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【リケメン記者の落書き帳】ビーチで黒焦げにならないのは? 動画「もしも地球の酸素が5秒間なくなったら」で気付くありがたさ
産経新聞 2014.8.3 07:00
もしも地球が立方体だったらという日本科学協会の動画を先月紹介したが、米国のQ&Aサイト「Quora(クオラ)」では「もしも地球の酸素が5秒間なくなったら」が議論され、動画が作成されていた。夏はビーチでこんがり肌を焼く人も多いが、こうした夏の風物詩がのんびりできるのも酸素のおかげ。酸素がなければ大変なことに-。「もしも地球が」を考えることは、この星を理解し、自然科学への知識を得る格好の題材といえそうだ。
■日焼けがハンパじゃない
酸素が5秒なくなっても一瞬がまんすればいいのでは-。もちろん、それだけで終わるならここで紹介する価値もない。動画では、まず大気に含まれる酸素の物理的性質に着目している。
テロップによると、「大気中の酸素は紫外線からわれわれの肌を守っており、これがないと、ビーチで日光浴している人は一瞬でひりひりに日焼けする」。オゾン(O3)が地上に降り注ぐ紫外線を吸収しているというのは多くの人が知っているだろう。フロンガスによるオゾン層の破壊は、皮膚がんや白内障のリスクを高めている。
大気圏やオゾン層での紫外線エネルギーの吸収は、オゾンが酸素分子(O2)になったり、再度オゾンに戻ったりする光化学反応の中で行なわれている。
5秒の間でも、宇宙から降ってくる有害紫外線にさらされたらどうなるか。日焼けの主な原因とされるUVBが大量に降り注ぐほか、通常は地表に届かない非常に有害なUVCが皮膚のDNAなどを破壊し、発がん率を高める。一瞬でも宇宙服なしに宇宙に放り出されるような危険な状況を覚悟しなければならないようだ。
■すべてのエンジンが不調に
「昼でも空が真っ暗に」。青い光を散乱させている(酸素)分子がなくなると、ほとんど暗黒の世界が訪れる。
「ぶつかった金属同士は即座に溶けてくっつきあう」。これは、真空で、金属がぶつかりあうと、互いにくっついてしまう「コールドウェルディング」と呼ばれる現象だ。通常は酸素があるので、表面で酸化膜が保護し、くっつかないのだという。5秒ぐらいでも、すべての酸化膜がなくなったらエンジンなど機械・部品が損傷して大変なことになると容易に想像できる。
「地球の表皮は粉々に崩れる」。というのも地獄絵図を描かせる。コンクリートや地表面のつなぎとして酸素原子は欠かせない。「酸素は地表のひび割れの45%をメークアップ(化粧)している」
また、「空気に21%含まれている酸素がなくなれば、気圧が急に5分の4になって、1気圧の内耳が爆発-」。
さらに、「生きている細胞は爆発する」。水(H2O)を構成する3分の1は酸素。結合相手の酸素がなくなることで、水素は気化し、体積が膨脹(ぼうちょう)するためだ。
■「もしも」で広がる想像力
こうしてテロップを見ていくと、「5秒間酸素がなくなる」ということの影響の巨大さが分かった。
私のリケメン(理系男子)としての意見は、地殻を構成する元素の質量比で酸素は約47%を占める。あっという間に、この酸素が消えたら、地球がぐしゃっと半分ぐらいに潰れて…。
一瞬でも酸素がなくなるというのは、地球が立方体というのよりも、想定が無茶(むちゃ)すぎたかもしれない。
「もしも地球が」は、いろんなバージョンが考えられそうだ。一つ思い出すのは、地球の条件をいろいろと変えることで、生命進化をシミュレーションできるゲーム「シムアース」だ。ほ乳類が進化しない場合、重くなる脳を支えやすいカエルが文明を持つというケースには妙な説得力があった。
「酸素が5秒間なくなったら…」の動画は、BuzzFeed(www.buzzfeed.com)というサイトが作成。同サイトやユーチューブで見ることができる。(原田成樹)
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いやあ、酸素は本当にありがたいもの。それをしっかりと保持していてくれる地球に感謝しないといけません。
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