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悪質な喫煙者を取り締まれない日本の行政は、世界最低レベルだ

2017年07月16日 03時49分10秒 | 離煙ニュース: 国内編

禁煙後進国ニッポンには、本当に悪質なスモーカーがうようよいます。その事例を集めた記事を見つけました。記録しておきましょう。

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歩きたばこで火傷加害も自覚ゼロ!「モンスター喫煙者」事例集
ダイヤモンド・オンライン 2017年7月7日 プレスラボ

近年、受動喫煙防止策が注目を集め、何かと話題にのぼる受動喫煙の問題。ネット上では嫌煙派VS喫煙派のバトルも繰り返される。もちろんマナーを守った喫煙派もいるものの、中には喫煙者さえ困惑するような人もいる。彼らの存在が余計に喫煙派の肩身を狭くしていることは間違いない。今回、20~40代男女が「ひどい」「悪質だ」と感じる、絶対に関わりたくないモンスター喫煙者の事例を集めた。(取材・文/池田園子、編集協力/プレスラボ)

見送られた
受動喫煙防止改正案

 他人のたばこの煙を吸わされる受動喫煙。年約1万5000人が亡くなる要因とされており、厚生労働省は、「床面積30平方メートル以下のバーやスナック以外は原則屋内禁煙」との受動喫煙防止策を強化する健康増進法改正案を作成し、第193回国会(今年1月20日に招集された通常国会)への提出を目指して動いてきた。

 しかし、6月に閉会した通常国会で、法案の提出は叶わなかった。規制に慎重な意見を示す自民党が改正案に反対し、調整がつかなかったためだ。議論は秋の臨時国会に先送りされた次第だ。

 2020年には東京五輪・パラリンピックが控えている。もうあまり時間はない。嫌煙派は今秋での改正法成立で決着をつけたいところだろうが、はたして読み通りに進んでいくのだろうか。

 受動喫煙を不快に思う非喫煙者としては、早急に進めてほしいと感じる受動喫煙対策。というのも、マナーのいい喫煙者と比べて、マナーの悪い喫煙者がどうしても目につくからだ。本稿では、「他者への配慮が一切ない喫煙者」をマナーの悪い喫煙者彼らよりもさらに質の悪い喫煙者を「モンスター喫煙者」と呼ぶことにする。

 筆者は、これまでダイヤモンド・オンラインで、「モンスター◯◯」を度々取り上げ、実録として紹介してきた。今回は、「モンスター喫煙者」の事例を20~40代男女に聞いて集めてみた。こんなモンスター喫煙者と出くわしたことはないだろうか。

なぜかこちらを
ディスってくる喫煙者

 まずは、モンスター度・初級(「筆者が集めたエピソードの中では比較的軽度であり、初級と分類してみた」と補足しておく)の事例から見ていきたい。

「昔、合コンで自分の正面に座る男性から、『たばこ、大丈夫ですか』と聞かれ、嫌だったので素直に、『大丈夫じゃないです』と答えたんです。すると、『え、ダメって言われたの初めて』と言われ、『一応断ってるのに、そういう態度ってどうなの』とか『空気読まない人だね』とか、いろいろとディスられました(笑)。

 『たばこ、大丈夫ですか』って、そもそも何なんですかね。意味がわかりません。その一言さえ口にすれば反対されても吸っていい、とでも勘違いしているんでしょうか。たばこ及び喫煙者がますます苦手になったエピソードです」(30代女性)

 一緒にいる人に向かって、「たばこ、大丈夫ですか」「吸ってもいいですか」と聞く人をよく見かける。しかし、上の女性のように「NO」を示せる人は実際のところ少ない。ダメだと告げると、角が立つと感じるからだろう。

 ネット上でも「(たばこ)吸ってもいいですか」との問い自体に、「はたして意味はあるのか」「吸う前の"挨拶"でしかない」といった意見は多く見られる。喫煙者は周囲にそう尋ねて、「NO」と言われた場合がどの程度あるのだろう。また、そう言われて気分を害さずにいられる喫煙者ばかりではないのだろう。

「居酒屋で友人とふたりで飲んでいるとき、こちらが風邪を引いているのに、何の断りもなくたばこを吸い始めた友人。その日、僕は何度も咳をしたり、鼻をかんだりしていたので、友人も、『今体調が悪いんだな』と気づいたはずです。

