高倉健さんの最新作『あなたへ』の撮影が終了しました。主だった記事を記録しておきましょう。
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健さん「感慨無量です」6年ぶり映画「あなたへ」撮了
俳優・高倉健(80)が6年ぶりに出演する映画「あなたへ」(降旗康男監督、来秋公開予定)が、このほど福岡・門司でクランクアップを迎えた。都内のスタジオで撮影が開始された9月7日から75日間、総移動距離9050キロに及ぶ撮影を走り切った健さんは「感慨無量です」としみじみ。一方、同所のロケで共演した俳優・佐藤浩市(50)、SMAPの草ナギ剛(37)は「もっと旅を続けたかった」と健さんとの撮影の終了を惜しんだ。
物語の最後を飾る、健さん演じる倉島英二が一人歩くシーン。降旗監督からカットがかかり、スタッフから「撮影終了しました!」の声が上がった瞬間、拍手と祝福のクラッカーの音が海風吹く門司港に響き渡った。
2か月半をかけて、都内のスタジオと地方ロケの往復で走破した距離は、実に9050キロ。劇中の移動距離(1200キロ)の7・5倍にわたる“大旅行”に、「とてもいい旅をさせていただきました」と健さん。ラストシーンでは、数々の作品でコンビを組んでいる降旗監督が珍しく興奮しているのを感じたそうで「それを見て、感動がこみ上げた。グッときましたね」と振り返った。
心なしか、目を潤ませているようにも見えた降旗監督。「風が強くて、寒かったからですよ」と言ったが、健さんにとって6年ぶりの新作を撮り切ったことに、安堵(あんど)と喜びを感じていたのは間違いない。「ロードムービーは初めてで、手探りで作る楽しさを味わわせてもらいました。どう撮れているか。僕の仕事はこれからですね」。編集作業に向け、気持ちを入れ直していた。
クランクアップの場をともにした佐藤、草ナギも、興奮の面持ちで記念撮影に加わった。83年の「南極物語」以来の共演となった佐藤は「一抹の寂しさはありますが、まだ旅は終わりじゃない。延々と続いていくんですから」。「少し寂しい、いや、大変寂しい」と話した草ナギは、健さんから「どっちだよ!」とツッコミを入れられ、苦笑いを見せた。
取材陣からの感想を聞かれ、「感慨無量です」と3度、繰り返した健さん。草ナギの「高倉さんの旅にお付き合いできる機会があったら、ぜひその時は…」との言葉に「事務所にそう言ってください。(スケジュールは)空いてますから」。6年ぶりにどっぷりとはまった映画の世界で、全身全霊を込めて撮影を終わらせたことに満足そうな様子を見せ、同時に、新たな意欲をかき立てられていたようだった。
◆映画「あなたへ」 富山の刑務所で指導技官として働く寡黙な男・英二(高倉)は、15年連れ添った妻・洋子(田中)を病気で失う。妻の故郷・九州で散骨をするため、自家製のキャンピングカーで出発。旅先では妻との思い出を振り返る中、どこか陰を持つさまざまな人物と出会い、人の絆を確かめ合う。「夜叉」「あ・うん」(89年)などのプロデューサーで、08年に死去した故・市古聖智さんが健さんのために書き下ろした脚本を基に、降旗監督がアレンジを加えた。
[2011/11/28-06:05 スポーツ報知]
高倉健 9000キロ“完走”に「感慨無量です」
俳優の高倉健(80)の6年ぶり主演映画「あなたへ」(監督降旗康男、来秋公開)がこのほど、福岡・門司港でクランクアップした。9月7日のスタートから約2カ月半。計約9000キロを移動しながらの撮影を終えた高倉は「感慨無量です」と何度も繰り返して喜びを語った。
関門海峡からの強い潮風が吹き付ける門司港での撮影。高倉が海沿いの道を約100メートルにわたって歩くラストカットを撮り終えると、スタッフはクラッカーを鳴らしてクランクアップを祝った。
