1月29日の朝。
ひんやりとする空気の中にもどこか春のような
気配が感じられる中、集合場所の希望が丘保育園に
育英センターのみんなは集まってきてくれました。
少し眠そうな顔に、「元気かい?」と聞くと
にっこりして「うん、元気!」ときっぱりみんな
答えてくれます。
集まったところに、希望が丘保育園の園長先生が
激励の言葉をかけてくださいました。

朝日が体育館に差してきて、みんなの背中を
あたたかく押しています。

そして予定よりやや早く8:20過ぎに出発。
くびき観光の大型デラックス観光バスに乗り、
新潟を目指します。
バスの中では新潟にまつわるクイズや水族館のクイズ、
そして伝言ゲームなどを楽しみました。バスの中の
伝言ゲームはちょっと難しいですね。
クイズは、川上の出す変テコな問題ばかりでしたが、
みなさん笑いながら…引きながら…考えました。
---
と言ってる間に、バスは新潟市内に入ります。
信濃川岸にそびえ立つ新潟県庁を横に見ながら、
千歳大橋を渡ると、向こうに松林が見えてきます。
「あの松林の先あたりが、白秋が詩に書いた『砂山』の
舞台ですよ」というようなことを解説すると、
「ふーーん」という相づちとも関心ともつかぬような、
なんともあやしい空気が微かに車内に。
海が近付いてきました。
白秋が見た「荒海」が見えるのかなと思いきや、
この日の海は波もほとんどない穏やかな冬の海。
あたたかい春のような陽射しを受けて、キラキラ
輝いているほど。
予想外に優しい海の表情にガックリしたけど、
それはそれとして、冬の海はまたいいのでした。
ちなみに、白秋おじさんが新潟で見た海は本当に
おそらくこの近くの浜辺のはずで、「砂山」の歌碑も
水族館隣の護国神社の脇の松林に立っているそうです。
---
新潟市水族館マリンピア日本海に到着。
団体休憩室に荷物を置いたら、班に分かれて、
探険ポードを班長が持っていよいよ見学スタートです。

川上と一緒に回った4班も、班長希尋さんが
探険ボードを持って歩きます。そして、班で決めた
見学テーマ/研究テーマについて、気付いたことや
発見したことを「ササッ」とメモしていくのです。
これが大人が思っている以上に皆さん楽しんでいて、
知らないことを調べることや、発見したことを
メモすることを面白がってやっています。
学校でやっているからかな?いや、みんなの探求心に
拍手を送りたいですね。みごと!こんな風に水族館で
遊べるとは思いませんでした。遊びだけど、勉強。
勉強だけど、遊びなのです。
勉強は面白がりながらやらなくちゃね!
---
さて、水族館ですが入り口からつかみまくりです。
スロープを下ってどんどん下りていくと、そこには
マリントンネルがあります。ユラユラあるいはスイスイ
泳ぐ魚達を真下から眺めることが出来るエリア。
よく知ってるようなものでも、見る方向が違うと面白い。
そんな典型ですね。
頭の上を通り過ぎる魚や巨大なエイに「オォウォー」と
歓声を上げたり、叫んだり。大興奮です。
川上はそれよりも、このガラスは割れないのかな?とか
この水槽の中の水の量は何トンくらいかな?とか
どのくらいの水温なのかなとかが気になります。

ちなみに、この大水槽の正面の平面ガラスは厚さ200mm。
トンネル部分のガラスは厚さ100mm。意外にもトンネルの
方が薄い。なぜでしょうね?

