弊社の社労士教材も本日の「社会保険に関する一般常識」を配信することで全10科目の配信がすべて終了する。
今日は、白書の中の「健康」分野から平成26年の主な項目について列記したい。
・日本は世界最高水準の長寿国となっており、特に健康寿命は男女とも世界一を達成。一方で、「健康寿命」という言葉の認知度は3割程度。今後、高齢化の進展に伴う医療費等の負担増を避けるためにも、健康寿命の延伸は重要。
・7割以上の人が自分を「健康」であると考えている一方で、健康に関して何らかの不安を抱く人も約6割。死因の約6割をがんや心疾患などの生活習慣病が占める。その予防には、過剰な塩分・脂肪分を控えることなどが必要。6割近くの人がバランスのとれた食生活の実践を考えるが、男性の肥満割合は増加。
・ 健康のために運動や定期健診の受診が重要。年齢が上がるほどこれらに取り組む傾向。約7割の人が普段から不安や悩みを感じており、若い人ほどその割合が高い。また、不安の内容は世代間
で差がある。
・ 睡眠で休養が十分とれていない人も約4割おり、今よりもっと休みがとれたら外で過ごしたいと思いつつも、現実には家の中でインターネットなどをして、過ごすことが多い。 近所で協力し合う人がいない人が多い一方で、地域での助け合いを望む人の割合は増えている。
・若い世代は生きがいや家計、職場関係に、高齢者は自分の健康や病気に悩んでいる。若い世代の幸福度が低いが、これは、職場等でのストレスの影響も考えられる。20代の死因の半数は自殺で、その動機や原因の約4割が仕事関連の悩みとうつ病によるものである。
社会保険労務士試験合格を目指す人は、そろそろ全科目の整理を終了したいところ。4月以後、新たな科目をまだ勉強している状況だと合格が厳しい。これからの時期は徹底復習と情報収集期間である。
昨今、労働裁判件数も増えてきているため、裁判例からの出題も目立つようになった。裁判所のホームページより労働関連の裁判についてはチェックしておいたほうが得策。