因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

笛井事務所第9回公演 『愛の眼鏡は色ガラス』

2017-09-16 | 舞台
*安部公房作 山崎洋平(江古田のガールズ)演出 公式サイトはこちら(1)あうるすぽっと 17日で終了 当ブログの安部公房作品の過去記事はこちら→1,2,3,4 安部公房の評伝劇的な舞台の観劇記事はこちら。  立ち上げから5周年を迎えた笛井事務所が選んだ作品は、1974年西武劇場、現在は渋谷パルコ建て替えに伴い休館中のパルコ劇場で上演された初の演劇作品であり、安部公房スタジオの旗揚げ公演 . . . 本文を読む
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『CRIMES of THE HEART』(クライムズ・オブ・ザ・ハート 心の罪)

2017-09-11 | 舞台
*CAT企画 ベス・ヘンリー作 浦辺千鶴翻訳 小川絵梨子演出 公式サイトはこちら シアタートラム 19日まで 22日 やまと芸術文化ホール   この夏急逝した俳優の中嶋しゅうが企画し、ドク役で出演も予定していた舞台が、斎藤直樹にバトンが渡され、上演の運びとなった。演出の小川絵梨子はじめ、今回の座組は中嶋とゆかりの深かった俳優陣であり、突然の不在は予想だにしなかったであろう。さぞかし心細く、悲しみ . . . 本文を読む
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艶∞ポリス第八回公演『ハッピーママ、現る。』

2017-09-08 | 舞台
*岸本鮎佳作・演出 公式サイトはこちら 下北沢・駅前劇場 11日まで 突然俳句の話だが、句を作る際に注意しなければならないことのひとつに、「類句類想を避ける」ことが挙げられる。歳時記に掲載の例句をよく読み、似たような発想、同じような措辞はできるだけ避けて、自分だけの表現を目指そうというものだ。その一方で、「まずは自分が感じたことを大切にすべき」と、類句類想を避けるあまり、委縮して自由を奪われてしま . . . 本文を読む
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文学座9月アトリエの会『冒した者』

2017-09-06 | 舞台
*文学座創立80周年記念 三好十郎作 上村聡史演出 公式サイトはこちら 文学座アトリエ 22日まで 本作は昨年晩秋観劇した笛井事務所公演の舞台が記憶に新しい。原爆投下から7年後を舞台にしながら、いま現在のわたしたちに容赦なく原罪を問いかける強さと鋭さを持つ。  6月末、新劇交流プロジェクトによる『その人を知らず』(三好十郎作 鵜山仁演出)は3時間30分の長尺であったが、今回はそれより長い3時間5 . . . 本文を読む
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さらにさらに追加あり!2017年9月の観劇と俳句関連

2017-09-03 | お知らせ
 9月16日、観劇予定2本追加いたしました。明日の雨風に負けぬよう行ってまいります!過去記事のリンク等々は観劇後の記事にてごめんあそばせ。*風琴工房 『アンネの日』 詩森ろばの新作は、生理用ナプキン開発の物語。*Straw&Berry #4『ウロボロス』 劇団化にあたって小西耕一、佐賀モトキ、上田祐揮、井上紗彩が新しくメンバーとなり、新しい出発の一歩となる舞台。行かぬわけには!  9月4日、観劇 . . . 本文を読む
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