囲碁の第66回NHK杯トーナメントの決勝は24日に放送され、一力遼八段(21)井山裕太五冠(29)を破り、初優勝した。

 一力八段はこれまで第62回、第64回と決勝で敗れていた。今回は準々決勝で余正麒八段(23)、準決勝で許家元碁聖(21)と同世代の強豪を連破し、決勝では第一人者の井山五冠を破った。

 一力八段は「準優勝が続いていたので、今年はなんとしてもという気持ちが強かった。結果を残すことができてほっとしている」と話した。

 一力八段は仙台市出身で、2010年にプロ入り。昨年、竜星戦、阿含・桐山杯で優勝し、棋聖と王座に挑戦した。

**********

囲碁界トップの座を7年以上も守っている井山五冠。徹底的に研究しつくされ、勝ちにくくなっています。しかも、一力八段や許家元碁聖のような若き強豪が出現してきました。大変な状況です。

とはいえ、そういう強い後輩たちと死闘を繰り広げる井山五冠を見たいのも、ファンの心情。井山五冠も、一力八段も、みんながんばって、世界を制してもらいたいものです。