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国語世論調査によれば、日本人の言語感覚はまともになってきた

2014年09月25日 05時14分12秒 | 時事放談: 国内編

日本語に対する感覚も、微妙に変わってきました。今年の国語世論調査の結果です。

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「敬語必要」98%に増加=若い世代ほど重視―覚えるのは家庭外・国語世論調査(時事通信) - goo ニュース

2014年9月24日(水)17:08

 今後も敬語が必要だと考える人は10年前より増え、苦手とされる若い世代ほど重視していることが24日、文化庁の「国語に関する世論調査」で分 かった。回答者の98%が必要ととらえ、10~20代では100%が必要と回答した。また、誤った用法が「気になる」人も増加傾向だった。

 敬語を「必要」「ある程度必要」としたのは2003年度の前回調査より2ポイント増加。特に「必要」の割合は17ポイント増え、10代は最多の91.5%。「ある程度」を含めると10~20代は全員が必要と答えた。

 敬語を学ぶ機会としては、20~60代では「職場やアルバイト」が、10代では「クラブ活動」がともに約7割。一方、前回は全体で最多だった「家庭のしつけ」は減少し、10代で35%だった。

 必要な理由については、年齢が若いほど「相手との立場にけじめをつける」が増加。文化庁は「相手や場面に合わせて態度を変える若者が多い。インターンシップなどの増加に加え、コミュニケーション技術として重要度が増しているのでは」と分析している。

 敬語の誤用では、「いただいてください」を「気になる」としたのは75%で前回より8ポイント増加。「申されました」「お待ちしてください」も間 違いと分かる人が増えた。「お会計の方」「千円から」といった言い回しもおかしいと感じる人が前回より増加し、ともに半数を超えた。 


「チンする」浸透9割、「ディスる」は? 国語世論調査
朝日新聞 2014年9月24日23時51分

 「チンする」という言葉はよく使うけど、「タクる」「ディスる」は聞いたことがない――。名詞や外来語などに「る」や「する」を付けて動詞にする言い方について、文化庁が初めて調べたところ、そんな実態が明らかになった。

 調査は今年3月、2013年度の国語世論調査として、全国の16歳以上の男女3473人を対象に行い、2028人が答えた。

 同庁によると、名詞などに「る」「する」を付ける言い方は古くからあり、江戸時代の文献には、男女がいちゃつく「痴話(ちわ)る」という表現があるという。

 このような表現については、1995年に国語審議会(当時)が「どの程度認めていくかの判断が難しい」と指摘していた。今回は「チンする」(レンジで加熱する)など、国語辞典に載っていたり、最近使われる例が目立ったりする10例について尋ねた。

 「チンする」は、使う人が90・4%いて、聞いたことはあるという人を合わせると98%を超えた。

 英語で「尊敬しない」などの意味のdisrespectから生まれた表現で、相手をけなしたり、否定したりする意味の「ディスる」を使う人は5・5%。若い世代に偏っている。

 同庁は「こうした表現について、良い悪いは言えないが、分からない人もいるということを踏まえて使ってほしい」と話している。(藤井裕介)


国語世論調査:「世間ずれ」若者無縁? 10代正解5%
毎日新聞 2014年09月25日 00時23分(最終更新 09月25日 00時53分)

  文化庁が24日公表した2013年度の「国語に関する世論調査」で、「まんじりともせず」「世間ずれ」の慣用句を半数以上が誤用していることが分かった。 若い世代ほど誤って使う傾向があり、「世間ずれ」を10代で正しく理解しているのは5%だった。また、10年前に比べ「意味が分からない」と回答した割合 が増えた慣用句もあり、同庁は「使われる頻度によって認知度に差が出ているようだ」とみている。

 慣用句は02年度から毎年調べており、今回は六つの言葉を調査した。「まんじりともせず」(眠らないでの意)を正しく理解していたのは、全体で28.7%にとどまった。

  「世間ずれ」(世の中を渡ってずる賢くなっているの意)は55.2%が「世の中の考えから外れている」と誤用していた。04年度調査の誤用割合(約 32%)から1.7倍に増えた。本来は「ずれ」は「擦れる」の意味だが、「ずれる」(=外れる)を連想する人が多くなったとみられる。

 正しく理解している人を年代別に見ると、10代ではわずか4.9%。年代が上がるほど高くなり、70歳以上は54.2%だった。

 「まんじりともせず」も同様の傾向で、10~30代は10%前後だが、70歳以上は47.6%。

 一方、認知度が低かったのが「他山の石」(他人の誤った言行も自分の参考になること)。「意味が分からない」と答えた人が最も多く35.9%に上り、04年度調査より約9ポイント増。「分からない」の割合は六つの言葉の中で突出して高かった。

 「煮詰まる」(意見が出尽くして結論が出る状態)は誤用が40%と高かったが、「分からない」は3%。「世間ずれ」と同様、誤用する人が多いが認知度は高い慣用句について、同庁は「使い方の正誤にかかわらず、ふだん使われているということではないか」と推測している。

 同庁はホームページ(http://www.bunka.go.jp/index.html)で慣用句の正しい使い方や言葉の由来を動画で紹介するサイト「ことば食堂へようこそ!」を公開している。【三木陽介】

 ◇外来語「コンセンサス」低く 「日本語に言い換えを」多数

  「キャンセル」の意味は分かるが「コンセンサス」「プライオリティー」は??−−。2013年度「国語に関する世論調査」で、役所の刊行物などで目にする 外来語の意味を聞いたところ、認知度が高い言葉でも日本語への言い換えを支持する意見が大勢を占めた。同庁は「分かりにくい外来語はなるべく避けるよう呼 びかけていきたい」としている。

 06年に国立国語研究所が日本語への言い換えが可能とした外来語を中心に、10個の言葉を調査した。 キャンセルが「取り消し」、メリットが「利点」と同じ意味だと思う人はそれぞれ78%、70%。一方、意味が分からないという割合が多かったのは「プライ オリティー(優先順位)」(50%)と「コンセンサス(合意)」(42%)。最近、刊行物でよく目にする「イノベーション(技術革新)」も、3割近い人が 「分からない」と答えた。

 外来語と、それを言い換えた日本語の両方の意味を同じと理解している人に、官公庁の文書で使う場合にどちらが 望ましいかを聞いたところ、10個全ての言葉で日本語に「軍配」が上がった。認知度が高かった「キャンセル」でも、7割が言い換えが適切とした。ただ、 「ハザードマップ」は「災害予想地図」という言い換えへの支持が55%と半数を超えたものの、「ハザードマップ」がいいと答えた人も25%いた。【三木陽 介】

 ◇外来語の意味について◇

外来語     日本語   同じ意味だと思う 日本語しか分からない             

ニーズ     必要性   38.4% 11.4%

キャンセル   取り消し  77.7  1.0

メリット    利点    70.0  3.2

リスク     危険性   53.8  4.8

コンセンサス  合意    29.3  42.4

プライオリティー優先順位  26.1  50.2

マスタープラン 基本計画  42.7  29.3

スキル     技能    48.3  19.2

イノベーション 技術革新  39.0  28.2

ハザードマップ 災害予想地図62.8  14.6

※文化庁の13年度「国語に関する世論調査」より

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結果を見ると、実に真っ当な言語感覚になってきているような気がします。敬語を正しく使いたい若者も増えているようだし、とてもよい傾向です。

自分の国の言葉ですから、やっぱり正しく使いたいもの。そのためには、毎日正しい用法を意識して使い続けるしかないのでしょう。日々勉強です。


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