オーストラリアで発表された喫煙被害の調査結果です。記録しておきましょう。
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喫煙者のうち3人中2人がタバコが原因で死亡
Gigazine 2015年03月03日 13時00分44秒
タバコの喫煙習慣は根強いもので「体に悪い」とわかっていながらもズルズルと吸い続けている人も多いはず。そんなタバコの喫煙を続けると、非喫煙者に比べて死亡率が最高で4倍にまで膨れあがるなど、タバコがどれほど体に悪いのかがわかる研究結果がBMC Medicineに掲載されています。
オーストラリア国立大学 疫学・公衆衛生センター(NCEPH)は、オーストラリアに住む2015年03月03日 13時00分44秒を対象にしたタバコの喫煙に関する死亡率の調査結果を発表しました。
研究チームが参加者を「現喫煙者」「元喫煙者」「非喫煙者」の3グループに分類したところ、現喫煙者の割合が男女ともに同程度であることや、現喫煙者の年齢が非喫煙者よりも若いことなどがわかりました。また、非喫煙者と現喫煙者を比較したところ、現喫煙者の方が収入や受けた教育レベルが低く、任意健康保険の所持率も低かったそうです。さらに、喫煙者の飲酒率が高いことからBMIの数値が高くなる傾向にあり、喫煙者はタバコの実害だけでなく、普段の生活習慣でも健康を損なっているのです。
疫学的調査などでは対象者1人の1年間を1単位として扱う人年という単位があります。NCEPHの研究で対象者の人年を計測すると合計で87万4120人年となりましたが、計測期間内の死亡数は5593人に上ったとのこと。この数字からわかるのは死亡率などの「危険率」となり、今回の対象者の中で、非喫煙者と比べた現喫煙者の死亡率は男女ともに2.76倍~2.95倍になっていたとのこと。非喫煙者に比べた元喫煙者の死亡率は1.27倍~1.39倍となり、喫煙がもたらす健康被害が数字としてわかります。
また、「1日のタバコ喫煙数」に関する死亡率を調べると、「1日当たり1~14本」の喫煙者の死亡率は非喫煙者に比べて2倍になり、「1日当たり25本以上」の喫煙者の死亡率はなんと4倍にまで膨れあがりました。これらの研究結果から、オーストラリア人の喫煙者の死亡要因は、3人中2人が「喫煙が原因」ということがわかっています。しかし長年喫煙者だった人でも、45~54歳の間に喫煙をやめた元喫煙者と非喫煙者を比較すると、死亡率は1.36倍~1.52倍にとどまりました。そのため、今すぐに禁煙、もしくは減煙を始めたとしても、遅すぎることはないことが証明されたというわけです。
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驚きはありません。喫煙者が非喫煙者よりも2倍から4倍死亡率が高まるのは、当然のことだと思います。
しかし、この事実を受け入れない人が日本には多いということには驚きます。
この調査結果でも明らかなように、たとえタバコを吸っていた人でもタバコと縁を切れば、健康は回復します。ぜひとも多くの人が、タバコと縁を切った離煙派になってくれることを望んでやみません。
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