『あなたへ』が、モントリオール映画祭のワールド・コンペティション参加作品に選ばれました。パチパチパチ!
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高倉健「気が引き締まる思いです」…主演「あなたへ」モントリオール出品
[2012/7/31-06:01 スポーツ報知]
俳優の高倉健(81)が6年ぶりに主演した映画「あなたへ」(降旗康男監督、8月25日公開)が、8月23日からカナダで開幕する北米最大規模の映画祭「第36回モントリオール世界映画祭」のワールド・コンペティション部門に選出されたことが30日、分かった。公式上映は現地時間9月2日に予定されているが、当日は降旗監督に加え、健さんも現地入りに向けて調整中。実現すれば、健さんにとって18年ぶりの海外映画祭参加となる。
寡黙な刑務官が、自家製のキャンピングカーで旅を続ける中、さまざまな人たちと出会う姿を描いた「あなたへ」。富山から長崎まで、作品内での移動総距離は1200キロにも及んだが、その“ゴール地点”が太平洋を越え、カナダ・モントリオールまで延びることになった。
朗報を受けた健さんは「主演させていただいた作品が選ばれたことに気が引き締まる思いです。この作品にかけたスタッフ、キャストの情熱がモントリオールに届いたのだと思います」とコメント。これまで205本の作品に出演し、さまざまな映画祭にも参加しているが、とりわけ同映画祭には強い思い入れがある。
「あなたへ」と同じく、降旗監督とタッグを組んだ「鉄道員(ぽっぽや)」が、99年のコンペ部門に出品され、日本人として初めて主演男優賞を受賞した。だが、当時はスケジュールの都合がつかないなどの理由で現地に行くことができなかったのだ。
普段から礼節を重んじる健さん。今回、出品が決まったことで、13年の時を経て関係者や映画ファンにお礼に行きたいと考えているようだ。佐藤善宏プロデューサーも、健さんの「『鉄道員』の時に、現地入りできなかったのに主演男優賞を頂いた、感謝の気持ちを伝える機会を頂いたのかな」との言葉を聞いたという。
現在は9月2日(現地時間)の公式上映に合わせて現地入りできるよう、最終調整中。健さんの「日本映画の良さを世界に伝えられる一助になればと思っています」とのコメントからは、モントリオールに行き、自らの言葉で作品について語りたい―との気持ちが伝わってくる。
健さんが海外の映画祭の舞台に立ったのは「四十七人の刺客」(市川崑監督)が特別招待作品に選ばれた94年のベネチア国際映画祭が最後。降旗監督の現地入りは、すでに決定している。08年の「おくりびと」以来となる4年ぶりのグランプリ受賞と同時に、今作が20本目の共作となる健さんとの“黄金タッグ”での映画祭参加が期待される。
◆映画「あなたへ」 富山の刑務所で指導技官として働く寡黙な男・英二(高倉)は、15年連れ添った妻・洋子(田中裕子)を病気で失う。妻の故郷・九州で散骨をするために、自家製のキャンピングカーで出発する英二。旅先では妻との思い出を振り返る中、どこか影を持つさまざまな人物と出会い、人の絆を確かめ合う。「夜叉」「あ・うん」(89年)などのプロデューサーで、08年に死去した故・市古聖智さんが、健さんのために書き下ろしたプロットを基に、降旗監督がアレンジを加えた。
◆モントリオール世界映画祭 1977年に創設された、毎年8月下旬に開催される国際映画製作者連盟公認の映画祭。コンペ部門を持つ映画祭としては北米最大規模。日本作品では「未完の対局」(83年、佐藤純彌監督)、「長い散歩」(06年、奥田瑛二監督)、「おくりびと」(08年、滝田洋二郎監督)の3作がグランプリを獲得。昨年は「わが母の記」(原田眞人監督)が審査員特別大賞、「アントキノイノチ」(瀬々敬久監督)がイノベーション賞(革新的で上質の作品に贈られる)を受賞した。
高倉健「あなたへ」モントリオール世界映画祭へ 「鉄道員」以来13年ぶり
映画.com 2012年7月31日 05:00
[映画.com ニュース] 俳優の高倉健の通算205本目となる映画出演作「あなたへ」(降旗康男監督)が、8月23日に開幕する第36回モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門に正式出品されることが決まった。高倉は「日本映画が、モントリオール世界映画祭に呼ばれることは感謝の念を感じながらも、主演させていただいた作品が選ばれたことに気が引き締まる思いです。この作品にかけたスタッフ、キャストの情熱がモントリオールに届いたのだと思います。日本映画の良さを世界に伝えられる一助になればと思っています」とコメントを発表した。
1999年に開催された同映画祭(第23回)で、降旗監督作「鉄道員 ぽっぽや」の演技が評価された高倉は、日本人俳優としては初めて主演男優賞に輝いている。13年を経ての同部門選出に、降旗監督は「再びモントリオール映画祭に参加できることを大変うれしく思っております。モントリオールの皆さまに『あなたへ』をご覧いただくことを楽しみにしております」と喜んでいる。
公式上映は9月2日(現地時間)の予定で、降旗監督が現地入りすることが決定。佐藤善宏プロデューサーは、「高倉さんは『鉄道員』のときに現地入りできなかったのに主演男優賞をいただいた、感謝の気持ちを伝える機会をいただいたのかな、とおっしゃっていました。その思いに応えるべく、高倉さんのモントリオール入りを前向きに調整中です」と明かした。
日本映画との“縁”が深いことでも知られている同映画祭。昨年はワールド・コンペティション部門で原田眞人監督作「わが母の記」が審査員特別グランプリ、瀬々敬久監督作「アントキノイノチ」がイノベーションアワードを受賞した。近年を振り返っても、10年に李相日監督作「悪人」に出演の深津絵里が主演女優賞、09年に「ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ」の根岸吉太郎監督が監督賞を戴冠。09年に滝田洋二郎監督作「おくりびと」がグランプリを獲得したことも記憶に新しい。
「あなたへ」は、高倉が演じた富山刑務所の指導技官・倉島英二が亡き妻の生前の真意を知るため、妻の故郷である長崎・薄香港へキャンピングカーで旅をする姿を描く。ストーリーに沿う形で、富山を皮切りに岐阜、兵庫、福岡、長崎でのロケを敢行し、総移動距離は約9050キロにも及んだ。高倉のほか、田中裕子、ビートたけし、佐藤浩市、草なぎ剛、長塚京三、原田美枝子、余貴美子、綾瀬はるか、三浦貴大、大滝秀治、浅野忠信、岡村隆史ら豪華キャストが結集している。
「あなたへ」は、8月25日から全国で公開。
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