そんな「日本海大水槽」の前でポーズ。
この「ガラス」ですが、正確に言えば「アクリル」だそうで、
プラスチックみたいなものですね。
透明度が高く硬くて加工がしやすいのだそうですよ。
それにしても、割れないのか?割れたら完全に洪水です…。
---

外に出るとペンギンの家があります。
仲むつまじいペンギンの姿に、子ども達も
「あー交尾してる」とか、大人が困るような
発言も。
ここでは、ペンギンの歩き方をよく見て真似したり、
数を数えて「18匹だ」「いや、19匹だよ」
「いや、トリだから18羽と言うんじゃない?」とか、
話し合っています。
---
さて、トド・アシカ・アザラシがいる海獣コーナーに
行きます。
余談ですが、「海獣」と言われると海の獣のことだと
アタマではわかるんですが、いつも「怪獣」をくっきりと
思い描いてしまうウルトラマン世代です。
で、戻って海獣コーナー。
いきなりトドが水中を泳ぐ様子が見えます。
透明度の低い水色の水槽の中が見えて、じっと顔を
近づけていると、突如としてその水の奥から黒い巨大な
紡錘形の顔が接近してきた顔と思うと、ガラスのところで
するりとターンしてまた姿が見えなくなります。
あまりの大きさに「ぎゃー」「きゃー」「うぉー」と
子ども達も大興奮です。
階段を駆け上がり、上からその様子を見ると
トドの大きいこと。体長3m近いオスのタケは
一日に魚を40~50kgも食べると書いてあり、
これまたびっくり。
50kgって言ったら、小学生のみんな2人分くらいの
重さです。すげー。怖い。海では会いたくないです。

あまりの怖さと興奮で写真を撮り忘れたのですが、
隣のアザラシのプールではアザラシたちが整列して
なにやら上を見ています。
その几帳面な感じの並び方が拍手でした。
---
イルカショーの案内が流れます。
この日は屋内プールでのショーだったのですが、
早く行っても仕方ないよね…などと言って、
屋外プールの様子を見に行きます。
すると、そこにはショーを直前に控えたイルカ達が
トレーナーの人達と練習をしているのでした。
ジャンプをしたり、回ったり、キュウキュウ言ったり。
班のみんなとプールの近くに寄って見ていると、
一頭のイルカが近寄ってきました。挨拶をしに
来てくれたようでした。

イルカの顔は笑っているように見えました。
子ども達の近くに来ると、ガラスにアタマを
すりすり、こすりつけたり、口の中に入っている
今もらってきたばかりのご褒美の魚を、アーンと
口を開けて見せたり、それを入れたり出したり。
そうしながら、ユラユラと揺れながら少しずつ
ゆっくりとプールの中を右から左へと動くイルカ。
それに合わせて一緒に「きゃーきゃー」喜びながら
右から左へ移動する子ども達の集団。
まぁ、まるっきり子ども達の反応を見て、逆に
イルカの方が楽しんでいるように見えました。
見に行ってるつもりが、実はイルカたちに見られて
いるのかも知れないですね。

↑イルカと移動する子ども達の集団。
---
そして、屋内のイルカショープールへ移動します。
既に一緒に行っている保育園の子ども達で立ち見の
席は超満員。屋内のプールは観覧席が狭い上に立ち見で
子ども達にはちょっと厳しいのです。
やむを得ず最前列にかがむようにして、センターの
子ども達は陣取りました。
そこはイルカのジャンプで水がかかりやすいエリア。
大相撲で言えば「砂かぶり」。
イルカショーではさしずめ「水かぶり」でしょう。
ショーがスタートすると、イルカが高くジャンプするたびに
「きゃー!!」「かかったー!」予想通りの、
いや、予想外の場所での盛り上がりっぷりです。
そして、中盤のイルカと握手のコーナーでは、百数十人の
人達の中からたった二人だけ代表が選ばれるのですが、
その1人にセンターの実莉さんが選ばれたのでした。

イルカと握手をします。正確には手ではなく胸びれだから
胸びれを握ったということですが。

お姉さんにインタビューを受けました。
イルカと握手をした実莉さんのコメントです。
「イルカの手はどうだった?」
「ツルツルしていて、堅かった。それと温かかった」
ツルツルと、堅いのはなんとなく想像できましたが、
「温かい」のはなるほどーという感じですね。
水の中にいるから冷たいと思うけど、ほ乳類だから
手は温かいんですね。
---
こうして午前のお楽しみ、マリンピア日本海の
水族館での楽しい勉強時間が終わったのでした。
その2につづく。
---
Step by step, IKUEI!!!
by 川上
ひんやりとする空気の中にもどこか春のような
気配が感じられる中、集合場所の希望が丘保育園に
育英センターのみんなは集まってきてくれました。
少し眠そうな顔に、「元気かい?」と聞くと
にっこりして「うん、元気!」ときっぱりみんな
答えてくれます。
集まったところに、希望が丘保育園の園長先生が
激励の言葉をかけてくださいました。