高倉演じる富山刑務所の指導技官が、死去した妻の故郷である長崎まで約1200キロの道を車で旅する物語。9月7日に撮影を開始した後、主人公の旅路に沿って富山から岐阜、兵庫、福岡、長崎でロケを行ってきた。都内近郊での撮影を合間に挟みながらの総移動距離は約9000キロ。時間に余裕がある限り、車で移動してロードムービーを体感したという。
共演の佐藤浩市(50)、「SMAP」草なぎ剛(37)とともに会見に臨んだ高倉は「いい旅をさせていただきました」と第一声。「降旗監督が珍しく興奮していて、それを見てぐっときましたね」と18作目のコンビとなった盟友との“完走”を喜んだ。撮影を終えた心境を問う質問などには「感慨無量です」と繰り返し、端的な言葉で率直な思いを表現した。
思い出のロケ地を聞かれると「それぞれの…」と言いかけた後「ローマの休日じゃないですが、門司港です」とニヤリ。名作「ローマの休日」のクライマックスでオードリー・ヘプバーン演じる王女が、欧州で印象に残った街を聞かれ「ローマです」と語るシーンにちなんだ答え。日本映画界の至宝を前に、緊張感が張り詰めていた場が笑いに包まれた。
83年の「南極物語」以来の共演だった佐藤は「“頑張れ、これからだぞ”と言われたのが新鮮でした。また山を作っていただいた」と感謝。初共演の草なぎは「スペシャルで貴重な時間を過ごすことができた」と振り返った。日本映画のバトンをつなげたいという高倉の思いは、後輩たちがしっかり受け取っていた。
▽「あなたへ」 富山刑務所で指導技官として働く主人公は、「遺骨を故郷の海へまいて」と遺言を残した妻の希望をかなえるため、自家製のキャンピングカーで旅に出る。その道中で、妻との思い出を振り返りながら、出会った人々と心を通わせていく。08年に死去した市古聖智さんが書き下ろしたプロットに、降旗監督がアレンジを加えた。
[スポーツニッポン 2011年11月28日 06:00 ]
高倉健「あなたへ」北九州で撮了 「感慨無量です」繰り返す
映画.com 2011年11月28日 06:01
[映画.com ニュース] 俳優の高倉健がこのほど、6年ぶりの主演映画「あなたへ」(降旗康男監督)を福岡・門司港でクランクアップした。高倉が2カ月半にわたる今作の撮影で移動した総距離は、約9050キロ。佐藤浩市、草なぎ剛とともに撮了を迎えたこの日、「感慨無量です」と繰り返した。そして、「良い旅をさせていただきました。降旗監督も珍しく興奮していたので、それを見てぐっときました。良い旅でした」と言葉少なに語り、静かに喜びをかみ締めた。
今作で高倉が演じた富山刑務所の指導技官・倉島英二は、亡き妻の生前の真意を知るため、妻の故郷である長崎・薄香港へキャンピングカーで旅をするという設定。このストーリーに沿う形で、富山を皮切りに岐阜、兵庫、福岡、長崎でのロケを敢行した。富山から薄香港への移動距離は約1200キロだが、高倉は各地でのロケの合間に、都内近郊での撮影も行ったため、総移動距離は約9050キロにもおよんだ。
時間に余裕のある限り、実際に車での移動を行い、ロードムービーを体感しながらの撮影に臨んだ高倉と撮影スタッフ。富山ロケからの帰路では台風15号の直撃に遭うハプニングにも見舞われたが、ほぼ順撮りを実現させた。高倉は2カ月半の撮影期間で、撮休は1日だけだったが、当日にクランクアップを迎える長塚京三と原田美枝子のために現場に顔を出したため、皆勤賞となった。
最終日となった門司港ロケは、イカ飯販売員役の佐藤、草なぎが物産展に出展する設定のため、北九州フィルムコミッションの協力で20店舗のご当地グルメの屋台が並び、300人以上のエキストラが結集する大規模なものとなった。海岸沿いの道を100メートルにわたり、ひとり歩く高倉のラストカットが終わると、スタッフがクラッカーを鳴らして大歓声があがった。
