井真井のちょっと一言。。

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扇状地とは?

2024-08-29 10:29:32 | 日記
井真井様

平素よりいつもお世話になっております。
いつもご丁寧なご解説を賜りまして誠に有難うございます。

扇状地につきましては色々調べたのですが、いまいちよく分かりません。
ご解説の程、宜しくお願い致します。

NO.2945/

扇状地とは、山地から河川により運ばれてきた砂礫等が堆積し、平坦地になった地盤である。低地部の中でも、谷の出口などに扇状にひろがった微高地は、一般に洪水や地震に対する安全度が比較的高く、砂礫層を主に地盤も良好である。

Q:谷の出口から扇上に広がった微高地というのが重要なポイントなのかと思いましたが、いまいち分かりません。宜しくお願い致します。

【井真井】
お世話になっております。

普段、都会に住んでいますと、日本は平地が多いと勘違いしますが、実際は違います。

日本列島の地形は起伏に富み、火山地・丘陵を含む山地の面積がなんと国土の約75%も占めています。私たちは約25%の狭い平地で生活しているのが現実なのです。

二つの山に挟まれた「谷」には、雨が降れば、両脇の山から水が流れ込みます。谷に集まった水は低地に向かって流れだします。この水の流れる方向を「谷の出口」と言います。

水は谷から四方に向かって出口を求めて、流れるのです。その流れにより大地は、扇のような形になります。これが、「扇状地」です。

川辺にできる「三角州」とは違いますので混同しないでください。

(写真省略)

水が流れる時に、石や土、砂などは高地から低地へ向かって押し流されます。重い石は山に近いところに留まり、軽い石は低地のほうまで流れます。

コロコロした石は砂に比べて重たいため、遠くまで運ばれにくいです。勾配の大きな山間部から、勾配の小さい平野部に出てきたところに堆積していきます。

要は、扇状地はゴツゴツした岩やコロコロした礫によって形成された地形なのです。

コロコロした石を地理の専門用語では礫(れき)と呼びます。そのため、扇状地は礫が堆積して
形成された地形であると言えます。だから、水はけも良いし、地盤も石や岩なので固いのです。

(写真省略)


扇頂から扇端に向かって、水が四方八方に出口を求めて、流れ出すわけですが、土地の傾斜角度などによって、常にその表面が一律に平坦になるわけではありません。

大きな岩が大量に流された場所は、そうでない場所より少し盛り上がった土地になります。大きな岩でなくても、周囲より大量に礫が堆積した場所は、盛り上がります。

それを「谷の出口から扇状に広がった微高地」と言っているわけです。

(写真省略)

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