因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

wonderlandクロスレヴュー挑戦編・趣向 『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』

2011-05-25 | 舞台

*オノマリコ作 黒澤世莉演出 公式サイトはこちら 神奈川芸術劇場大スタジオ 23日まで
 劇評サイトwonderlandのクロスレヴュー挑戦編 趣向公演『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』に参加いたしました。高評価が多いなか、自分は控え目な星数になっております。黒澤世莉氏の演出は、リアリズムの戯曲に愚直なまでにぶつかった『廃墟』の印象が生々しいこともあって、今回の舞台には戸惑いました。自分がバンカラ(死語ですかね)の男大学出身のせいか、女子高や女子大の雰囲気がピンとこないこと、レヴューに書いたとおり、手法が前面に出ている(と自分が感じる)作品に対して、もしかすると軽い拒否反応を抱く体質になっているのかもしれません。これは柴幸男氏の舞台に対して持つ感覚と似ています。
 さまざまなものを柔軟に受けとめたいと思いながら、みずからの意志や努力では変えられないものがあるのも確かで、自分の心の奥底を静かにみつめ、それを的確なことばで表現してゆきたいと思います。

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