陸上の世界リレー大会11日、横浜市の日産スタジアムで開幕する。10日は日本代表が会場で練習と記者会見を行い、男子400メートルリレーの新布陣が明らかになった。銀メダルを獲得した2016年リオデジャネイロ五輪で1走を務めた山県亮太(26)=セイコー=が2走を、3走を担った桐生祥秀(23)=日本生命=がアンカーを走り、「新生リレー侍」として20年東京五輪の試金石に挑む。

 リレーの祭典で新オーダーをテストする。東京五輪での金メダルを目標とする日本は、2走に山県、4走に桐生を起用。海外メディアも詰めかけた会見で、期待のアンカーは言い切った。

 「メダルを狙っていきたい。37秒台が目標」

 これまで山県が務めてきた1走には多田修平(22)が、桐生が担ってきた3走には小池祐貴(23)=ともに住友電工=が入る。アンカーで走ってきたケンブリッジ飛鳥(25)=ナイキ=のけがによる欠場もあり、新布陣となった。

 「(山県は)スピードの持久力が高い。桐生には直線での爆発的なスピードがある」と日本代表の土江寛裕ヘッドコーチ(44)。テークオーバー・ゾーンの利用により、早い段階でトップスピードに乗れる2走に大黒柱を配し、エースのラストスパートに期待する。

 強豪のジャマイカや米国と争う。二枚看板の発案で、アシックス製の黒のヘアバンドを4人で付けて結束を高める見込み。「2020年へ良いスタートを切りたい」と山県。東京五輪の前哨戦で現在地を見極める。 (鈴木智紘)

★世界リレー大会

 リレーに特化した国際陸連主催の国際大会。9種目が行われる。2014年に新設され、15年、17年に続き今回が4度目初の日本開催。男女の400メートルリレーと1600メートルリレーは上位10チーム、混合1600メートルリレーは12チームが今秋の世界選手権(ドーハ)切符をつかむ。世界選手権の上位8チームと、記録ランキングの上位8チームが東京五輪の出場権を得る。

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個人種目も面白いですが、それ以上に面白いのがリレー種目です。日本代表には、ぜひともメダル、できれば金メダルを取ってもらいたいものです。