アメリカに1988年から1994年まで6年間暮らしました。そこで出した結論は、「貧乏人ほど太っている(The poorer, the fatter.)」であります。
ゴウ先生が暮らしていたのは、アイオワ・シティという人口5万人の大学町。多くのインテリと少数のブルーカラーから構成されていました。
そこで決まって太りすぎていたのが、大学の教授陣ではなく、低所得者層に属する人たちでした。安価な食べ物には高脂肪のものが多いうえに、健康に対する意識が低かったのが、その原因でしょう。
もちろん、こうしたブルーワーカーの人たちにスモーカーが集中していたのは言うまでもありません。(ゴウ先生もアメリカ時代の後半は、時代の趨勢に合わせてタバコを止めていました。)
禁煙同様、健康になるのも、教育レベルがものを言うというのだと思われます。
そうした推測を裏付けるようなニュースが飛び込んできました。肥満が先進国のものから途上国にも広がっているというものです。
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太りすぎ、世界で10億人以上 WHO発表 (朝日新聞) - goo ニュース
2005年 9月23日 (金) 23:12
世界保健機関(WHO、本部・ジュネーブ)は22日、60億人余りの世界の人口のうち10億人以上が太りすぎで、このまま増加を続ければ2015年までに15億人に達する、との推計を発表した。中高年の過半数が太りすぎの国もあることから、25日の「世界ハートの日」を前に「肥満は心臓病や脳卒中などの引き金となる」と警鐘を鳴らしている。
WHOの推計によると、30歳以上の75%以上が太りすぎと推定されるのは、女性の場合エジプト、マルタ、メキシコ、南アフリカ、トルコ、米国など。男性の場合ではアルゼンチン、ドイツ、ギリシャ、クウェート、ニュージーランド、英国などが指摘されている。肥満が社会問題化しているナウルやトンガでは成人の10人中9人が太りすぎだ。
WHOは、体重(キロ)を身長(メートル)で2度割った数値「体格指数」(BMI)が25以上を「太りすぎ」、30以上を「肥満」と規定している。たとえば、175センチ、88キロはBMI28余りとなり、太りすぎだが肥満までには至らない。日本肥満学会は、日本人の体質の違いから、これよりやせた人も「肥満」と呼ぶ厳しい基準を設けている。今回発表された「肥満注意国」に日本は含まれていない。
かつて先進国に多く見られた肥満が、最近では所得の低い国々でも急増しているのが目立つ。世界的に脂肪や糖分の多い高カロリー摂取の食生活が定着しているうえ、途上国でも車社会が広がり、運動量が減ったことなどが原因とみられる。
WHOの非伝染性疾患・精神衛生担当は「今のうちに予防措置を取らないと、10~20年後に低中所得諸国で慢性疾患が膨大に増える恐れがある」としている。心疾患の主要な原因は太りすぎや肥満といわれるが、特に東地中海やアフリカ地域で、心疾患による死亡数が「10年間で25%増えると推計される」という。
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やはり、健康への意識を高めるのは、教育です。タバコは健康によいと言われていた時代、だれがタバコを止めたでしょうか。健康法の真偽をしっかりと判断するためには、高度な知性が必要なのです。ゆえに、教育が健康の鍵を握るのは自然の成り行きです。
実際、いまの中国では85%の人びとが疾病予備軍だと言われています(【中国】専門家が指摘:中国国民の約85%が「疾病予備軍」参照)。それもこれも健康に対する教育レベルの低さが原因だと考えられます。
しかし、健康に対する無関心状態を放置すると、その人は間違いなく病気になります。それが、過去に生活習慣病と闘い、いまも太りがちな身体と付き合う中年男の実感です。
ある意味、禁煙は肥満予防よりもはるかに容易なものです。なぜなら、喫煙は、どんなに少量であっても、不快感という副作用がありますので、「そろそろ止めなければ」と思うことが可能だからです。いまなら、周りからの白い目も禁煙意識を高めるのを手助けしてくれるかもしれません。
しかし、「健康」な状態というのはよく分かりません。目に見えて太りすぎていれば別ですが、見た目はやせている内臓脂肪蓄積型の肥満だったらどうすればよいのでしょう?病気を発症していなければ、健康なのでしょうか?痛風を発症していないだけで、筋肉質の身体ではあったものの、内蔵がへたっていたゴウ先生は健康だったのでしょうか?そうではないはずです。
ですから、甘えてしまいます。「もうちょっと食べてもいいはず」とか、「もっと飲んでも構わないだろう」とか、「運動するとストレスになる」とか、後ろ向きの言い訳ばかりを繰り返して。
でもそうやって甘やかしていると、自分が不幸になるのです。
見た目が悪くなるのが、嬉しいですか?
