喫煙被害は、ダイオキシン被害並み

タバコの害はダイオキシン並みですと。

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たばこの毒、細胞内ではダイオキシン並み　山梨大研究 (朝日新聞) - goo ニュース

2006年 7月13日 (木) 12:33

　たばこを吸うと、猛毒ダイオキシンが大量に体内に入った時と同じ反応が細胞内で起こる――。こんな報告を、山梨大医学工学総合研究部の北村正敬教授（分子情報伝達学）らが、米学術誌「キャンサー・リサーチ」１５日号に発表する。

　ダイオキシンはヒトの体内に入ると、細胞にある受容体（カギ穴）にカギが入るように結びついて細胞を活性化させ、毒性を発揮する。国は健康に影響しない１日の摂取量を、体重１キロ当たり４ピコグラム（ピコは１兆分の１）と示している。

　北村さんらは、たばこの煙とこのダイオキシンの受容体とのかかわりに着目。市販されているたばこ１本分の煙を溶かした液体を使い、マウスの細胞の反応を調べた。国の基準の１６４～６５６倍のダイオキシンが受容体に結びついた状態にあたる活性がみられ、タール量が多いと活性も高くなる傾向が出た。

　さらに、受容体に結合すると血中に特殊な酵素が出るように遺伝子を操作したマウスに、たばこの煙を吸わせると、２４時間後に酵素の量が約５倍に増えた。

　北村さんは「たばことかかわっていると見られる発がんや妊娠異常などはダイオキシンの健康被害と似ており、同じメカニズムが関与している可能性がある」と話す。

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　〈キーワード：受容体〉　細胞や細胞膜に存在し、ホルモンや化学物質などと結合して細胞内に反応を起こすたんぱく質。ダイオキシンはＡｈ受容体（芳香族炭化水素受容体）と結合し、毒性を発揮する。

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環境庁が作ったパンフレット「ダイオキシンってなあに」によれば、ダイオキシンは人工物質においては、サリンよりもマスタードガスよりも青酸カリよりも毒性の強いものであり、これより毒性が強いものは天然物であるボツリヌス菌などしかないというのです。

そしてそのダイオキシンとタバコの毒が同じだというのですから、かつてのスモーカーとしても居ても立ってもいられない気分になります。恐ろしい話です。

しかし、考えてみたら分からない話ではありません。焼却によって生じるのがダイオキシン。ならば、喫煙行為はタバコを燃やした煙を吸うことですから、発生メカニズム上、ダイオキシンの発生プロセスと似ています。

ああ、20年以上もダイオキシンをゴウ先生は吸っていたのでしょうか・・・。離煙はしたものの、その被害はまだ残っているのでは・・・。忌野清志郎さんだって、離煙していたのに、咽頭ガンになったといいますし（スポニチ「清志郎「人生経験」喉頭がん」）。

ともあれ、スモーカーの皆さん、あなたの煙のおかげであなた自身もあなたの周りの人もダイオキシン被害に曝しているということなのです。

タバコを「公害」と位置づけて、タバコと縁を切る。スモーカーの皆さん、よろしくお願いします。