緊急事態宣言の延長はほぼまちがいなさそうですね。「若葉がきらめき、風薫る月、1年でもっとも風光輝かしく、凌ぎやすい月」と俳句日めくりにある5月ですが、先月に引き続き、蟄居の日々になります。
今月末ごろ発行予定でした因幡屋通信とえびす組劇場見聞録は、いずれもネット公開し、設置先各劇場への発送は行わないことといたしました。因幡屋通信はこの因幡屋ぶろぐに、えびす組はHPとは別にblogを開設し(準備中です)、そちらにアップの予定です。SNS隆盛のなか、「紙もの」の手ざわりを大切にしたいと続けてきましたが、ほとんどの公演が中止あるいは延期となり、劇場も休館という状況にあって、やむなく決断した次第です。設置先の各劇場、ギャラリー、スペースの皆さまへは直接ご連絡すべきところ、ブログでのお知らせとなりましたことをお詫び申し上げます。
と言いましても、うつむいてばかりいるわけではありません。2020年という時間は、一度しか訪れません。冬から春にかけて出会えた心躍らせる舞台のことを書き記しておきたい、ご覧になった方、見逃してしまわれた方どちらにも、舞台の印象をより鮮やかに思い描き、楽しんでいただけるものをお届けしたいと切に願っております。どうか今しばらくお待ちくださいませ。
因幡屋ぶろぐでは、当面ネット配信の舞台や戯曲読みについての記事をアップする予定です。
俳句はといいますと、2月末からすべての句会、勉強会が中止になりました。俳句の楽しみは、初心者からベテランまで皆が句座を囲み、互いの句を味わい、自由に意見しあうところにあります。つまり、(少なくとも自分は)窓を開けたことがない一室に(密閉)、メンバーがひざを突き合わせるように座り(密集)、喧々諤々議論しあう(密接)という、今最も避けねばならない「三密」そのものなのです。句会後、1階の銀漢亭で伊藤伊那男主宰の野菜、魚、肉のバランスのとれた滋養のある手料理の数々をいただきながら飲むビールの美味しいことといったら、どんなに句会の成績が悪くても、一瞬忘れられます(苦笑)。こちらも句会に負けない超三密でして、今の時期中止はやむを得ないでしょう。
しかしながら、こちらもネット句会、オンライン句会に加え、先日は「浅草仮想吟行」も行われ、晩春の雨しとどの浅草周辺を想像しつつ、しばし俳句の世界に遊ぶことができました。出句数が増えたり裏句会があったり等々、俳句の〆切はいつもと変わらず、兼題は以下の通りです。
*十六夜句会 「山鳥」「葱の花」…4句→5句になりました。
*金星句会 「胡瓜揉み」「鹿の子」
最前線で働き続けておられる方々、そのご家族の心身が守られますよう、一日も早く災禍終息の日が訪れますよう、お祈りしております。
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