隠し味って言わないんじゃない?」
「え?あ、そうか。」
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その隠し味はなんだろうね?
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「秘密だよ!秘密!」
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このポーズは勝利を確信しているのか。
---
そうそう、こちらはサラダチーム。
トマトを刻んで、レタスをちぎって、さらに
センターで収穫したキュウリをスライスして
サックリ混ぜたら、入徳館の冷蔵庫で冷やし(!)
食べる前にドレッシングと混ぜてできあがり。
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担当の里絵先生曰わく、サラダチームの人は
とってもよく動いてくれたそうです。
がんばりましたね。
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お食事作りも終盤。
イェーイ。カメラにポーズ。
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さぁ、完成です。
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班長さんを中心にみんなで盛りつけたら
いよいよ夕食をいただきます。
どのチームも個性が出ていたカレーでした。
サラダもいっぱいだったけど、もりもり食べました。
お米はなんとほとんど焦げがなく、驚くことに
炊飯器で炊いたくらいにうまく炊けています。
固くなったご飯もありません。
すごいねー。と自画自賛。
いえ、主任先生と上手に研いで、火加減を見てくれた
みんなのおかげです。
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カレーライスのコンテストもあり、順位はつきましたが、
おいしいおいしい夕食でした。
ちなみに、このカレーコンテストの順位でお風呂の
順番が決定しました。
1番風呂で喜ぶチームもありましたが、みんなベスト3
ですから。よかったよかった。
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カレーを食べ終わる頃には、太陽も角田山の稜線に
隠れて、夜がそこまで近付いていました。
---
その4に続く。
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Change!! IKUEI!!
by 川上