囲碁名人戦が、昨日始まりました。
井山裕太名人(六冠)に張栩九段が挑戦しています。
その模様を、朝日新聞が何と国内外の日本語がわからない囲碁ファンに向けて、英語で解説しているのです。しかも、英文記事はもちろん、アメリカ人であるマイケル・レドモンド九段による英語の解説がインターネットの動画で観られます。
公式サイト:http://www.asahi.com/special/timeline/43rd_igomeijinsen/?iref=comtop_fbox_u01
レドモンド九段は、1963年5月25日米カリフォルニア州サンタバーバラ生まれの55歳。1977年、14歳のときに来日して日本棋院の院生となり、1981年18歳で入段、2000年に欧米人では史上初めて九段という最高位になった人です。
棋力も凄いのですが、この人の凄いのは、本当に英語が話せるのだろうかと疑うほど、流暢な日本語を話すことです。多くの囲碁解説に登場し、日本語で解説するのですが、日本語とともにその明晰な解説はすばらしいもので、NHK杯囲碁トーナメントで、この人が解説をすると知ると、絶対に観らねばという気になります。
この人が、英語で解説するというので、観てみました。そしたらば、難解な局面をいつもの日本語通りに平易な英語で的確に解説しているではないですか。はっきりいって、山下敬吾九段の解説よりもわかりやすいです。囲碁好きの貧乏英語塾長は、大いに感服したのでした。
海外の英語が理解できる囲碁ファンは、絶対にレドモンド九段の解説を愉しんでいるはずです。たまには朝日もよいことをするものだと感心しました。
ただし、同時進行のインターネットの動画と棋譜が有料会員のみになったのは、経営不振の朝日とはいえ、いただけません。
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