いやあ、素晴らしい。100mハードルで優勝し、1600mリレーでもチームを3位にしています。
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ヘンプヒルが女子100m障害Vで2冠達成
日刊スポーツ 2014年8月3日20時9分
<全国高校総体:陸上>◇3日◇山梨中銀スタジアム
甲府市で行われた陸上最終日の女子100メートル障害は、ヘンプヒル恵(京都文教3年)が13秒72(向かい風0・9メートル)で制した。前日、高校新記録で連覇した女子7種競技との2冠達成となった。
陸上第3日の1日は、7種競技で4種目、前日2日は7種競技4種目に1600メートルリレーの予選にも出場。この日は午前10時過ぎの100メートル障害予選を皮切りに、1600メートルリレー準決勝、100メートル障害準決勝、そして午後3時10分からの障害制覇に結びつけた。
リレー準決勝後は、救急搬送されかねないほどの状態で横たわり、右太ももにも、テーピングが施されていた。それでも約50分後には、何もなかったような表情で障害の準決勝をクリア。無尽蔵のスタミナを発揮し、夕方4時35分から、この日5レース目となる1600メートルリレーの決勝にアンカーで出場。5番手でバトンを受け、ラスト50メートルで猛追しチームを3位に押し上げた。
「最後のインターハイは、メダルを取って4人の笑顔で終わろうと話していたので、個人の優勝よりうれしい」と喜んだ。
鉄の女ヘンプヒル100m障害もV/陸上
日刊スポーツ 2014年8月4日9時14分 紙面から
<全国高校総体:陸上>◇3日◇山梨中銀スタジアム
甲府市で行われた陸上の女子100メートル障害でヘンプヒル恵(京都文教3年)が13秒72で初優勝した。前日2日の7種競技では、日本ジュニア新記録で2連覇したばかりで、驚異のスタミナを見せつけた。
“鉄人”ヘンプヒルが強い。50メートルすぎからトップギアが入った。横並びだった選手と2メートル近く差が開いてフィニッシュ。「後半に伸びるタイプなので、5台目ぐらいから『本番や』と思って気合を入れました」。おっとりした京都弁で、振り返った。
今大会は100メートル障害、7種競技、400メートルリレー、1600メートルリレーに出場。初日の7月30日から最終日の3日まで5日間、フル稼働だった。
この日は午前10時からの100メートル障害予選に始まり、午後4時35分からの1600メートル決勝まで5レース。前日2日に過酷な7種競技を終えたばかりだが、この日もレースが終わったら次の場所へ走って向かった。
驚異のスタミナには母の手料理と楽観的な性格が影響している。「スタミナはマミーの食事のおかげです。必死に栄養学の勉強をして、毎日、お弁当を作ってくれはります。特に、豆腐ハンバーグは最高です」。またレース直前には、大会後、家族と東京ディズニーリゾート観光をするとのことで「ディズニーランド! ディズニーランド!」と繰り返し、疲れた気持ちを紛らわしていたという。「ほかよりしんどいことをしてナンボ。しんどい時こそ楽しむんです」。
今後は大学まで7種競技を続け、良きタイミングで100メートル障害一本に絞るという。「東京五輪は分かりません。今を楽しまないと損しますんで」。自称オッサンの美人アスリートの強さが表れていた。【峯岸佑樹】
◆ヘンプヒル恵(めぐ) 1996年(平8)5月23日、京都府生まれ。小学校ではハンドボールクラブで活躍。中学で陸上に転向し、中学3年の全日中では4種競技で優勝。昨年の高校総体では7種競技で優勝。父が米国人、母が日本人。趣味は映画鑑賞。好きな言葉はありがとう。好きな歌手は絢香。167センチ、57キロ。
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自称「オッサン」の18歳の賢さには、驚かされます。並みの大人の何万倍も名言を吐く力があります。上にあるだけでも、
ほかよりしんどいことをしてナンボ。しんどい時こそ楽しむんです。
東京五輪は分かりません。今を楽しまないと損しますんで。
いえそうでいえないことをさらりという。これだけ発言に感心した高校生アスリートは、過去にいたでしょうか。ヘンプヒル選手には、いまを精一杯楽しんで、思い通りの未来を切り拓いていってもらいたいものです。
なお、100mハードルは、いま現在13.47秒で高校歴代4位。ですが、高校記録の13.39秒は、この種目にだけ絞れば、簡単に破れそう。秋のシーズンでは、七種競技とともに100mハードルでも高校記録保持者になっているかもしれません。期待が募ります。
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