高尿酸値血症だ、アルコール性脂肪肝だ、高脂血症だ、糖尿病境界型だと言われて、幸せですか?
このまま放置しておけば確実に早死にしますよと言われて、やおら重いみこしを挙げているさまで、生きている甲斐がありますか?
ゆえに、ゴウ先生の場合、いまは毎朝基礎体温と基礎体重を測り、毎日口にしたすべてのものをダイエット・レコードと称した日記に書き記し、体調の変化をデータ化しています。もちろん毎日ジョギングやウォーキングの有酸素運動はやっていますし、週に最低2回はジムに行ってウエイト・トレーニングに汗を流します。
その結果、体脂肪率も15%から17%をキープできて、まずまず健康なのかなと意識できています。
しかし、一度病気を患っていますから、「危機感」だけは忘れません。もっと健康にならないと、家族を路頭に迷わせてしまう、と常に思っています。病気になるということは、収入は減って支出が増えるということなのですから(健診「異常あり」の人、10年後は医療費「通常」の3倍 (朝日新聞) - goo ニュース参照)。
それゆえ、以前からすれば、酒量も大幅に減らしました。外食する場合にも、ファースト・フードはまず選びません。タバコの煙がもうもうとする居酒屋にも絶対に行きません。(そのくせ、ラーメンと縁を切れないのがよくないのですが・・・。)
とにかく、健康は健康にならねばという意識からしか手に入りません。自分はいま健康なのか?と問い続ける勇気をもって、皆さんがんばっていきましょう。
ゴウ先生が暮らしていたのは、アイオワ・シティという人口5万人の大学町。多くのインテリと少数のブルーカラーから構成されていました。
そこで決まって太りすぎていたのが、大学の教授陣ではなく、低所得者層に属する人たちでした。安価な食べ物には高脂肪のものが多いうえに、健康に対する意識が低かったのが、その原因でしょう。
もちろん、こうしたブルーワーカーの人たちにスモーカーが集中していたのは言うまでもありません。(ゴウ先生もアメリカ時代の後半は、時代の趨勢に合わせてタバコを止めていました。)
禁煙同様、健康になるのも、教育レベルがものを言うというのだと思われます。
そうした推測を裏付けるようなニュースが飛び込んできました。肥満が先進国のものから途上国にも広がっているというものです。
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太りすぎ、世界で10億人以上 WHO発表 (朝日新聞) - goo ニュース
2005年 9月23日 (金) 23:12
世界保健機関(WHO、本部・ジュネーブ)は22日、60億人余りの世界の人口のうち10億人以上が太りすぎで、このまま増加を続ければ2015年までに15億人に達する、との推計を発表した。中高年の過半数が太りすぎの国もあることから、25日の「世界ハートの日」を前に「肥満は心臓病や脳卒中などの引き金となる」と警鐘を鳴らしている。
WHOの推計によると、30歳以上の75%以上が太りすぎと推定されるのは、女性の場合エジプト、マルタ、メキシコ、南アフリカ、トルコ、米国など。男性の場合ではアルゼンチン、ドイツ、ギリシャ、クウェート、ニュージーランド、英国などが指摘されている。肥満が社会問題化しているナウルやトンガでは成人の10人中9人が太りすぎだ。
WHOは、体重(キロ)を身長(メートル)で2度割った数値「体格指数」(BMI)が25以上を「太りすぎ」、30以上を「肥満」と規定している。たとえば、175センチ、88キロはBMI28余りとなり、太りすぎだが肥満までには至らない。日本肥満学会は、日本人の体質の違いから、これよりやせた人も「肥満」と呼ぶ厳しい基準を設けている。今回発表された「肥満注意国」に日本は含まれていない。
