INDECは主にアメリカの大学院への留学をお世話している英語塾ですので、アメリカに関する記事は頻繁にチェックさせてもらいます。
その際に特に重視するのが、アメリカの大衆文化に関するものです。アメリカの本質は、政治であれ、経済であれ、軍事であれ、あの国がもつ大衆性にあると確信しているからです。そうなると、当然、アメリカン・ドリームという言葉に代表される「成りあがり」には特にチェックがまめになります。
そのアメリカン・ドリームという言葉は彼女のためにあるのではないかと思うのが、オプラ・ウィンフリーという黒人女性です。
ゴウ先生がアメリカ留学を始めたのは、1988年のことでした。その時一番驚いたのは、テレビにおける視聴者参加型のトークショーがいっぱいあったことです。
その中でも一番人気だった司会者が、オプラ。黒人で太っているブスの司会者なのに、彼女の一挙手一投足に笑いと歓声が挙がるのです。ゴウ先生は、6年間の滞在で最後まで彼女の「毒」に慣れることはできず、面白さが分かりませんでした。
しかし、アメリカでの人気は相変わらず絶大のようです。何せ世界最強のセレブリティだと『フォーブス』が保証したのですから。
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オプラ・ウィンフリーが世界最強セレブ=米誌の100人番付 (時事通信) - goo ニュース
2005年 6月19日 (日) 08:16(時事通信)
【ニューヨーク17日】米誌フォーブス最新号は17日、世界の実力派セレブ上位100人の番付を発表し、米国のテレビトークショーの女王、オプラ・ウィンフリーさん(写真)が1位になったと述べた。番付は過去1年間の収入とインターネットを含むメディアに登場する頻度をもとに決定された。
ウィンフリーさんの年収は2億2500万ドル(約245億円)で、スターウォーズ・シリーズの監督ジョージ・ルーカスさんの2億9000万ドルには及ばなかったが、大人気のトークショーを21年間続けてきた実績が物を言って1位となった。ウィンフリーさんのショーは112カ国で放映され、世界の3000万人前後が毎日視聴している。公の場にあまり顔を出さないルーカスさんは4位にとどまった。
2位は今春のゴルフ・マスターズ・トーナメントに優勝したタイガー・ウッズさん(年収8700万ドル)、3位は映画「パッション」(キリストの受難)で大いに話題になった俳優・プロデューサーのメル・ギブソンさん(同1億8500万ドル)。5位はNBA(米プロバスケットボール協会)のスター選手シャキル・オニールさん、6位は映画監督スティーブン・スピルバーグさん(8000万ドル)、7位は俳優ジョニー・デップさん、8位は歌手・女優マドンナさん、9位はシンガーソングライターのエルトン・ジョンさんで、10位には婚約したばかりの俳優トム・クルーズさんが入った。〔AFP=時事〕
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まあ、こうした顔ぶれを後にぶら下げて1位ですから、その凄さはお分かりいただけると思います。日本で言うならば、みのもんたなのでしょうが、稼いでいる額が違い過ぎます。アメリカを制することは、世界を制するよい見本です。
ところがそのオプラもパリでは彼女の威光が通じなかったようです。
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O・ウィンフリーがエルメスの入店拒否に激怒=TVで糾弾へ (時事通信) - goo ニュース
2005年 6月25日 (土) 09:29(時事通信)
【シカゴ24日】米国のテレビトークショーの女王オプラ・ウィンフリーさん(写真)がパリの高級品店エルメスに入店を拒否された事実が判明した。ウィンフリーさんのスポークスウーマンは24日、ウィンフリーさんは自分が黒人だから入店を拒否されたと確信しており、9月のテレビショーで、何百万人もの視聴者に対し、この事実を暴露する計画だと語った。またウィンフリーさんはエルメスをボイコットすることを決めた。
