COPDを知らない人がこんなにいるとは、愕然としてしまいます。
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慢性閉塞性肺疾患
認知度低下続く 長期喫煙が主因
毎日新聞 2017年1月3日 19時50分(最終更新 1月3日 19時50分)
長期の喫煙などにより肺に慢性的な炎症ができる慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)の認知度が下がり続けている。禁煙で予防でき、認知度を上げれば発症者を減らせるとして、厚生労働省は2012年に認知度80%を目標に掲げ対策に乗り出したが、16年12月時点での認知度は25.0%と3年連続で低下した。啓発団体は早急な対応を呼び掛けている。
COPDの知識の普及に取り組む、世界的ネットワークの日本法人、一般社団法人「GOLD日本委員会」(代表理事・長瀬隆英東京大教授)が毎年12月にインターネットで男女1万人を対象に調査を実施。COPDについて「どんな病気かよく知っている」か「名前は聞いたことがある」と回答した人の割合を合計して認知度としている。
認知度は11年に25.2%だったが、厚労省が12年に国民的な健康作り運動「健康日本21(第2次)」で、がん、循環器疾患、糖尿病に次ぐ第4の生活習慣病に位置づけ、啓発に取り組んだことなどから13年には30.5%まで向上した。しかし、その後は年々低下し、16年は「どんな病気か知っている」とした人は9.0%、「名前は聞いた」人は16.0%の計25.0%にとどまった。健康日本21は、22年までに80%に向上させることを目標にしているが遠く及ばない。
COPDはせきやたん、息切れなどが主な症状だが、徐々に呼吸障害が進行し重症化する。人口動態統計によると、15年に1万5749人が死亡しており日本人の死亡原因の第10位になっている。原因の約9割は長期の喫煙で、喫煙者の約2割が発症するとされる。禁煙で予防でき、薬物による治療も可能だ。
同委員会は「重症化すると日常生活にも著しい障害を及ぼすため、早期に発見して治療を始めることが重要だ。早急に国を挙げて新たなアプローチで認知度向上に取り組むことが必要だ」と訴えている。【山田泰蔵】
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当ブログでも何度も書いていますが、2003年に亡くなった貧乏英語塾長の実母は、50年に及ぶ喫煙のため、深刻なCOPDになってしまいました。そのため、晩年は酸素ボンベなしでは生活できず、最後の3年間は寝たきりになってしまいました。ちょっと体を動かしただけで苦しむのです。そばで見ていて、たまらない気分になったものです。
同じく、50年以上の喫煙歴をもつ父親も心筋梗塞に罹って、一時は心肺停止に追い込まれたことがあります。
それもこれも、すべてタバコのせいです。
当時1日60本から100本タバコを吸っていたハイパーヘビースモーカーであった貧乏英語塾長も、さすがにこれはいかんと考え、2003年の大みそかで25年間吸い続けたタバコと縁を切り、それから13年と4日、タバコを手に取ったことすらありません。
それでも、専門家にいわせると、COPD・肺がん・心疾患の可能性は、一度もタバコを吸ったことがない人から比べると、格段に高いらしいのです。タバコの害の恐ろしさに、ビビってしまいます。
とにもかくにも、何も知らずに、タバコを吸い続けて、深刻な健康被害に遭って、それからタバコを吸い続けたことを後悔しても遅いのです。まずは、タバコの健康被害の実態を正確に知るべきです。
そして、タバコを吸っている人は、病気で苦しみたくなければ、一日も早くタバコと縁を切りましょう。
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