陸上十種競技の右代啓祐(国士舘ク)が20日、ドーハ世界陸上に参戦することが決まった。日本陸連が、国際陸連(IAAF)からのインビテーション(招待枠)を受けたと公式ツイッターで発表した。右代は自身のツイッターで「メダル獲得の夢に近づける様、精一杯準備していきます」と決意を込めた。
右代は、世陸参加標準(8200点)を満たしていないが、今年4月のアジア選手権を優勝。地域王者として出場資格を得たとみなし、6月の日本選手権優勝で日本陸連から選考基準を満たしたとして代表内定を得ていた。
国際陸連は、地域王者について「地域選手権王者(世陸で実施される個人種目)は、参加標準記録に到達しているかどうかに関係なく、自動的に世陸出場権を得る。ただし、この規定は1万メートル、3000メートル障害、混成種目(十種競技、七種競技)、フィールド種目、ロード種目には適用されない。これらの種目では、Technical Delegates(技術代表)による承認次第となる」としている。右代はこの例外規定を適用され、エントリー不承認を通達。日本陸連の麻場一徳強化委員長が18日に「要項に不備があった。認識が甘かった」などと謝罪する事態となっていた。
手続き不備の右代、一転世界陸上へ 世界陸連が招待枠
朝日新聞 2019年9月20日23時25分
日本陸上競技連盟は20日、27日にカタール・ドーハで開幕する世界選手権に、男子10種競技でいったんエントリーが認められなかった右代啓祐(国士舘ク)ら日本の5選手が追加出場すると発表した。国際陸連は各種目でエントリー選手の上限数を定めており、エントリー数が上限に満たない種目については、世界ランキングに基づいた招待枠を設定している。
右代は、日本陸連の選考手続きの不備で、代表に内定しながら出場できないことが17日に明らかになったばかり。再び急転直下、今度は「代表復帰」の吉報がもたらされた。右代は自身のツイッターで、「メダル獲得の夢に近づけるよう、精いっぱい準備していきます」とつづった。
国際陸連から20日夜に連絡があったもので、右代のほかに招待された4選手は、男子は走り高跳びの佐藤凌(東日印刷)、やり投げの新井涼平(スズキ浜松AC)、女子では3000メートル障害の吉村玲美(大東大)、円盤投げの郡菜々佳(九州共立大)。
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日本陸連の愚かさにはうんざりしてしまいます。この招待枠も含め、あらゆる出場可能性を模索しておけばよかったのです。
とはいえ、右代啓祐選手が出られるようになったのはめでたいこと。他の4人の招待選手とともに、不満のない世陸としてほしいと願う次第です。
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