 それでもたばこを控える気配はなくて、2時間で10本以上は吸っていたでしょうか……。僕も黙っていないで、『ちょっとたばこは減らして』『今はやめてほしい』とはっきり言えばよかったのでしょうが、なんだかモヤモヤする経験でした」(20代男性)

 体が弱っている状態でのたばこの煙。個人差はあるものの、ますますしんどくなる人も多いだろう。鈍感な相手には、「気づいてほしい」「察してほしい」と期待してはならない直接口頭で「今は吸わないでほしい」と言わない限り、伝わらない可能性もあるのだと覚えておこう。

飲み会での「妊娠報告」から
わずか30分後……

 続いて、モンスター度・中級(筆者独自の判断)の事例を見ていこう。

「妊娠していたときの話です。妊娠判明後、会社関係の飲み会はすべて断ってきました。というのも、喫煙者かつヘビースモーカーの割合が高く、飲み会へ行くと左右の人も向かいの人も皆、たばこを吸っている、というような部署なので……。

 私自身はたばこを吸いませんし、そもそもたばこのニオイや煙も嫌いなので、妊娠していない時期も会社の飲み会はけっこう苦痛でした。服にニオイがつくのも不快ですし、数時間たばこの煙を吸っていると、体調も悪くなるんです。よほどたばこが体質に合わないんでしょう。

 ただその日は直属の上司から、『今日の飲み会では、他のメンバーにも(私の妊娠のことを)知らせて、妊娠後期~産休に入るまで、気遣いやサポートをしっかりするよう伝えたい。だから参加してほしい』と言われ、それならば…と参加することにしたんです。

 乾杯前に参加者全員に私の妊娠が伝えられたわけですが、30分ほど経った頃から嫌なニオイが……。端の方の席でたばこを吸い始めているヘビースモーカーの同僚を発見しました。その後、他の人たちもいつも通りスパスパ吸い始め、いつの間にか私を誘った上司までもが吸っているんです。

 《なんなんだ、この人たち》と呆れを通り越して虚しくなりました。たばこって、そこまで我慢できないものでしょうか。『気分が悪いので帰ります』と伝え、お腹の子に害が及ばないよう、途中で抜け出しましたが、二度と参加するものかと思いました」(30代女性)

 昔から妊婦の受動喫煙や喫煙は、胎児に深刻な影響を与える、とされているのはよく知られる話だ。近年の研究では、生まれてきた赤ちゃんが、アトピー性皮膚炎や乳児湿疹にかかるリスクが上がる可能性があると、明らかになってもいる。

 同じ空間に、たばこの煙を吸うべきでない人が一人いる。そのお腹の中にはもう一人、たばこの煙を吸わせてはならない人がいる――その事実がある前で、酔いにまかせてなのか、周囲に流されてなのかは不明だが、堂々とたばこを吸い始める神経はさっぱり理解できない。

 たばこを我慢できなくなったら外に出て吸う2時間程度の飲み会ならたばこは我慢する、といった配慮は、それほど困難なことだろうか。

繁華街での
「歩きたばこ」で火傷被害

 最後は、モンスター度・上級(筆者独自の判断)の事例で締めたい。

「繁華街を歩いているとき、前を歩いていた人が歩きたばこをしていたようで、その人の振り下ろした手が当たり、腕に軽い火傷を追ったことがあります。けっこうな人混みの中ですから、歩きたばこをしている人がいるとは想像もしていなくて、完全に油断していました。

 一瞬何が起こったかわからずフリーズしましたが、すぐに我に返って、相手に『今、たばこが当たったんですけど』と詰め寄ると、こちらと目を合わせようともせず、『あ、すみません』と適当な返事。反省しているようには見えませんでした。

 その後も、その人は歩きたばこをやめる素振りもなく、そのまま歩いていってしまいました。当時は、驚いたのと呆れたのとで、それ以上の対応をしなかったことが悔やまれます。治療費や慰謝料を請求すればよかったんじゃないか、とも後悔。今でも火傷の跡はうっすらとですが残っています」(40代男性)

 歩きたばこの被害は少なくない1994年1月にはJR船橋駅構内で、歩きたばこをしていた男のたばこの火が幼い女の子のまぶたに当たり、女の子が救急搬送されるという痛ましい事件が発生したこともある。男を特定できず検挙に至らなかったが、この事件を契機に路上喫煙禁止条例が全国で制定されるようになった。