朝日が体育館に差してきて、みんなの背中を
あたたかく押しています。

そして予定よりやや早く8:20過ぎに出発。
くびき観光の大型デラックス観光バスに乗り、
新潟を目指します。
バスの中では新潟にまつわるクイズや水族館のクイズ、
そして伝言ゲームなどを楽しみました。バスの中の
伝言ゲームはちょっと難しいですね。
クイズは、川上の出す変テコな問題ばかりでしたが、
みなさん笑いながら…引きながら…考えました。
---
と言ってる間に、バスは新潟市内に入ります。
信濃川岸にそびえ立つ新潟県庁を横に見ながら、
千歳大橋を渡ると、向こうに松林が見えてきます。
「あの松林の先あたりが、白秋が詩に書いた『砂山』の
舞台ですよ」というようなことを解説すると、
「ふーーん」という相づちとも関心ともつかぬような、
なんともあやしい空気が微かに車内に。
海が近付いてきました。
白秋が見た「荒海」が見えるのかなと思いきや、
この日の海は波もほとんどない穏やかな冬の海。
あたたかい春のような陽射しを受けて、キラキラ
輝いているほど。
予想外に優しい海の表情にガックリしたけど、
それはそれとして、冬の海はまたいいのでした。
ちなみに、白秋おじさんが新潟で見た海は本当に
おそらくこの近くの浜辺のはずで、「砂山」の歌碑も
水族館隣の護国神社の脇の松林に立っているそうです。
---
新潟市水族館マリンピア日本海に到着。
団体休憩室に荷物を置いたら、班に分かれて、
探険ポードを班長が持っていよいよ見学スタートです。

川上と一緒に回った4班も、班長希尋さんが
探険ボードを持って歩きます。そして、班で決めた
見学テーマ/研究テーマについて、気付いたことや
発見したことを「ササッ」とメモしていくのです。
これが大人が思っている以上に皆さん楽しんでいて、
知らないことを調べることや、発見したことを
メモすることを面白がってやっています。
学校でやっているからかな?いや、みんなの探求心に
拍手を送りたいですね。みごと!こんな風に水族館で
遊べるとは思いませんでした。遊びだけど、勉強。
勉強だけど、遊びなのです。
勉強は面白がりながらやらなくちゃね!
---
さて、水族館ですが入り口からつかみまくりです。
スロープを下ってどんどん下りていくと、そこには
マリントンネルがあります。ユラユラあるいはスイスイ
泳ぐ魚達を真下から眺めることが出来るエリア。
よく知ってるようなものでも、見る方向が違うと面白い。
そんな典型ですね。
頭の上を通り過ぎる魚や巨大なエイに「オォウォー」と
歓声を上げたり、叫んだり。大興奮です。
川上はそれよりも、このガラスは割れないのかな?とか
この水槽の中の水の量は何トンくらいかな?とか
どのくらいの水温なのかなとかが気になります。

ちなみに、この大水槽の正面の平面ガラスは厚さ200mm。
トンネル部分のガラスは厚さ100mm。意外にもトンネルの
方が薄い。なぜでしょうね?