クランクアップに立ち会った佐藤は、「ほぼ30年ぶりにお会いして、最初にご挨拶に行ったときに『頑張れよ。これからだぞ』とおっしゃってくださった」と撮入当初を述懐。そして、「まだ旅は終わりじゃない。ここで一旦区切りであるという、一抹の寂しさはありますけど、これからも延々と続いていくものですから」と高倉との再会を切望した。草なぎも、「高倉さんの旅に僕も便乗させてもらったような気持ち。いつか一緒に高倉さんの旅にお付き合いできる機会があったら、ぜひその時はまた一緒に旅したいです!」と同調した。
「あなたへ」は、2012年秋に全国で公開。
映画・あなたへ:クランクアップ 高倉健さん「感慨無量」
俳優の高倉健さん(80)が6年ぶりに主演する映画「あなたへ」(来秋公開予定)が、北九州市門司区の門司港でクランクアップ(撮影終了)した。高倉さんは福岡県中間市出身で、北九州市の県立東筑高卒。205本目の撮影を故郷で終え「感慨無量です」と語った。
「あなたへ」は「駅 STATION」「鉄道員(ぽっぽや)」「ホタル」など数々の作品で高倉さんとタッグを組んだ降旗康男監督の新作。高倉さんの演じる刑務所の指導技官が15年間連れ添った妻の遺骨を散骨するため、キャンピングカーで北陸から九州へ約1200キロを旅するロードムービー。
門司港でのロケは10、11月の2回行われ、北九州フィルム・コミッションが協力した。高倉さんが一人歩くラストシーンなどの撮影があり、関門海峡から冷たい海風が吹き付ける中、出演者が迫真の演技をみせた。
撮影終了後に共演の佐藤浩市さん、草なぎ剛さんと記者の取材に応じた高倉さんは「撮影で思い出に残った場所は」と問われると「門司港でしょう」。そのうえで、一連の撮影を「とてもいい旅をさせて頂いたと思っています」と振り返った。
ロケには市民約300人がエキストラで参加。事前にはどんな作品の撮影か知らされず、当日に「健さん」の主演映画と告げられ、驚きの声があがったという。有里幸樹さん(33)は家族4人で参加し、次女優花ちゃん(1)が「震えていてかわいそう。寒いね」と高倉さんに頬を触ってもらった。幸樹さんは「一生の記念になった」と感激していた。【佐藤敬一】
毎日新聞 2011年11月28日 6時00分
高倉健、感無量!総移動距離約9,000km!6年ぶり主演映画『あなたへ』クランクアップ!!
2011年11月28日 6時00分
[シネマトゥデイ映画ニュース] 俳優・高倉健が、6年ぶりに主演を務めた映画『あなたへ』が、クランクアップを迎えたことがわかった。高倉と20本目のタッグ(チャン・イーモウ監督との共作『単騎、千里を走る。』も含む)となる降旗康男監督がメガホンを取る本作は、高倉演じる富山刑務所の指導技官・倉島英二が、愛した亡き妻の過去を追い、妻の故郷・長崎まで1,200kmの旅に出るストーリー。都内のロケセットでの撮影も挟み、高倉が実際に移動した総移動距離は、約9,000kmにも及んだ。20日、福岡県門司港にて行われた撮影でクランクアップを迎えた高倉は、佐藤浩市、草なぎ剛と共に囲み取材に応じ、「感無量です」と繰り返し、6年ぶりの映画撮影の終了を噛みしめた。
2か月半の撮影で、1日を除き、すべての撮影日に出番があり、その1日の撮休日にも現場に顔を出したという高倉がクランクアップを迎えたのは、自身の故郷・福岡県。高倉は「良い旅をさせていただきました。降旗監督も珍しく興奮していたので、それを見てぐっときました。良い旅でした」と撮影を振り返った。共に囲み取材に応じた佐藤と草なぎが演じたのは、英二が旅の途中に出会うイカ飯の販売員・南原慎一と田宮裕司役。クランクアップ当日の20日には、南原と田宮が店を出した物産展のシーンが撮影され、20店舗のご当地グルメの屋台、300人を超えるエキストラが、門司港に集まった。
