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井山裕太七冠、永世本因坊に

2016年07月01日 06時29分54秒 | 時事放談: 国内編

強い!強すぎる!この人の牙城を崩すのは、並大抵のことではありません。

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井山・永世本因坊
読み、深く正確 年上世代を圧倒

毎日新聞2016年6月30日 21時23分(最終更新 7月1日 00時22分)

 7冠王者の井山裕太本因坊(27)に、4度目の本因坊位を狙う高尾紳路九段(39)が挑んだ第71期本因坊決定戦七番勝負。井山は第1局を失ったのみで、7冠を堅持した。二十六世本因坊の誕生を決めた第5局は、くしくも本因坊戦が選手権制(第1〜71期)に移行後400局目に当たる節目だった。【金沢盛栄】

 決着局は穏やかな展開になった。2日目、白80からの戦いは黒91までで一段落。白106と一手かけ、ヨセ勝負に入った。ここで、黒107と踏み込んだのが強手。白108と受けたが、黒115に回り、井山が抜け出した。上辺黒139に、白140以下反発したのが悪く、ここで黒の勝ちが決まった。

 いずれ劣らぬ読み比べとなった今シリーズ。特に井山が強さを見せつけたのが第4局だった。勝負どころの中盤戦で形にこだわらない強手を放ち、一気に優勢を確立。最強手の連発で大石を撲滅し、2日目の午後3時前には勝利を手中にした。

 他の局でも井山の読みは、深さ、正確さの両面で高尾の読みを上回った。実際、高尾が「その手を見ていなかった」という場面が何度もあった。読みは勝負に直結し、碁の中核部分を占める。シリーズを終え、高尾が「井山さんの強さが身にしみた。全てにおいて力不足だった」と吐露したのは、それを実感してのものだろう。

 囲碁界で史上初の7冠同時制覇、そして完勝といえる今回の防衛劇。年上世代に対抗しうる棋士は見当たらず、一力遼七段(19)らポスト井山世代も力を伸ばしつつあるとはいえ、対等に戦うにはまだ時間が必要だろう。

 井山の残る目標は悲願の世界戦制覇のみ。対局日程など条件がそろえば、達成の日も遠いことではないだろう。

 敗れた高尾も十分に力を発揮した。特に初戦は名局との評判だった。手厚く、大局観の明るさは健在。巻き返しに期待したい。

一次元上の存在
 本因坊戦10連覇を達成した二十五世本因坊治勲(趙治勲九段)の話 井山さんに記録をどんどん抜かれるけど、このままいけば10連覇の記録も追いつかれそう。彼は一次元上の存在。新しい世代が出てこない限り、彼の時代は続くでしょうね。

今後の活躍期待
 将棋界で永世名人など六つの永世称号を持つ羽生善治王位の話 永世本因坊、おめでとうございます。充実と実力の証しと思います。歴代の棋士をはるかに超えるような、今後の活躍を期待しています。

更なる一歩を
 井山本因坊と対談したことのある作家、小川洋子さんの話 このたびの偉業達成を心よりお祝いします。若くして囲碁界の最高峰を極めたにもかかわらず、おごり高ぶったところがない。一つの分野で一流を極めた方は人格も素晴らしい。今後、誰も経験したことのない広大無辺な領域へと更なる一歩を踏み出すことになるのですね。


井山裕太本因坊が5連覇 23年ぶり名誉称号有資格者に
朝日新聞 2016年6月30日22時43分

 囲碁の第71期本因坊戦七番勝負(毎日新聞社主催)の第5局は29、30の両日、福島市で打たれ、七冠王の井山裕太本因坊(27)が挑戦者の高尾紳路九段(39)に177手までで黒番中押し勝ちし、4勝1敗で本因坊5連覇を達成した。名誉称号(本因坊は永世称号)の条件を満たした井山は「二十六世本因坊」を名乗る権利を得た。七大タイトルの名誉称号の有資格者が出るのは23年ぶりとなる。

 4月に前人未到の七冠独占(名人、棋聖、本因坊、王座、天元、碁聖、十段)を果たした井山が、達成後最初の防衛戦を制し、七冠の立場を堅持した。第1局は敗れたものの、第2局から4連勝した。

 5連覇または通算10期獲得が条件となる七大タイトルの名誉称号は、林海峰名誉天元(74)が1993年12月に天元を5連覇したのを最後に達成者が出ず、以降、のべ6人の棋士が目前の4連覇で涙をのんでいた。名誉称号は原則として60歳または引退時から名乗れる。

 碁聖4連覇中の井山は、挑戦者の村川大介八段(25)と五番勝負を戦っている(現在、井山の1勝)。防衛すれば「名誉碁聖」の権利を獲得する。(伊藤衆生)

■井山本因坊の話

 タイトルを持ち続けるのが大変なことだと身をもって感じてきた。今回のチャンスを逃すと(永世称号獲得は)難しい。悔いのないように戦いたいと思っていた。いまの力は出し切れた。七冠達成後、すぐ(タイトルが)なくならなくてよかった。

     ◇

 囲碁の七大タイトルの名誉称号獲得者は以下の通り。井山裕太本因坊で10人目となる。いずれも5連覇達成時に資格を獲得している。

・高川 格九段(故人)二十二世本因坊秀格=9連覇(1952~60年)

・坂田栄男九段(故人)二十三世本因坊栄寿=7連覇(61~67年)

・藤沢秀行九段(故人)名誉棋聖=6連覇(77~82年)

・加藤正夫九段(故人)名誉王座=8連覇(82~89年)

・林 海峰九段(74)名誉天元=5連覇(89~93年)

・大竹英雄九段(74)名誉碁聖=6連覇(80~85年)

・石田芳夫九段(67)二十四世本因坊秀芳=5連覇(71~75年)

・小林光一九段(63)名誉名人=7連覇(88~94年)、名誉棋聖=8連覇(86~93年)、名誉碁聖=6連覇(88~93年)

・趙 治勲九段(60)名誉名人=5連覇(80~84年)、二十五世本因坊治勲=10連覇(89~98年)

・井山裕太九段(27)二十六世本因坊(有資格者)2012年~5連覇(継続中) ※女性棋士の謝依旻六段(26)が女流本因坊を6連覇(2007~12年)、女流名人を9連覇(2008年~継続中)しており、同じく5連覇の条件を満たして、「名誉女流本因坊」と「名誉女流名人」の資格を得ている。

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「名誉称号」をもつのは、日本囲碁界のスーパースターたちばかり。囲碁ファンならばすべてが憧れの存在です。

その中に、27歳の若さで仲間入りしたのですから、井山七冠の凄ささがわかります。下手をすると、七冠すべてに名誉称号を持つことになるのかもしれません。恐ろしい。

ともあれ、次は「名誉碁聖」がほしいところ。若手の村川大介八段に対してどのような碁を打つのか、楽しみです。

それにしても、井山七冠、世界戦はいつ出場してくれるのでしょう。


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