丸ポストを見ると、何だか心が和みます。その意味で、小平市の保存運動には拍手を送りたくなります。
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(各駅停話)小平駅 丸ポストは市民の誇り
朝日新聞 2014年10月25日15時10分
小平駅の南口を出ると、通りの向こうにどこか懐かしい赤い円筒が見える。日本一大きな丸ポストだ。高さ2・8メートルと通常の2倍。たいていの人は投函(とうかん)口に手が届かないので、1・4メートルの高さにも口がある。2009年に市民が寄贈した。
小平市には、都内の自治体で最も多い31本の丸ポストがある。全国では1970年ごろから、ポストの中に集荷袋を入れられる四角いポストに置き換えられてきた。だが、地元の郵便局長たちが「親しみやすい」と丸ポストを守ってきた。
市内で建設資材業を営む内野三次さん(69)は「小平のPRに使おう」と07年に愛好会を結成した。丸ポストの写真を載せたカレンダーや丸ポスト形の起き上がりこぼしを作製。街のシンボルにと巨大丸ポストの製作にも取りかかった。
ただ、図面もなければ製造方法もわからない。仲間と知恵を出しあい、「胴体」は土管、「頭」は中華鍋でつくった。「予想以上にお金がかかったので、もう二つ目は作れないね」
09年には市内の丸ポストを巡る「こだいらさんぽすと」がスタート。例年、1カ月間で約400人が参加するイベントは、今年も11月半ばから開催される。(鈴木智之)
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かつて田無に住んでいたことがあるので、ときどき小平には行っていました。ですが、丸ポストが31本も保存されていたとは知りませんでした。巨大丸ポストも、それができてから行っていないのでしょう、記憶にありません。今度、見に行きたいものです。
最近出かけたところで丸ポストが印象的だったのは、鎌倉の雪ノ下にある丸ポストです。そこの前を通ると、無視できず、頭をなでてから通りました。やっぱりあの愛嬌のある風情が、郷愁を誘い、子供時代に連れ戻してくれるからでしょう。
集荷には面倒でしょうが、いつまでも残しておいて欲しい日本の風景のひとつです。永遠なれ、丸ポスト!
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