いやはや、ゲテモノ食いと言っているわけにはいきません。何せ国連が推奨しているんです。どんなものなのでしょう、昆虫食って。
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国連が昆虫食を推奨、人気の8種とは?(ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト) - goo ニュース
2013年5月15日(水)19:49
5月13日、国連食糧農業機関(FAO)が昆虫食を推奨する報告書を発表した。地球上には食べられる昆虫が1900種以上存在し、既に数百種がさまざまな国の食卓に上っているという。
昆虫を常食としている地域はアフリカ36カ国、南北アメリカ23カ国、アジア29カ国、ヨーロッパ11カ国に広がり、延べ人口はおよそ20億人に達する。
身の回りの昆虫は、追い払ったり、たたき殺したり、時には殺虫剤で戦ったりするような不快な存在だ。しかし優れた栄養食品でもあり、ほかの食材に引けを取らない量のタンパク質、繊維質、良質の脂肪、必須ミネラルを含んでいる。
さらに飼育の観点からも利点がある。必要な土地は、ウシやブタ、ヒツジなどを育てるよりもはるかに狭くて済むし、食べたエサを家畜より効率的にタンパク 質に変換するので、少ない投資で多くの成果を得ることができる。また、ゲップが地球温暖化の原因ともなるウシなどとは異なり、排出される温室効果ガスも少 ない。
また昆虫食は、殺虫剤に依存しないで害虫を減らす、安全で健康的な方法だ。さらに、新たな産業が雇用の創出につながり、“食用昆虫”がたくさん生息する熱帯の開発途上国では特に好都合である。
今回は、これから訪れるかもしれない昆虫食ブームを先取りして、「世界の食用昆虫、人気ベスト8」を紹介しよう。
1. 甲虫類
カミキリムシやコガネムシ、フンコロガシ、カブトムシといった甲虫類は、アマゾン盆地やアフリカの一部など、熱帯や温帯の深い森林に覆われた地域で食用 となっている。樹皮や倒木、森の地面で、さまざまな種を簡単に見つけることができるし、樹木のセルロース成分を人間が消化可能な脂肪に効率的に変換してく れる。また、含まれるタンパク質の量も昆虫界ではトップクラスだ。
2. チョウ、ガ
チョウやガの幼虫、さなぎは、非常に“ジューシー”で、タンパク質や鉄分を多く含む。特にアフリカ諸国で人気があり、栄養が不足がちな子どもや妊婦に とって、優れた“サプリメント(栄養補助食品)”となっている。中央アメリカや南アメリカでは、リュウゼツランの葉の間に生息するガの幼虫が人気の食材 で、「メスカル」というメキシコ特産の蒸留酒に入れて飲むことで有名である。
3. ハチ
ハチミツは世界で愛されているが、ハチも立派な食材だ。アジアやアフリカ、オーストラリア、南アメリカ、メキシコでは、卵や幼虫、さなぎを巣から取り出して食べる。ハリナシミツバチが断トツの人気で、大型のハチがそれに続くがランキングでは大きく離されている。
4. アリ
1匹1匹は小さいが、例えばアカアリを100グラム集めると、14グラムのタンパク質が採取できる。鶏卵よりも多い優秀な食品だ。ほかにも、カルシウムが48グラム含まれ、鉄分なども多い。その一方、熱量は100カロリー未満で、炭水化物も少ない。
5. バッタ類
イナゴやコオロギを含むバッタ類は、量的に世界で最も食用にされている昆虫といえる。どこにでも生息し捕獲も簡単だ。さまざまな種類があり、いずれも優 れたタンパク質源となる。無味ではあるが、逆にどのような味付けにも適していると言えるだろう。大量発生するトビバッタなどは、既に飢饉に陥っている地域 で作物を荒らし回るやっかい者で、食用の習慣が生まれたのは当然かもしれない。
6. ハエ、カ
ほかの種ほど一般的ではないが、ハエやカ、シロアリ、シラミなども食用になる場合がある。チーズをエサに育ったハエはチーズ味、水場で育った種はカモや魚に似た味になるという。
7. 水生昆虫
ミズムシやマツモムシなど水生昆虫は世界各地に生息し、飼育も容易だ。水生植物の茎に卵を産み、淡水・海水、水たまりでも繁殖する。
8. カメムシ
悪臭を放つカメムシ類は、ソースに混ぜるとリンゴ味になるという。ヨウ素の貴重な供給源でもあり、麻酔・鎮痛成分が含まれている昆虫としても知られている。
Jennifer Holland for National Geographic News
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世界で、20億人。まあ、日本でも蜂の子やバッタは普通に食べられている地域があるわけで、決して奇異な取り組みではないでしょうが、なかなか食指が伸びるものではありません。
でも、食糧不足が深刻化すれば、そんなことも言っていられなくなるかも。食料品メーカーの皆さんには、どうか食べやすい形で昆虫食を提供してもらえるようにしましょう。やっぱり「姿食い」にはムチャクチャ抵抗感がありますから。
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