たいしたものです。昨年の名人戦・今年の本因坊戦での悔しい敗北から立ち直って、再び挑戦権を得る。誰にでもできることではありません。
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囲碁名人戦、高尾九段が挑戦権 井山名人と七番勝負
朝日新聞 2016年8月4日22時00分
第41期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦(朝日新聞社主催)は4日、最終戦が一斉に打たれ、高尾紳路九段(39)が7勝1敗でリーグ優勝を決め、井山裕太名人(27)=棋聖、本因坊、王座、天元、碁聖、十段をあわせ七冠=への2年連続の挑戦権を獲得した。井山―高尾の七番勝負は30日、東京都文京区のホテル椿山荘東京で開幕する。
第31期名人の高尾九段は昨年12月のリーグ開幕から好調を維持。7月に単独首位に立ち、この日の最終戦でも勝利した。挑戦権争いがプレーオフまでもつれなかったのは6期ぶり。高尾九段は、5、6月の本因坊戦七番勝負に続く、第一人者・井山への挑戦となる。
今期の高尾九段は開幕戦で前期にプレーオフを争った山下敬吾九段(37)を破って勢いに乗り、前半を4連勝。5戦目で村川大介八段(25)に敗れたものの、第6戦で張栩九段(36)に競り勝って挑戦権獲得へ大きく前進した。後続が星のつぶし合いをする中、1敗を守りきった。
高尾九段は千葉市出身。藤沢秀行名誉棋聖門下で1991年にプロ入り。2005~07年に本因坊を3連覇、06年に名人となった。
井山名人には4連覇、通算6期目の名人獲得がかかる。(伊藤衆生)
《高尾九段の話》 自分なりに精いっぱい戦った。(リーグの成績や内容は)実力からみてもかなり上出来。去年、井山名人にストレートで負けた悔しさを覚えている。去年のようなことがないように頑張りたい。
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このことにより、現在の囲碁界において井山裕太七冠をのぞけば、高尾紳路九段が最強であることが証明されました。高尾九段は、鬱憤もたまって、勝利への執念も最高に高まっているはず。それを名人戦にぶつけてきたら、最強の井山七冠にしても、うかうかとはしていられません。
面白い名人戦を期待します。
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