ウィンフリーさんがエルメス・アメリカのロバート・チャベス社長に電話で苦情を言ったあと、エルメスは24日、謝罪の声明を発表した。声明は、ウィンフリーさんが6月14日、通常の営業時間のあとに来店したことや、店内で私的なPRイベントが行われていたために入店を断ったと説明する一方で、「エルメスがウィンフリーさんの意向に沿えなかったことを遺憾に思う。エルメスは、ウィンフリーさんの気分を害したとすれば陳謝する」と述べている。
24日付のニューヨーク・デイリー・ニューズ紙がウィンフリーさんの友人の話として伝えたところによると、ウィンフリーさんは自分が白人セレブだったら入店できたはずだと考えている。この友人は「店に行ったのがセリーヌ・ディオン、ブリットニー・スピアーズ、バーブラ・ストライザンドだったらエルメスは決して拒否しなかったはずだ」と語った。ウィンフリーさんは友人の歌手ティナ・ターナーさんに時計を買うためエルメスに行ったという。
ウィンフリーさんは昨年の年収が2億2500万ドル(約246億円)で、フォーブス誌最近号の有名人番付では「米国の最強セレブ」に選定されている。彼女のテレビトークショーは米国内だけで約3000万人の視聴者を持つ上、100カ国以上で放映されている。ウィンフリーさんは元テレビリポーターで、映画女優としてアカデミー賞にノミネートされた実績もある。〔AFP=時事〕
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いやはや、エルメスも貧乏くじを引いてしまったと言うしかないのでしょう。人種差別まで問題を大きくされては、手も足も出ない感があります。
それにしても、有名人であることをいいことにこういう態度を取ると、ヤクザだか何だか分からない気がするのは、ゴウ先生だけでしょうか。
ともあれ、アメリカ黒人、特に黒人女性の地位向上は目覚しいものがあります。コンドリーザ・ライスにオプラ・ウィンフリー。おそらく彼女たちの背後に何万という優秀な黒人女性が控えている予感がします。
新しいアメリカの理想像がこの辺にあるのではないかと思わずにはいられません。黒人女性、恐るべし、です。
その際に特に重視するのが、アメリカの大衆文化に関するものです。アメリカの本質は、政治であれ、経済であれ、軍事であれ、あの国がもつ大衆性にあると確信しているからです。そうなると、当然、アメリカン・ドリームという言葉に代表される「成りあがり」には特にチェックがまめになります。
そのアメリカン・ドリームという言葉は彼女のためにあるのではないかと思うのが、オプラ・ウィンフリーという黒人女性です。
ゴウ先生がアメリカ留学を始めたのは、1988年のことでした。その時一番驚いたのは、テレビにおける視聴者参加型のトークショーがいっぱいあったことです。
その中でも一番人気だった司会者が、オプラ。黒人で太っているブスの司会者なのに、彼女の一挙手一投足に笑いと歓声が挙がるのです。ゴウ先生は、6年間の滞在で最後まで彼女の「毒」に慣れることはできず、面白さが分かりませんでした。
しかし、アメリカでの人気は相変わらず絶大のようです。何せ世界最強のセレブリティだと『フォーブス』が保証したのですから。
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オプラ・ウィンフリーが世界最強セレブ=米誌の100人番付 (時事通信) - goo ニュース
2005年 6月19日 (日) 08:16(時事通信)
【ニューヨーク17日】米誌フォーブス最新号は17日、世界の実力派セレブ上位100人の番付を発表し、米国のテレビトークショーの女王、オプラ・ウィンフリーさん(写真)が1位になったと述べた。番付は過去1年間の収入とインターネットを含むメディアに登場する頻度をもとに決定された。
ウィンフリーさんの年収は2億2500万ドル(約245億円)で、スターウォーズ・シリーズの監督ジョージ・ルーカスさんの2億9000万ドルには及ばなかったが、大人気のトークショーを21年間続けてきた実績が物を言って1位となった。ウィンフリーさんのショーは112カ国で放映され、世界の3000万人前後が毎日視聴している。公の場にあまり顔を出さないルーカスさんは4位にとどまった。
