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VRで、末期がん患者が癒されている

2019年06月08日 07時04分48秒 | 時事放談: 国内編

すばらしい工夫です。

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終末期がん患者、VR映像で思い出の場所へ「まさか見られるとは」 不安感減る効果

終末期がん患者、VR映像で思い出の場所へ「まさか見られるとは」 不安感減る効果

仮想現実(VR)の装置を着け、自宅の映像を見る男性=芦屋市朝日ケ丘町

(神戸新聞)

 一日でもいいから自宅に帰りたい。ふるさとをもう一度訪れたい−。終末期のがん患者の願いをかなえるため、兵庫県芦屋市朝日ケ丘町の市立芦屋病院の緩和ケア病棟で、仮想現実(VR)の装置が活用されている。患者は病室にいながら外出を疑似体験でき、気分の落ち込みが改善するなどの効果が表れているという。2017年度から大阪大大学院薬学研究科と共同で取り組み、5月末にはドイツで開かれたヨーロッパ緩和ケア学会で発表した。(中島摩子)

 中皮腫を患い、緩和ケア病棟で過ごす同県尼崎市の男性(66)は5月末〜6月初旬、ベッド上でVRヘッドセットを装着した。「自宅を見たい」という男性の願いを受け、妻(59)と三女(26)が、360度カメラで撮影したリビングや寝室、ヤマモモやモクレンが育つ庭、愛車などの映像が流れた。

 妻と三女は「本人目線で、歩いているように撮影した。パパがいつも座っていたソファに座り、好きなゴルフ番組にチャンネルを合わせた。13年間乗った車の運転席では、運転気分を味わえるよう工夫した」と話す。男性は「まさか見られると思ってなかった」と感想を漏らし、特に愛車の場面の再生を繰り返した。

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 きっかけは17年の出来事だった。同病院で帰宅がかなわない患者のために、自宅のカーテンを使って病室の模様替えをしたところ、とても喜ばれた。非常勤薬剤師で大阪大大学院薬学研究科助教の仁木一順さん(31)がその話を聞き、VRの活用を提案した。

 共同研究として取り組むことが決まり、17年11月から18年4月にかけて、患者20人に体験してもらった。

 ふるさとや結婚式をした思い出の地、旅行先など患者の望みに応じ、関西や九州など各地で映像を撮影。衛星写真による「グーグルアース」も活用した。

 飛騨高山でバスの運転手をしていた男性は「運行ルートをたどりたい」と要望した。自宅の仏壇の前に座りたいという人もいた。

 体験前と体験後にアンケートで感想を尋ねたところ、不安感が減り、楽しみや幸福感が増す傾向が見られたという。

 同病院薬剤部長の岡本禎晃さん(51)は「終末期には、薬が効かない苦痛や苦悩があり、患者のために何かできないかと考えてきた。VRでは予想以上に良い結果が出た。患者の希望をかなえることは、家族のケアにもなる」と話す。
 
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元気なときでさえ、ふるさとの風景をおもいだしては、ホッコリ気分になり、心が癒されます。死期が近いと自覚した状態では、なおのことでしょう。
 
行きたくても行けない想い出の場所に、VRで行ける。科学の進歩は、ありがたいものです。
 

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