かつて先進国に多く見られた肥満が、最近では所得の低い国々でも急増しているのが目立つ。世界的に脂肪や糖分の多い高カロリー摂取の食生活が定着しているうえ、途上国でも車社会が広がり、運動量が減ったことなどが原因とみられる。
WHOの非伝染性疾患・精神衛生担当は「今のうちに予防措置を取らないと、10~20年後に低中所得諸国で慢性疾患が膨大に増える恐れがある」としている。心疾患の主要な原因は太りすぎや肥満といわれるが、特に東地中海やアフリカ地域で、心疾患による死亡数が「10年間で25%増えると推計される」という。
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やはり、健康への意識を高めるのは、教育です。タバコは健康によいと言われていた時代、だれがタバコを止めたでしょうか。健康法の真偽をしっかりと判断するためには、高度な知性が必要なのです。ゆえに、教育が健康の鍵を握るのは自然の成り行きです。
実際、いまの中国では85%の人びとが疾病予備軍だと言われています(【中国】専門家が指摘:中国国民の約85%が「疾病予備軍」参照)。それもこれも健康に対する教育レベルの低さが原因だと考えられます。
しかし、健康に対する無関心状態を放置すると、その人は間違いなく病気になります。それが、過去に生活習慣病と闘い、いまも太りがちな身体と付き合う中年男の実感です。
ある意味、禁煙は肥満予防よりもはるかに容易なものです。なぜなら、喫煙は、どんなに少量であっても、不快感という副作用がありますので、「そろそろ止めなければ」と思うことが可能だからです。いまなら、周りからの白い目も禁煙意識を高めるのを手助けしてくれるかもしれません。
しかし、「健康」な状態というのはよく分かりません。目に見えて太りすぎていれば別ですが、見た目はやせている内臓脂肪蓄積型の肥満だったらどうすればよいのでしょう?病気を発症していなければ、健康なのでしょうか?痛風を発症していないだけで、筋肉質の身体ではあったものの、内蔵がへたっていたゴウ先生は健康だったのでしょうか?そうではないはずです。
ですから、甘えてしまいます。「もうちょっと食べてもいいはず」とか、「もっと飲んでも構わないだろう」とか、「運動するとストレスになる」とか、後ろ向きの言い訳ばかりを繰り返して。
でもそうやって甘やかしていると、自分が不幸になるのです。
見た目が悪くなるのが、嬉しいですか?
高尿酸値血症だ、アルコール性脂肪肝だ、高脂血症だ、糖尿病境界型だと言われて、幸せですか?
このまま放置しておけば確実に早死にしますよと言われて、やおら重いみこしを挙げているさまで、生きている甲斐がありますか?
ゆえに、ゴウ先生の場合、いまは毎朝基礎体温と基礎体重を測り、毎日口にしたすべてのものをダイエット・レコードと称した日記に書き記し、体調の変化をデータ化しています。もちろん毎日ジョギングやウォーキングの有酸素運動はやっていますし、週に最低2回はジムに行ってウエイト・トレーニングに汗を流します。
その結果、体脂肪率も15%から17%をキープできて、まずまず健康なのかなと意識できています。
しかし、一度病気を患っていますから、「危機感」だけは忘れません。もっと健康にならないと、家族を路頭に迷わせてしまう、と常に思っています。病気になるということは、収入は減って支出が増えるということなのですから(健診「異常あり」の人、10年後は医療費「通常」の3倍 (朝日新聞) - goo ニュース参照)。
それゆえ、以前からすれば、酒量も大幅に減らしました。外食する場合にも、ファースト・フードはまず選びません。タバコの煙がもうもうとする居酒屋にも絶対に行きません。(そのくせ、ラーメンと縁を切れないのがよくないのですが・・・。)
とにかく、健康は健康にならねばという意識からしか手に入りません。自分はいま健康なのか?と問い続ける勇気をもって、皆さんがんばっていきましょう。