そんな「日本海大水槽」の前でポーズ。
この「ガラス」ですが、正確に言えば「アクリル」だそうで、
プラスチックみたいなものですね。
透明度が高く硬くて加工がしやすいのだそうですよ。
それにしても、割れないのか?割れたら完全に洪水です…。
---

外に出るとペンギンの家があります。
仲むつまじいペンギンの姿に、子ども達も
「あー交尾してる」とか、大人が困るような
発言も。
ここでは、ペンギンの歩き方をよく見て真似したり、
数を数えて「18匹だ」「いや、19匹だよ」
「いや、トリだから18羽と言うんじゃない?」とか、
話し合っています。
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さて、トド・アシカ・アザラシがいる海獣コーナーに
行きます。
余談ですが、「海獣」と言われると海の獣のことだと
アタマではわかるんですが、いつも「怪獣」をくっきりと
思い描いてしまうウルトラマン世代です。
で、戻って海獣コーナー。
いきなりトドが水中を泳ぐ様子が見えます。
透明度の低い水色の水槽の中が見えて、じっと顔を
近づけていると、突如としてその水の奥から黒い巨大な
紡錘形の顔が接近してきた顔と思うと、ガラスのところで
するりとターンしてまた姿が見えなくなります。
あまりの大きさに「ぎゃー」「きゃー」「うぉー」と
子ども達も大興奮です。
階段を駆け上がり、上からその様子を見ると
トドの大きいこと。体長3m近いオスのタケは
一日に魚を40~50kgも食べると書いてあり、
これまたびっくり。
50kgって言ったら、小学生のみんな2人分くらいの
重さです。すげー。怖い。海では会いたくないです。

あまりの怖さと興奮で写真を撮り忘れたのですが、
隣のアザラシのプールではアザラシたちが整列して
なにやら上を見ています。
その几帳面な感じの並び方が拍手でした。
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イルカショーの案内が流れます。
この日は屋内プールでのショーだったのですが、
早く行っても仕方ないよね…などと言って、
屋外プールの様子を見に行きます。
すると、そこにはショーを直前に控えたイルカ達が
トレーナーの人達と練習をしているのでした。
ジャンプをしたり、回ったり、キュウキュウ言ったり。
班のみんなとプールの近くに寄って見ていると、
一頭のイルカが近寄ってきました。挨拶をしに
来てくれたようでした。

イルカの顔は笑っているように見えました。
子ども達の近くに来ると、ガラスにアタマを
すりすり、こすりつけたり、口の中に入っている
今もらってきたばかりのご褒美の魚を、アーンと
口を開けて見せたり、それを入れたり出したり。
そうしながら、ユラユラと揺れながら少しずつ
ゆっくりとプールの中を右から左へと動くイルカ。
それに合わせて一緒に「きゃーきゃー」喜びながら
右から左へ移動する子ども達の集団。
まぁ、まるっきり子ども達の反応を見て、逆に
イルカの方が楽しんでいるように見えました。
見に行ってるつもりが、実はイルカたちに見られて
いるのかも知れないですね。

↑イルカと移動する子ども達の集団。
---
そして、屋内のイルカショープールへ移動します。
既に一緒に行っている保育園の子ども達で立ち見の
席は超満員。屋内のプールは観覧席が狭い上に立ち見で
子ども達にはちょっと厳しいのです。
やむを得ず最前列にかがむようにして、センターの
子ども達は陣取りました。
そこはイルカのジャンプで水がかかりやすいエリア。
大相撲で言えば「砂かぶり」。
イルカショーではさしずめ「水かぶり」でしょう。
ショーがスタートすると、イルカが高くジャンプするたびに
「きゃー!!」「かかったー!」予想通りの、
いや、予想外の場所での盛り上がりっぷりです。
そして、中盤のイルカと握手のコーナーでは、百数十人の
人達の中からたった二人だけ代表が選ばれるのですが、
その1人にセンターの実莉さんが選ばれたのでした。

イルカと握手をします。正確には手ではなく胸びれだから
胸びれを握ったということですが。

お姉さんにインタビューを受けました。
イルカと握手をした実莉さんのコメントです。
「イルカの手はどうだった?」
「ツルツルしていて、堅かった。それと温かかった」
ツルツルと、堅いのはなんとなく想像できましたが、
「温かい」のはなるほどーという感じですね。
水の中にいるから冷たいと思うけど、ほ乳類だから
手は温かいんですね。
---
こうして午前のお楽しみ、マリンピア日本海の
水族館での楽しい勉強時間が終わったのでした。
その2につづく。
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Step by step, IKUEI!!!
by 川上