観たかったです、この舞台稽古。
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〈速報〉片岡仁左衛門「復興に少しでも」異例の舞台稽古公開
日刊スポーツ/朝日新聞 2016年7月1日
大阪松竹座は1日、「五代目中村雀右衛門襲名披露 七月大歌舞伎」(3~27日)の舞台稽古を熊本震災チャリティーとして公開した。
同チャリティーは「復興に少しでもお役立ていただきたい」と、出演者の歌舞伎俳優片岡仁左衛門(72)が企画した。公開稽古前に仁左衛門は「きょうが2回目の稽古です。初役の人もいるし、まだ探りあいながらのところもあります。みなさまから見たらおもしろい失敗があるかもしれません。でも僕たちは一生懸命やっています。おもしろくなっても声を出して笑わないでください」とあいさつした。
今回のチャリティーに参加する“心構え”として「単に興味だけなく、あくまでもチャリティーに参加しているという気持ちで見ていただきたい」と語りかけた。
舞台稽古を公開するのは異例だが、同劇場では2011、12年にも「東日本大震災チャリティー公開稽古」を開催している。この日は昼の部公演の舞台稽古を公開した。入場料は1人5000円。収益金273万5000円は全額、被災地への義援金として寄付される。
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昼の部で仁左衛門丈がからんだ舞台稽古というと、丈が与三郎を、雀右衛門丈がお富を演じる『与話情浮名横櫛』となります。その他、梅玉、歌六、橋之助、團蔵という名優が絡み、見ごたえ十分の舞台稽古だったことでしょう。
仁左衛門丈、雀右衛門丈のファンとしては、はっきりいって、今月の歌舞伎座より観たい演目です。大阪まで行きたくなってしまいました。
それにしても、熊本震災被災者の方々のために舞台稽古を公開した仁左衛門丈の侠気には頭が下がります。こんな貴重な稽古をたった5000円で観られた皆さんにも嫉妬してしまいます。
公演のご成功をお祈りします。
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