1983年公開の映画『南極物語』以来、ほぼ30年ぶりに高倉に再会したという佐藤は、本作の撮影で最初にあいさつに行ったとき、高倉から「かんばれよ。これからだぞ」と声を掛けられたことを明かし、「30年やってきて、『あ、これからなんだ』と改めてその言葉が新鮮でした。自分自身の芝居に対する気持ちが平板になりかけていたときに、また一つ山を作っていただいたような気持ちです。非常に新鮮でありがたく、本当にフレッシュな気持ちでこの映画に挑めました」と撮影を振り返った。一方、本作が高倉との初共演となった草なぎは、「高倉さんの旅に僕も便乗させてもらったような気持ちで、出会って転々と一緒に旅をして、最後を門司港で終えることができて少し寂しい……いや、大変寂しいです。いつか一緒に高倉さんの旅にお付き合いできる機会があったら、ぜひそのときはまた一緒に旅したいです!」と再共演への思いを語った。
「降旗監督との仕事を今の俳優さんたちに1本でも多く、経験させたい」という高倉の思いから、草なぎ剛、余貴美子、綾瀬はるか、三浦貴大、長塚京三、原田美枝子、浅野忠信が高倉と初共演を果たした本作。それぞれ初共演の印象を振り返り、余は「本当に大先輩なのにすごく紳士的で、愛に満ちあふれていました。現場で緊張していたときには、肩をずっと揉んでくださったり。すごくありがたかったです」、綾瀬は「元気! 元気な印象です。あまり座っているところを見たことがなく、冗談をおっしゃって、よくおしゃべりされている印象です。気遣いもすごく細かくされていますし、存在感がすごいなと思いました」、三浦は「本当に優しい方で、いろいろなお話もきかせていただきましたし、勉強させていただきました。芝居に関してははるか遠くにいらっしゃるので、何を学べばいいのかわからないくらいの存在な方だと思いました」、長塚は「何かを直接教えていただくということはなかったんですが、そばで一挙手一投足拝見しているだけで勉強になりました。本当に気さくに、役者仲間という感じで接して下さいました」、原田は「高倉さんからはスタッフ・俳優含めてひとつにまとめていく、大きさみたいなものをすごく感じましたし、すごく気遣いをなさる方だなと思いました」、浅野は「現場に入るまでは緊張していましたが、高倉さんにお会いしたらふと緊張が解けました。すごくリラックスをさせてくれるムードを出して下さいました」とクランクアップにコメントを寄せた。
一方、本作で高倉と再共演となったのが、田中裕子、佐藤浩市、大滝秀治、ビートたけし。田中は「高倉さんの照れくさそうな、でも子どもみたいな顔をたくさん見られた」、大滝は「仕事に入ると高倉さんは役を普通に演じられていて、だから僕も余分なことを考えずに普通にできました。役者の芝居っていうのは一番難しいのは普通にやることなので、そういう点では高倉さんに非常に『なるほど』と思って感動しております」、ビートたけしは「高倉さんはほっとするんだけど、気安くない。菩薩や仏像のすごいのの前に立ったみたいな気がしました。緊張しているんだけど、楽っていう居心地がよい、違う世界の人だなと思いました」とそれぞれ高倉の撮影の様子を明かした。
『あなたへ』の公開は2012年秋を予定。英二の妻・洋子を田中が演じ、富山刑務所の総務部長・塚本和夫とその妻・久美子を、長塚、原田が演じる。イカ飯の販売員・南原慎一、田宮裕司には、佐藤と草なぎ、食堂を営む濱崎多恵子、奈緒子の母娘には余と綾瀬を抜てき。浅野は警察官、ビートたけしは自称・元中学校教師の杉野輝夫として、英二の旅路に彩りを添えている。それぞれの出演者たちが、熱いコメントを寄せたクランクアップに、映画への期待は高まるばかりだ。(編集部・島村幸恵)
映画『あなたへ』は2012年秋公開予定
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あと1年も待たなければいけないのですか。待ちきれません。降旗監督、最高の編集を頼みますぞ。健さんが最高に輝いている映画に仕上げてください。
待ちきれないので、健さんの任侠映画を2本も立て続けに見てしまいました。いいですよ、やっぱり、健さんは。
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