 20年以上経った昨今でも歩きたばこをする人は後を絶たない。Twitter上でも「歩きたばこ」で検索すると、歩きたばこをしている人を非難したり、被害に遭いそうになったことを伝えたりするツイートが1時間に数件程度という、残念な頻度で見受けられる。うち一部を引用したい。

「歩きタバコもそうですが、自転車や原付に乗りながらのタバコはやめてください。歩きタバコをしてた男がポイ捨てして、そのタバコがうちの子供の頭に直撃しました。怪我は無いのが幸いでしたが、危ないのでほんまやめてください」(原文ママ、以下同)

「火傷じゃないけど歩きタバコしてる人の火が私の手に当たった瞬間、ナイフで切られたかと思うような痛い思いをした事がある」

 歩きたばこをする人の後ろを歩いていると、大人・子どもかかわらず、誰でも被害に遭う可能性はあるが、とくに危険なのは、歩きたばこの危険性を知らなかったり、自分で自分の身を守る術を知らなかったりする子どもや赤ちゃんだろう。

 たばこの火は手に持っているときに、700~800度近くと非常に高温になる。火や燃えカスが肌に接触すると、甚大な被害を引き起こすことは明らか。歩きたばこは「凶器」である、との認識を持って、謹んでほしいものだ。

モンスター喫煙者に
出くわしたら?

 本稿を読んで不快な気持ちになった愛煙家の方もいるかもしれない。ただ、誤解なきよう繰り返しておくが、モンスター喫煙者=他者への配慮が欠片も見られない、自分勝手な喫煙者のことを指している。

 マナーを守り、他者を不快にさせない愛煙家の方も多数いて、彼らはきちんとしているため、変に目立つことはない。一方で、一部のマナーが悪い喫煙者が悪目立ちし、非難されている現状があることを改めてお伝えしておきたい。

 さて、件のモンスター喫煙者にあたったら、どうすればよいのか。答えは一つである。「かかわらないようにする」というシンプルな対応で乗り切るのがベストだ。

 こちらが嫌がっているのに、目の前でたばこを吸い始める人、妊婦がいるのを知っているのに、近くでたばこを吸い始める人、歩きたばこをしている人、クルマからたばこの吸い殻を捨てる人etc.、彼らとはかかわらなければいいのだ。

 自分の常識が通じない相手もいる「(たばこを)やめてほしい」と言っても、やめない相手もいる歩きたばこやその他マナー違反の行為を注意すると、逆上して絡んでくる相手もいる。そう考えると、かかわるだけムダといえる。自分の健康リスクを考えても、その場からさっさと立ち去るほうが賢明だろう。もし仕事で、立ち去ることができない弱い立場の人が受動喫煙被害を受けているとすれば、それはスモハラ(スモークハラスメント)だ。

 遭遇しないのが一番だが、もしモンスター喫煙者にあたることがあれば、「かかわらず、その場から立ち去る」を徹底し、被害に遭わないよう気をつけていただきたい。

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自分がタバコを吸いたいから、他人のことなどどうでもいい。これが悪質なスモーカーの正体です。

おそらく、その大部分が深刻なニコチン依存症に罹患しているのでしょう。ゆえに、上の筆者が述べているように、そういう輩に注意したところで、反省・謝罪があるはずがありません。ニコチン依存症は、薬物依存症の一種ですから。

それゆえ、そういうモンスターとはかかわらないようにするのが一番だという意見には大いにうなずけます。実際、貧乏英語塾長も、スモーカーを見つけたら、その煙を吸い込まないように遠回りして、通り過ぎます。喫煙可能な店には、よほどのことがない限り、立ち入りません。タバコを吸ってもよいかと尋ねられたら、その人間とは静かに縁を切ります。触らぬ神に祟りなし、ですから。

しかし、職場や職場の酒席での受動喫煙を避けるのは、上の妊娠している女性会社員のように、相当に至難の業です。だからこそ、公共屋内の全面禁煙化は、絶対に必要なのです。

世界最低レベルの日本の禁煙行政が、世界レベルに向上するのかどうか。安倍首相と小池都知事の本気度を問います。


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