因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

因幡屋の俳句日記/ご報告を兼ねて

2013-12-24 | 俳句

 しばらくおやすみしていた俳句日記(1,2,3)ですが、ひとつご報告があります。
 当方12月16日付にて、俳句結社「銀漢」に入会いたしました。3月に「銀漢」の初学者向け勉強会の金星句会を見学させていただき、それから月1回の句会に参加するようになりました。金星句会ははじまった当初こそ初学者向けだったそうなのですが、それから数年のあいだに参加される皆さんがめきめき上達され、自分が伺ったときには初学者の域をとうに脱していたという・・・つまり非常にレベルの高い句会に素人同然で飛びこんだことになり、いまとなっては冷や汗ものであります。
 しかし指南役、世話役の方はじめ皆さんに快く受け入れていただき、結社に入会することを決めました。このような日が訪れるとは夢にも思わず、それも自分の努力ではなく、手を引いて連れてきてくださった方、背中を押してくださった方の存在があることに気づきます。
 このところすっかりご無沙汰してしまっておりますが、木挽町句会の皆さまにも感謝しております。ほんとうにありがとうございます。

 作家の向田邦子が直木賞受賞式でのスピーチで、「五十を過ぎて新しい分野のスタートラインに立てるとは、、何と心弾むことでしょうか」と語っています。数年まえに大病を患ったとき、もうこれから先、面白いことは起きない、このへんで止まりだと思っていたところに「わが人生で一番面白いことが起こった。それが小説の道であり、直木賞であったということです。
 この記事を読んだとき、自分はまだ二十歳まえで、「そんなものかしらん」と思っていましたが、当時の向田さんと同じくらいの年まわりになったいま、俳句をはじめられることがほんとうに嬉しく、心弾む思いです。予想もしませんでした。まさかこんなことがわが身に起こるとは。
 むろん同じなのは年齢だけ。自分はまさに俳句の初学者ですから、銀漢の伊藤伊那男主宰から「3年は雑巾がけですよ」と言われたとおり、いちばんの下働きからはじめることになります。あきっぽい自分がどこまで続けらるか、みなさんの足を引っ張ることはないか(いや、すでにそうとう引っ張っている)等々心配はありますが、それでもよい俳句を詠みたい、いろいろなことをもっと知りたいという気持ちのほうが強いのです。

 さあ来年1月の金星句会用に5句、11月に発足した「俳句をつくる演劇人の会」に5句、そして俳誌「銀漢」提出用に7句の投句が控えています。そろそろ準備を、というより日々作句を意識していないと追いつきません。
 「さあつくるぞ」と意気込んでも無理なわけでして、肩の力を抜いて俳句の世界に素直に心を委ね、それが観劇と批評にもよい効果を生むことを願うものであります。おっとこれは欲張りすぎですね(苦笑)。

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