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映像作品を残していこう

2009年02月02日 07時40分33秒 | 映画ニュース
国民的運動をを起こさねばならない問題です。読売はよくぞ社説で書いてくれました。

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日本映画 フィルムを後世に残す工夫を(読売新聞) - goo ニュース

2009年2月2日(月)01:40

 戦後、国際的にも高い評価を得た日本映画の数々の名作は、貴重な文化遺産と言える。

 日露戦争や関東大震災の現場などを記録したフィルム映像は、国の歩みを伝える大切な歴史史料でもある。

 文化庁は、独立行政法人国立美術館の下にある東京国立近代美術館フィルムセンターへの支援を通じて、日本映画の保存事業を進めている。

 しかし、諸外国と比べ制度の立ち遅れが目立っている。収集・保存体制の見直しが急務だ。

 1948年に制定された国立国会図書館法は、映画フィルムを出版物の一つとし、国会図書館への納入を義務付けた。だが、付則で「当分の間」は納入を免除するとし、そのままになっている。

 国会図書館に代わって収集を進めてきた東京国立近代美術館フィルムセンターの保管庫には、フィルム約5万本が収蔵されている。しかし、センターの自主的な収集活動にはおのずと限界がある。

 フランスや韓国では、映画フィルムを公的機関に納入することが法的に義務付けられている。

 米国では、議会図書館が毎年25点の優れた映画を選定し、そのフィルムは国宝級の文化遺産として保存されている。

 日本の現状に照らしどのような収集・保存体制が最も適切か、検討を進めるべきだ。

 フィルムの寿命は、温度と湿度を適切に管理すれば、数世紀に及ぶとされる。だが、高温多湿の環境なら、30~40年で劣化する。

 51年のベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した黒沢明監督の名作「羅生門」は、最近デジタルデータ化されて修復された。製作会社の大映からフィルムを引き継いだ角川映画が点検した結果、フィルムの劣化が分かった。

 もっともデジタル画像の寿命は数十年に過ぎない。フィルムとデジタルの両面から、保存を考えていく必要がある。

 戦前の日本映画は、その大半が行方不明となっている。散逸したフィルムの収集も課題だ。

 文化庁が全国の自治体や大学、博物館などを対象に調査したところ、明治から昭和初期にかけての映像フィルムなどの情報が390の機関から寄せられた。

 70年代までに放送されたテレビ番組の多くも、放送局に残されていない。家庭に当時の録画テープがあれば、貴重な記録となる。

 過去の映像の保存について、様々な角度から議論を深めていかなければならない。

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よく言われるのが、黒澤明監督の『七人の侍』。本当は4時間近いバージョンがあったといわれるのに、残存しているのは3時間17分版だけ。30分以上のフィルムが紛失しているわけです。これを国家的損失と言わずして、何なのか。

テレビなら全話見たいのが、NHKドラマ『天下御免』。平賀源内の生涯を自由闊達に解釈した早坂暁脚本による40年近い前の傑作です。しかし、NHKはそのフィルムを一本も残していなかった。哀しい話です。

過去の芸術作品と自由に触れられる国家。これでこそ文化国家というものでしょう。応援します。

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