いやはや、ソウルのほうが東京よりも禁煙行政ははるかに進んでいます。何たることでしょう。
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禁煙化進む韓国 来月からソウル市の地下鉄駅周辺でも
聯合ニュース 2016/04/29 10:35
【ソウル聯合ニュース】来月1日からソウル市内の全地下鉄駅出入り口から10メートル以内が禁煙区域になる。
ソウル市は29日、「受動喫煙被害防止条例」に基づき、地下鉄駅出入り口から10メートルの範囲を禁煙区域に指定すると明らかにした。
市は5月の1カ月間、区や市民団体と共に禁煙区域の周知に注力。9月からは禁煙区域での喫煙が摘発された場合、最高10万ウォン(約9500円)の過料を科す。
禁煙区域の指定にあたり、市が事前に地下鉄駅の出入り口で実態調査を行った結果、出入り口・計1673カ所での喫煙件数は、1時間当たり平均1万529件だった。1カ所当たり1時間に6件の計算になる。
市はこの条例施行を機に禁煙に取り組む市民が増えることを期待している。禁煙相談や禁煙クリニック、禁煙補助薬の支援など喫煙者のための禁煙サポート制度も引き続き推進していく。
韓国は昨年1月、全国の飲食店を全面禁煙にしたほか、たばこの値段を1箱あたり2000ウォン(190円)上げるなどして禁煙化を進めている。
韓国でタバコの大幅値上げと全面禁煙が実施 喫煙者から大ブーイング
2015年1月7日 22時0分 日刊サイゾー
物価が高騰する韓国でまたひとつ、大きな価格変動が起きた。今年1月1日から、タバコの価格が大幅に値上げされたのだ。これまでは国産タバコ1箱当たり2,500ウォン(約250円)だったが、1日から国産・海外産問わず全商品2,000ウォンの値上げ。1箱2,700ウォンだったメビウスも、4,700ウォンとなった。マクドナルドのビッグマック(4,100ウォン)や、庶民が好んで食べるジャジャン麺の平均価格(4,000ウォン)よりも高くなったことで、喫煙者たちの間では大ブーイングが起きている。
もっとも、韓国政府がタバコの値上げを正式に決定したのは2カ月前の昨年11月末。以来、タバコが飛ぶように売れ、釜山のとあるコンビニでは12月10~16日までの1週間で、タバコの売り上げが前月よりも42.8%増加したという。カートンでのまとめ買いも多く、在庫切れとなった小売店も多かった。こうした事態を想定して、政府は値上げ前に起こる不当なタバコ買い占め行為を防止しようと、罰金を設けて卸業者や小売店を取り締まったが、それがかえって逆効果にもなった。コンビニなどが個人の買い占めを防止しようと自主的に消費者への販売量を制限したことで、1箱しか売らないコンビニ店員に客が暴行を働いたり、買い占めに来た客同士でケンカになったりと各地でトラブルが発生。釜山警察庁によると、12月16日だけでタバコをめぐるトラブルで出動した回数が6回にも上ったという。
まさに、“タバコ戦争”といった様相だが、韓国の喫煙者たちの受難は値上げだけではない。1日からすべての飲食店が全面禁煙になったのだ。カフェなどでは禁煙席と分離した喫煙ブースも設けていたが、それも全面廃止。しかも、4月からは飲食店で喫煙して摘発されると、飲食店利用者には罰金10万ウォン、飲食店の事業主には170万ウォンの罰金も科せられるというのだから厳しい。もはや韓国の喫煙者たちにとっては、吸いたくても吸えない“生き地獄”となっているのだ。
ちなみに韓国の統計庁が昨年12月18日に発表した「社会動向2014」によると、成人男子の喫煙率は42.1%。女性の喫煙率は4.0%だという。年々減少傾向にあるようだが、OECD(経済協力開発機構)加盟国では2番目に高い数字だ。韓国の保健福祉部は今回の値上げで、2016年には成人男子の喫煙率が35%まで低下すると見込んでいるそうだが、果たして――。兵役に行った成人男子が最初に覚えるのがタバコともいわれているだけに、その見通しが少々甘いような気もするが……。
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全国の飲食店が完全禁煙。完全に規則が守られているかどうかは別にして、立派な行政です。朴大統領がなした唯一よい行政結果でしょう。
日本も、東京も、そうすべきなのです。しかし、韓国の政治家よりも喫煙問題に鈍感で、既得権益にしがみつく自民党の政治家どもは、一向に改善しません。
いいたくはありませんが、韓国を見習うべきです。2020年の東京五輪も控えているのですから。
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