昨日、歌舞伎座の一幕見席で、第一部の『三人吉三巴白浪』と第二部の『廓文章』を見てきました。
結論から申し上げましょう。一幕見席は、よい席さえ確保できたら、3階B席よりも確実に見える部分は増えます。十分に楽しめます。
『三人吉三』は立ち見でしたが、その場合はふたつの選択肢があります。ひとつは下記の写真の右手にある手すり前に立つことと、もうひとつは左手の40cmほど高くなった檀の上に立つことです。
手すりはとても低くて、身体をよりかけることはできません(どうしてもっと高くしなかったのでしょう、松竹は?)、長い演目になったら後の壁に背中をつけられる檀の上に乗ったほうがよいかもしれません。
段の上からだと、舞台はこのように見えます。
十分に花道のスッポンが見えます。3階B席最前列よりも見え具合は立派です。だいぶ、国立劇場の見えやすさに近づきました。
ただし、今回は上手のほうが空いていたので、今回はこの檀の上には立ちませんでした。そこから見ると、こんな具合です。
少し傾斜がゆるくなっているのですが、お分かりいただけるでしょうか。
次に、『廓文章』を見るときに座ることができた座席の印象を述べましょう。はっきり言って、レッグスペースは3階B席よりはるかに狭いです。
測ったら、いちばん狭いところだと18.5cmしかありませんでした。デブの貧乏英語塾長としては、苦しい限りです。股を開いても、膝が前の背もたれにつきます。190cmほどの外人さんが、可哀想なくらい脚を曲げていました。
ただし、そこからの見え具合は、立派です。
こんなにはっきりと花道七三が見えるので、『廓文章』の冒頭、片岡仁左衛門丈が花道からやってきて、七三で踊る姿も全身見ることができました。
待ち時間の話をしましょう。
1時30分から始まる『三人吉三』を見るのに、12時40分ごろチケットを買いに行ったら、立見席ですが買えました。整理番号は154番でした。
4時10分開始予定の『廓文章』を見るのには、『三人吉三』を見たあとすぐに2時10分ごろから並びました。すると、整理番号が69番。『廓文章』の前の『伽羅先代萩』から続けてみる人が51人いたということでしたが、幕見席は、座れるシートが90席ほど用意されていますので、楽に座れました。
両方のチケットです。
これは絶対に、この幕見席で『石切梶原』と『二人娘道成寺』も見直さないといけません。
昨日の観劇レビューは、裏ブログ「映画と本と音楽にあふれた英語塾」に掲載していますので、ご参照ください。
2013.05.14 Tuesday 一幕見席から見た『三人吉三』と『廓文章』
なお、第二部と第三部のレビューもアップしていますので、あわせてご参照ください。
立ち見でよいというのであれば、『石切梶原』の場合は開始直前でも間に合う可能性が高くなります。『二人道成寺』のチケットも通しで買えば、後者は座って見られるはずです。
試す価値は十分にあります。
私も是非今月は第三部の幕見に行きたい!と思っているので、大変参考になりました。ありがとうございます!
並ぶ時間がとれないのですが、ギリギリじゃ、やっぱり無理ですかね~。