ゴウ先生はDVDが発売され始めた1997年からDVDコレクションを始めました。しかし当時のリリース本数はわずかなもので、『タイタニック』や『プライベート・ライアン』はLD(レーザー・ディスク)で最初は購入したものです。
しかし時代が変わってLDは完全に消え去り、DVDの充実ぶりは嬉しい悲鳴を上げなければならないほどになりました。
ところが、そんな時代になってもまだDVD化されていない傑作があるのです。
その代表作が、熊井啓監督の『黒部の太陽』であります。
『黒部の太陽』とは、NHKの『プロジェクトX』では何度も再放送されている黒部第四ダム建設の苦難の道を、三船敏郎と石原裕次郎という日本を代表するスーパースターがプロデューサーとして完成させた1968年製作の映画です。
ところがこの作品、映画館で再上映されることもDVD化されることもありません。想像するに、政治的配慮があるようなのですが、詳しいことは分かりません。ゴウ先生もまだ見たことが一度もありません。
黒澤明映画のミフネに救われてアメリカ生活を生き延びたゴウ先生としては、彼と裕次郎が共演するこの映画を見たくてたまらないのに、口惜しい限りなのです。
そんなゴウ先生の不満をちょっとだけ解消してくれる本を熊井監督自らが書いてくれました。
この本は全体の80%が当時の撮影記録、残りがシナリオとなっています。
いまでは到底考えられない五社協定という独占禁止法違反のようなカルテルを結んだ映画会社が自社の利益を守るために、すべての監督と俳優を専属扱いにして他社の映画に出させないようにしていた時代があったのです。その中で、東宝のミフネと日活の裕次郎が手を結ぼうとしたのですから、すごい問題が起きます。これがいまでもこの作品のDVDが発売されない原因の一つだと勘繰りたくなるほどです。
そうした騒動の中、さまざまなリスクを顧みず、この映画を完成に漕ぎつけた当事者の熊井監督が書いているのですから、ゴウ先生のような愛国者の映画愛好家としては一気に読み通したのでありました。
結論:当時の日本人は熱かった!
戦後日本の復興を支えた人間ドラマを、NHKが作るならいざ知らず、大きな障害を乗り越えて映画スターのミフネと裕次郎が作り上げたのです。完成できたのは、二人を始め、この映画に関わったすべてのスタッフがこの国の凄さを後世に伝えたいと願っていたからだとしか説明できません。
目頭が熱くなったゴウ先生でした。
いまは亡き三船敏郎さんと石原裕次郎さんの霊前にぜひともこの映画のDVDを捧げてほしいと願います。
とにかく見たい!
どうかこの本を多くの人が読んでくれて、DVDリクエストの一大ムーブメントが起きることを願います。
しかし時代が変わってLDは完全に消え去り、DVDの充実ぶりは嬉しい悲鳴を上げなければならないほどになりました。
ところが、そんな時代になってもまだDVD化されていない傑作があるのです。
その代表作が、熊井啓監督の『黒部の太陽』であります。
『黒部の太陽』とは、NHKの『プロジェクトX』では何度も再放送されている黒部第四ダム建設の苦難の道を、三船敏郎と石原裕次郎という日本を代表するスーパースターがプロデューサーとして完成させた1968年製作の映画です。
ところがこの作品、映画館で再上映されることもDVD化されることもありません。想像するに、政治的配慮があるようなのですが、詳しいことは分かりません。ゴウ先生もまだ見たことが一度もありません。
黒澤明映画のミフネに救われてアメリカ生活を生き延びたゴウ先生としては、彼と裕次郎が共演するこの映画を見たくてたまらないのに、口惜しい限りなのです。
そんなゴウ先生の不満をちょっとだけ解消してくれる本を熊井監督自らが書いてくれました。
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この本は全体の80%が当時の撮影記録、残りがシナリオとなっています。
いまでは到底考えられない五社協定という独占禁止法違反のようなカルテルを結んだ映画会社が自社の利益を守るために、すべての監督と俳優を専属扱いにして他社の映画に出させないようにしていた時代があったのです。その中で、東宝のミフネと日活の裕次郎が手を結ぼうとしたのですから、すごい問題が起きます。これがいまでもこの作品のDVDが発売されない原因の一つだと勘繰りたくなるほどです。
そうした騒動の中、さまざまなリスクを顧みず、この映画を完成に漕ぎつけた当事者の熊井監督が書いているのですから、ゴウ先生のような愛国者の映画愛好家としては一気に読み通したのでありました。
結論:当時の日本人は熱かった!
戦後日本の復興を支えた人間ドラマを、NHKが作るならいざ知らず、大きな障害を乗り越えて映画スターのミフネと裕次郎が作り上げたのです。完成できたのは、二人を始め、この映画に関わったすべてのスタッフがこの国の凄さを後世に伝えたいと願っていたからだとしか説明できません。
目頭が熱くなったゴウ先生でした。
いまは亡き三船敏郎さんと石原裕次郎さんの霊前にぜひともこの映画のDVDを捧げてほしいと願います。
とにかく見たい!
どうかこの本を多くの人が読んでくれて、DVDリクエストの一大ムーブメントが起きることを願います。
先生の解説を伺い、その大きな障害を乗り越えて作られた作品を自分も観たいと思いました。
早速、自分も購入させていただきました。
到着するのが楽しみです。
企業の利害という壁を超えて立ち上がった、日本人としての熱い思いを感じ取りたいと思います。
熱く生きた先人達の力を私も感じたいと思います。
先生の記事を読み、とても興味が湧いてきました。
さっそく購入して読んでみます。