ニコチン依存症患者は、残念ながら、禁断症状をごまかすために、いつでもどこでも吸い続けないといけないということです。
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路上喫煙「逃げ得」横行 後日納付の7割滞納 千代田区
朝日新聞 2017年4月18日07時38分
全国初の罰則つき路上禁煙条例を施行して15年になる東京都千代田区で、処分件数がここ数年で増えている。路上喫煙者に科される2千円の過料を支払わない「逃げ得」も横行している。
朝のJR東京駅。「条例は千代田区のヒット商品。歩きたばこやポイ捨ては自分の心も捨てること」。石川雅己区長の激励を受けた区の新入職員らは、ティッシュを配り路上禁煙への協力を呼びかけた。区の担当者は「東京駅周辺や官庁街での喫煙は少ないが、神田駅や秋葉原駅といった繁華街では目立つ」と話す。
実際、過料の処分件数は増加傾向にある。歩きたばこへの苦情などから路上禁煙条例が施行されたのは2002年。処分件数は06年度の1万799件をピークに、一時5千件台に減少したが、13年度から3年連続で7千件を超えている。
路上禁煙地区は皇居をのぞく区内全域に広がったが処分件数には地域差がある。最新の15年度のデータでは霞が関地区は32件だったが、秋葉原地区で2652件、水道橋・神保町地区で1339件、神田地区で1282件と突出。繁華街で多いことから、区は他地区からの来訪者が件数を押し上げていると見ている。
違反しても過料を支払わない人もいる。15年度の処分件数7207件のうち未納は1044件。違反者の約75%がその場で納付したが、後日納付を選んだ人のうち7割近くが期限内に支払わなかった。区では督促状を送るなどしているが、住所や氏名はあくまで本人申告によるもので、徴収に限界があるのが実情だ。
区では路上禁煙の推進と共に、路上での喫煙を減らすため、屋内喫煙所づくりにも力を入れてきた。区の担当者は「たばこを吸う人も吸わない人も共存できるような街づくりを進めたい」と話している。(向井宏樹)
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新宿区も歩きタバコ禁止ですが、みんな平気で無視しています。我慢できないのでしょう。かつてのニコチン依存症患者としてはよく理解できます。タバコの禁断症状は、それだけひどいからです。
しかし、です。現状、これだけ喫煙可能な飲食店・喫茶店があるのですから、そこでゆっくりと吸うわけにいかないのでしょうか。タバコ嫌いの人間は、喫煙可能な飲食店に入らないという自営方法で受動喫煙被害を避けられますが、歩きたばこはそうはいきません。嫌な臭いと煙が迫ってくるだけで、不愉快になります。
さらに、煙や臭いばかりではなく、火のついたタバコは火事の原因になるとともに、人通りの多い東京では傷害事件の凶器ともなりえます。もしタバコの火を他の歩行者に触れさせて火傷させたら、「すいません」ですむものではないでしょう。特に、子供は被害に遭いやすいものです。
歩きタバコを減らすことは、公共屋内の全面禁煙化の実施とともに、東京オリンピックまでの東京の最大課題です。
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