2位は今春のゴルフ・マスターズ・トーナメントに優勝したタイガー・ウッズさん(年収8700万ドル)、3位は映画「パッション」(キリストの受難)で大いに話題になった俳優・プロデューサーのメル・ギブソンさん(同1億8500万ドル)。5位はNBA(米プロバスケットボール協会)のスター選手シャキル・オニールさん、6位は映画監督スティーブン・スピルバーグさん(8000万ドル)、7位は俳優ジョニー・デップさん、8位は歌手・女優マドンナさん、9位はシンガーソングライターのエルトン・ジョンさんで、10位には婚約したばかりの俳優トム・クルーズさんが入った。〔AFP=時事〕
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まあ、こうした顔ぶれを後にぶら下げて1位ですから、その凄さはお分かりいただけると思います。日本で言うならば、みのもんたなのでしょうが、稼いでいる額が違い過ぎます。アメリカを制することは、世界を制するよい見本です。
ところがそのオプラもパリでは彼女の威光が通じなかったようです。
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O・ウィンフリーがエルメスの入店拒否に激怒=TVで糾弾へ (時事通信) - goo ニュース
2005年 6月25日 (土) 09:29(時事通信)
【シカゴ24日】米国のテレビトークショーの女王オプラ・ウィンフリーさん(写真)がパリの高級品店エルメスに入店を拒否された事実が判明した。ウィンフリーさんのスポークスウーマンは24日、ウィンフリーさんは自分が黒人だから入店を拒否されたと確信しており、9月のテレビショーで、何百万人もの視聴者に対し、この事実を暴露する計画だと語った。またウィンフリーさんはエルメスをボイコットすることを決めた。
ウィンフリーさんがエルメス・アメリカのロバート・チャベス社長に電話で苦情を言ったあと、エルメスは24日、謝罪の声明を発表した。声明は、ウィンフリーさんが6月14日、通常の営業時間のあとに来店したことや、店内で私的なPRイベントが行われていたために入店を断ったと説明する一方で、「エルメスがウィンフリーさんの意向に沿えなかったことを遺憾に思う。エルメスは、ウィンフリーさんの気分を害したとすれば陳謝する」と述べている。
24日付のニューヨーク・デイリー・ニューズ紙がウィンフリーさんの友人の話として伝えたところによると、ウィンフリーさんは自分が白人セレブだったら入店できたはずだと考えている。この友人は「店に行ったのがセリーヌ・ディオン、ブリットニー・スピアーズ、バーブラ・ストライザンドだったらエルメスは決して拒否しなかったはずだ」と語った。ウィンフリーさんは友人の歌手ティナ・ターナーさんに時計を買うためエルメスに行ったという。
ウィンフリーさんは昨年の年収が2億2500万ドル(約246億円)で、フォーブス誌最近号の有名人番付では「米国の最強セレブ」に選定されている。彼女のテレビトークショーは米国内だけで約3000万人の視聴者を持つ上、100カ国以上で放映されている。ウィンフリーさんは元テレビリポーターで、映画女優としてアカデミー賞にノミネートされた実績もある。〔AFP=時事〕
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いやはや、エルメスも貧乏くじを引いてしまったと言うしかないのでしょう。人種差別まで問題を大きくされては、手も足も出ない感があります。
それにしても、有名人であることをいいことにこういう態度を取ると、ヤクザだか何だか分からない気がするのは、ゴウ先生だけでしょうか。
ともあれ、アメリカ黒人、特に黒人女性の地位向上は目覚しいものがあります。コンドリーザ・ライスにオプラ・ウィンフリー。おそらく彼女たちの背後に何万という優秀な黒人女性が控えている予感がします。
新しいアメリカの理想像がこの辺にあるのではないかと思わずにはいられません。黒人女性、恐るべし、です。
桁の違いに圧倒されるとともに、凄くワクワクしてきました。