ノバク・ジョコビッチ選手、強すぎます。
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第1シードのノバク・ジョコビッチ(28=セルビア)が第2シードのアンディ・マリー(28=英国)を6−1、7−5、7−6で下し、2年連続6度目の優勝を飾った。
センターへのサービスエースで試合を締めた。右手でガッツポーズを作ると、コートにキスをして喜びを爆発させた。
表彰式では、誇らしげに銀の優勝カップを掲げ、声援に応えた。「アンディと彼のチームに敬意を払いたい」。スピーチでは準優勝のマリーを気遣う余裕さえ見せた。「毎年素晴らしい環境を作っていただいてありがとう。(全豪で)プレーできることは最高です」とファンにも感謝の言葉を届けたジョコビッチに大きな拍手がおくられた。
ジョコビッチは全豪の優勝回数がロイ・エマーソン(オーストラリア)に並び男子最多となった。
前回準優勝で、5度目の全豪決勝となったA・マリーの初優勝はならなかった。
【全豪テニス】ジョコビッチ連覇!苦戦するも終わってみればストレート
◆テニス4大大会第1戦 全豪オープン ▽男子シングルス決勝 ノバク・ジョコビッチ3―0アンディ・マリー(31日、メルボルン・パーク・テニスセンター)
世界ランキング1位で第1シードのノバク・ジョコビッチ(28)=セルビア=が、全豪オープンで2連覇を果たした。グランドスラム3大会連続の優勝、全豪では最多6回目の栄冠に輝いた。
誕生日わずか7日違いの同2位で第2シードのアンディ・マリー(28)=英国=との決勝は、2年連続4回目の対戦。6―1、7―5、7―6(タイブレーク7―3)のセットカウント3―0でジョコビッチが完勝した。
2人の対決は、グランドスラムでは7勝2敗。決勝では6回目の対戦で、決勝に限れば4勝2敗となった。
第1セットは、わずか30分で終わるジョコビッチの圧倒的な内容。このまま試合が進むと思われるも、第2セットはマリーが粘りを見せて80分の熱闘となった。
第3セットは、タイブレークまでもつれ込むも、ジョコビッチが7―3でものにした(63分)。
ジョコビッチは2年連続6度目の決勝、グランドスラム(4大大会)の決勝進出は歴代3位に並ぶ通算19度目。一方のマリーは2年連続、5度目の進出。最高成績は2010、11、13、15、16年の準優勝。またも、頂点には届かなかった。
ノバク・ジョコビッチ「まずアンディ(・マリー)と彼のチームに敬意を。私のチームにも感謝。毎回グランドスラムで戦うたびに私を励まし支えてくれる。こうやって優勝することができた。ありがとう。ファンの皆様にとても感謝している」
アンディ・マリー「ここには以前も立った覚えがある。同じ立場で(笑)。ノバク(・ジョコビッチ)おめでとう。ここまで連れてきてくれたチームに感謝。是非また戻ってきたいと思う。この試合結果は私にとっては、厳しいものだが、観客の皆さんが楽しんでくれたなら良かった」
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ランキング2位の強豪アンディ・マリー選手にぎりぎりまで迫られながらも、ここぞというところで踏ん張って、絶対に負けない。グルテンフリー・ダイエットをはじめ、日常生活を気をつけている結果なのだと思います。本当に頭が下がります。
マリー選手も、悔しいでしょう。全豪決勝ではロジャー・フェデラー選手に1度(2010年)、ジョコビッチ選手に4度(2011、13、15、16年)負けているのですから、ジョコビッチ選手がいなかったら、この人の天下だったかもしれません。
その意味で、ジョコビッチ選手がマリー選手とそのチームに敬意を払うのは立派であるとともに当然のことです。これからのトーナメントの決勝で何度も顔を合わせる可能性が高い選手なのですから、対戦相手と感情的に対立してしまえば、要らぬストレスに襲われ、実力が出せないかもしれません。このあたり、ジョコビッチ選手は紳士であるとともに、したたかな戦略家です。
ともあれ、これで今年の全仏に勝てば、ジョコビッチ選手は生涯グランドスラム達成とともに年間グランドスラム達成となります。ちなみに、これまで2012、14年はラファエル・ナダル選手に、15年はスタン・ワウリンカ選手に決勝で敗れていて、全仏では優勝したことがありません。
男子テニスでグランドスラムを達成しているのは、ドン・バッジ(1938年)とロッド・レーバー(1962、1969年)だけです。
充実のジョコビッチ選手、今年は歴史を変えてくれそうです。
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