昨日紹介した後で発表された注目記事を記録しておきましょう。
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「盟友」あいさつに健さんウルウル…
日刊スポーツ/Asahi.com 2011年11月28日9時49分
俳優高倉健(80)が6年ぶりの主演映画「あなたへ」(降旗康男監督、12年秋公開)で完全燃焼した。9月7日から始まった撮影が、このほど北九州市の門司港のロケでクランクアップ。高倉は都内近郊を含め、総移動距離9000キロに及んだ2カ月半のロケ中、たった1日のオフも現場に顔を出し、佐藤浩市(50)、SMAP草なぎ剛(37)と共演したラストシーンを撮り終えた際は「感慨無量です」と言葉をかみしめた。
高倉は身を切るような寒さの中、関門海峡を左手に門司港沿いの道を約100メートル、1人きりで歩くラストシーンの撮影に臨んだ。吹きすさぶ海風に負けない力強い足どりで1歩1歩、港道を踏みしめた。OKが出ると、降旗監督をはじめスタッフに囲まれ、祝福のクラッカーと拍手を浴びた。
10年ぶりにコンビを組んだ降旗監督から、ロケの写真とスタッフからの寄せ書き、写真がメーキング映像風に流れるデジタルフォトフレームを贈られた。「こんなこと、してもらったことねぇよ」。そうつぶやいた後に降旗監督から「じゃあ、またお会いする機会がある日があれば…」と言われて瞳が少し潤んだ。56年にデビューして55年。18作をともにした盟友の言葉に「珍しく監督が興奮していたので、なんかグッときました」と思いを明かした。
この日までの2カ月半。高倉は、1日あったオフもクランクアップを迎える長塚京三、原田美枝子のために現場に顔を出した。総移動距離約9000キロの旅路は、余裕がある限りは実際に車で移動しロードムービーを体感しながら撮影した。富山からの帰り道では台風15号の直撃を受けた。そんな日々を振り返りながら、高倉は「感慨無量です」と3度繰り返した。
「少し寂しい…いや、大変寂しい」と振り返る草なぎには「どっちだよ。少しか、大変か?」と突っ込んだ。「また、旅にお付き合いできる機会があったら、ぜひ」という返答には「ぜひ事務所にそう言ってください。(スケジュールが)空いてますから」とジョークを言ったが、今後については「終わったばっかりで、そこまでは」と言うにとどめた。
05年12月に中国で公開された映画「単騎、千里を走る。」以来6年ぶりの撮影について、10月の岐阜・高山ロケでは「何でこんなに長い間休んでたのかなと思うくらい楽しい」と語っていた。そして、撮影を終え、「とてもいい旅をさせていただいたと思っています。いい旅でした」と言った。80歳の高倉が全身全霊を注いだ作品は、来年秋に公開される。【村上幸将】
◆映画「あなたへ」 北陸・富山刑務所の指導技官倉島英二(高倉)は、50歳を目前に慰問に来た歌手洋子(田中裕子)と結婚した。2人は子どもを望まず、平穏な夫婦生活を営んでいたが15年後に洋子が53歳で亡くなった。残した手紙にはスズメの絵とともに「故郷の海に散骨してほしい」と記されていた。英二は自家製キャンピングカーに乗り、イカめし販売員の田宮(草なぎ)、南原(佐藤)らとの出会いを経て妻の故郷である長崎県・薄香港へ総距離1200キロの旅をし、遺言に従って散骨し、生前語られなかった妻の真意に気づく。
※なぎは弓ヘンに前の旧字の下に刀
高倉健「良い旅」9000キロ終着 主演映画「あなたへ」故郷・福岡でクランクアップ
中日スポーツ 2011年11月28日 紙面から
俳優高倉健(80)の6年ぶりの主演映画「あなたへ」(降旗康男監督、来年秋公開)が、北九州市の門司港でクランクアップを迎えた。
高倉演じる刑務官が、亡き妻のメッセージを受け取るため、富山から九州へ約1200キロを旅するロードムービーだが、撮影での高倉の総移動距離は延べ約9000キロ。高倉は「良い旅をさせていただきました」と2カ月半に及んだ撮影の終了をかみしめた。
レトロなJR門司港駅のすぐそばに広がる海と埠頭(ふとう)。今月20日のクランクアップでは、撮影セットとして地元の協力で、門司港名物・焼きカレーなどの屋台が約20店舗並んだ。佐藤浩市(50)、SMAP草なぎ剛(37)が演じるイカめし販売員の屋台も。
300人超のエキストラが動員され、関門海峡の冷たい風を受け、観光客らが遠巻きに見守る中、高倉は海沿いの道を1人歩いていくシーンを演じていた。それがラストカットの撮影だった。
降旗監督らに祝福された高倉は、年齢を感じさせぬシャキッとした立ち姿で、報道陣に「降旗監督も珍しく興奮していたので、それを見てグッときましたね。良い旅でした」と笑顔を見せた。
傘寿を迎えて6年ぶりの撮影を故郷の福岡県で無事終えたことに「感慨無量です。一言です」と高倉。佐藤は高倉について「ほぼ30年ぶりにお会いし、『頑張れ、これからだぞ』とおっしゃってくれた。30年やってきて、『あ、これからなんだ』とすごく新鮮な気持ちでこの映画に臨めた」と感謝を表した。
草なぎは「緊張してたけど高倉さんがほぐしてくださり、本当にスペシャルで貴重な時間を過ごせた。高倉さんの旅に僕も便乗させてもらい、(撮影終了は)少し寂しい…いや、大変寂しいんですけど、また一緒に旅したい」。高倉は「どっちだよ、“少し”か“大変”か」と、すかさず草なぎにツッコミを入れ、報道陣を笑わせていた。
◆「また機会あれば」降旗監督
高倉と10年ぶり、20作目のタッグを組んだ降旗康男監督(77)は、高倉について「80になっても元気だなと思う」。さらに再びコンビで撮りたいかを問われると「こっちも年だし、先のことはわからないけど、また会える機会があればいいな」と話していた。
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写真を大きくしたのでよく分かりますが、降旗監督から贈り物を手渡しされるとき、健さんが泣きそうになってます。クランクアップというのは特別なものなのでしょうね。
次回作も期待したくなります。ともあれ、健さん、降旗監督、お疲れ様でした。
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