明日で誕生30周年。でも使えない空港です。
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成田30歳、かすむ存在感…羽田・地方が国際線増強(読売新聞) - goo ニュース
2008年5月19日(月)03:06
20日で開港30年を迎える成田空港。世界有数の国際空港に成長したが、羽田空港の国際線増強論が勢いを増し、地方空港の「成田パッシング(通過)」も進むなか、その地位は危うい。
午後10時半。航空機の離着陸が終わった暫定平行滑走路(2180メートル)の北端一帯でショベルカーが動き出す。伸び続ける国際航空需要に応えるための2500メートル化工事。2010年3月の供用開始を目指し、急ピッチで進む。
空港用地内に住む農家は2戸だけ。成田の代名詞だった反対運動も以前のような盛り上がりはない。工事は農家の土地を避けて計画されたこともあり、妨害活動もなく順調という。しかし、別の逆風が吹く。羽田国際線増強論だ。
同年10月、羽田に4本目の滑走路が誕生する。年間発着枠は、成田が滑走路延長で2万回増え、22万回になるのに対し、羽田は10・4万回増え、40・7万回になる。国は第4滑走路完成と同時に、羽田の国際線枠を年平均1万回から3万回に引き上げる考えだ。
東京都などはそれでも満足せず、「もっと羽田の国際線枠と行き先を広げるべきだ」と要求する。
都心に近く便利な羽田は、利用者にとっても魅力的だ。昨年9月に羽田-上海(虹橋)の定期チャーター便が就航した後、成田-上海(浦東)線の乗客は毎月、前年より1~3割の減少が続く。
一方、成田、関西、中部空港を除く地方23空港では週420便の国際定期線が運航。地方発の臨時チャーター便も03年度の2302便から、07年度は5204便に増え、「海外へは成田から」の常識は崩れてきた。
特に、ソウル・仁川空港の「ハブ化」は、成田にとって脅威だ。成田に出てから海外に行くよりも、地方からソウルに飛び、そこから世界各地へ向かった方が便利だとの声が高まっている。仁川と定期便を結ぶ地方空港は、北海道・旭川から那覇まで21空港に上る。「このままだと(地方は)みんな仁川に取られる」(東京都の猪瀬直樹副知事)との懸念も出ている。
成田最大の課題は容量だ。成田国際空港会社の森中小三郎社長は「22万回も、2~3年後には再び埋まる」と予想する。
改革に後れをとる成田の「地盤沈下」はジワジワと進行している。
(成田支局 大谷秀樹、経済部 富塚正弥)
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日本の玄関が、アジアのハブ空港になれない。石原慎太郎現東京都知事を含めて、成田に空港を作った当事者は、先見の明のなさを恥じるべきです。
間違いは間違いとして、羽田をさらに国際空港化する方向で動くべきです。難だったら、お台場あたりにもうひとつ空港を作ってもよいのでしょう。
使いたいのに、使いにくい成田。役目はすでに終わっているのかもしれません。
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成田30歳、かすむ存在感…羽田・地方が国際線増強(読売新聞) - goo ニュース
2008年5月19日(月)03:06
20日で開港30年を迎える成田空港。世界有数の国際空港に成長したが、羽田空港の国際線増強論が勢いを増し、地方空港の「成田パッシング(通過)」も進むなか、その地位は危うい。
午後10時半。航空機の離着陸が終わった暫定平行滑走路(2180メートル)の北端一帯でショベルカーが動き出す。伸び続ける国際航空需要に応えるための2500メートル化工事。2010年3月の供用開始を目指し、急ピッチで進む。
空港用地内に住む農家は2戸だけ。成田の代名詞だった反対運動も以前のような盛り上がりはない。工事は農家の土地を避けて計画されたこともあり、妨害活動もなく順調という。しかし、別の逆風が吹く。羽田国際線増強論だ。
同年10月、羽田に4本目の滑走路が誕生する。年間発着枠は、成田が滑走路延長で2万回増え、22万回になるのに対し、羽田は10・4万回増え、40・7万回になる。国は第4滑走路完成と同時に、羽田の国際線枠を年平均1万回から3万回に引き上げる考えだ。
東京都などはそれでも満足せず、「もっと羽田の国際線枠と行き先を広げるべきだ」と要求する。
都心に近く便利な羽田は、利用者にとっても魅力的だ。昨年9月に羽田-上海(虹橋)の定期チャーター便が就航した後、成田-上海(浦東)線の乗客は毎月、前年より1~3割の減少が続く。
一方、成田、関西、中部空港を除く地方23空港では週420便の国際定期線が運航。地方発の臨時チャーター便も03年度の2302便から、07年度は5204便に増え、「海外へは成田から」の常識は崩れてきた。
特に、ソウル・仁川空港の「ハブ化」は、成田にとって脅威だ。成田に出てから海外に行くよりも、地方からソウルに飛び、そこから世界各地へ向かった方が便利だとの声が高まっている。仁川と定期便を結ぶ地方空港は、北海道・旭川から那覇まで21空港に上る。「このままだと(地方は)みんな仁川に取られる」(東京都の猪瀬直樹副知事)との懸念も出ている。
成田最大の課題は容量だ。成田国際空港会社の森中小三郎社長は「22万回も、2~3年後には再び埋まる」と予想する。
改革に後れをとる成田の「地盤沈下」はジワジワと進行している。
(成田支局 大谷秀樹、経済部 富塚正弥)
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日本の玄関が、アジアのハブ空港になれない。石原慎太郎現東京都知事を含めて、成田に空港を作った当事者は、先見の明のなさを恥じるべきです。
間違いは間違いとして、羽田をさらに国際空港化する方向で動くべきです。難だったら、お台場あたりにもうひとつ空港を作ってもよいのでしょう。
使いたいのに、使いにくい成田。役目はすでに終わっているのかもしれません。
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