因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

2022年12月の観劇と俳句の予定

2022-12-01 | お知らせ
 11月の宿題がまだ残っているのですが、12月の予定を先にアップします。カレンダーが最後の1枚になると、やらねばならないこと山積なのに、あれもこれもまだだよという焦燥感がいっそう募ります。慌てず落ち着いて一つひとつ大事に。
*劇団民藝公演 デイヴィッド・ヘア作 丹野郁弓訳・演出
『モデレート・ソプラノ』 デイヴィッド・ヘアのヒット作の本邦初演。1930年代から戦後、そしてまた30年代に戻るという重層的な構造とのこと。
*文学座12月アトリエの会 原田ゆう作 所奏演出
 『文、分、異聞』
 舞台は1963年の文学座。年初に大量の脱退者を出した劇団で、翌年の正月公演である三島由紀夫の書下ろし『喜びの琴』上演の是非をめぐって紛糾、再び分裂の危機を迎えている。「宙づりになった作品に、研究生という名の宙ぶらりんの若者たちが揺さぶられ、未来に手を伸ばす」作品とは、何と大胆な。
CEDARdéfi ジャン・ジュネ作 石川大輔演出『女中たち』(翻訳:篠沢秀夫『今日のフランス演劇Ⅰ』/白水社刊より)
 留守中の奥様の部屋で、女中の姉妹のごっこ遊びが恐ろしい展開に。奥様を演じる月船さらら(1,2,3)の挑戦を確と。
*動物自殺倶楽部第2回公演 高木登(演劇ユニット鵺的)作 小崎愛美里(フロアトポロジー/演劇ユニット鵺的)演出
 『凪の果て』
 5人の男女の恋愛と結婚を巡る物語で、劇作家が以前在籍していた机上風景や鵺的初期の作品に近いとのこと。机上風景時代の舞台は未見でもあり、これは是非にと。高木登作品の過去記事→(1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21α,22,23
*復帰50年企画・ACO沖縄/名取事務所共同制作
   内藤裕子作・演出『カタブイ、1972』
 内藤裕子による家族劇3部作の第一弾は、1972年、復帰を迎えようとする沖縄で、タクシー運転手をしながらさとうきび農家を営む波平誠二と家族の物語(内藤裕子関連のblog記事→『かっぽれ!』シリーズ、他 1,2,3,4,5)。
*劇団劇作家主催12月公演/平林たい子没後50周年記念 (劇団劇作家 1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12
 有吉朝子(1,2,3)作 西本由香(文学座)演出
 『世界が私を嫌っても』
 「日本の劇」戯曲賞2020佳作選出作品。
*朱の会小公演Vol.2「太宰治特集」(1,2,2',3,4,5,6
 先月アンコール公演∔有吉朝子作品を披露したばかりの朱の会が、太宰治『眉山』、『葉桜と魔笛』、『故郷』3作品の朗読でこの年を締めくくる。今回は佐藤史織による津軽三味線演奏が加わる。

 俳句の予定は次の通り。毎月の句会に加え、新年俳句大会の締め切りも。
*かさゝぎ勉強会・・・枕詞「きみがよの」、季語「炉」
*十六夜句会・・・「枯れ」一般
*金星句会・・・「鷦鷯」(みそさざい)、「湯冷」
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