納得できる実験結果です。記録しておきましょう。
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「一度くらい」軽い気持ちが重い代償 自動車学校で飲酒運転体験
飲酒運転が増加傾向にある。県内で発生した事故件数と摘発件数は2015、16年と2年連続で前年を上回った。担当する久留米署管内では昨年、飲酒運転事故が14件発生し、警察署別で県内最多となった。福岡市東区の海の中道大橋で3児が亡くなった飲酒運転事故から10年が過ぎた。「1度ぐらい」の気持ちが事故を招き、被害者の大事な未来を奪う。教訓を風化させてはならない。飲酒運転の危険性を伝える記者自身がまず、その恐ろしさを知っておきたい。久留米署の協力で飲酒運転を体験してみた。
「たぶん大丈夫」。赤ら顔の私が左前方にあったコーンをすり抜けようとすると、バコッと大きな音を立て、そばからなぎ倒してしまった。酔ったことで、明らかに距離感を間違えていた。コーンが小さな子どもだったらと考えると、ぞっとする。
カーブで脱輪しそうに…
今月12日、久留米市上津町の「久留米自動車学校」。久留米署交通一課に立ち会ってもらい、飲酒前後に教習車でコースを走った。まずはお酒を飲まない状態でコースを走り、反応速度などを検査する。その後、1時間かけてビール1本、缶酎ハイ1本、ワイン2杯、日本酒1杯を飲む。直後に検知すると「0・26ミリグラム」だった。
通常、酒気帯び運転の「基準値」とされるアルコール量は呼気1リットル当たり0・15ミリグラム。違反した場合、免許停止90日となる。さらに0・25ミリグラムを超えると1回の違反で免許取り消し処分となる。
本来なら免許取り消しとなる数値で、再びコースへ向かう。車に乗るなり教官から「結構お酒がにおいますね」と言われたが、自分ではそれほど酔っている意識はなかった。
だが、ミスが相次いだ。運転しようとしたら、ギアを入れ忘れていたことに気付いた。視界が狭く、遠近感が取りにくい。フラフラ運転となり、コーンを倒しただけでなく、カーブで脱輪しそうになった。続く視力検査でも、反応速度や視界の広さが標準値以上を示す「B」から「D」に落ちていた。
「最も大きな損失は信用。仕事を失う人も」
よく言われる「飲んでから時間もたっているし大丈夫」。本当なのか。0・26ミリグラムを検知してから、お酒を飲まずに30分後、1時間後…と計ってみると、数値は上がり続けた。ピークは約1時間半後の「0・35ミリグラム」だった。だが、酔いには個人差があり、もっと時間を経て酔いが回ることもあるそうだ。また、「寝るとアルコールの分解が遅れる」という。気分はすっきりしたつもりでも、アルコールは残っていることがあるので要注意だ。
久留米署によると、近年、たとえ人身事故を起こさなくても、飲酒運転は厳罰化の傾向にあるという。道路交通法で規定される罰則は「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」。罰金刑の場合は平均額が約40万円だそうだが、最近では満額になるケースが多くなっているという。「1度ぐらい」の気持ちが多額の罰金となってしまう。
いや、お金の問題ではない。久留米署の関係者はこう言う。「最も大きな損失は信用です。仕事を失う人もいます。社会的常識を欠いた人として、誰も信じなくなりますよ」。飲んだら乗らない。もう一度、心に刻みましょう。
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お酒大好きな貧乏英語塾長、運転免許証はアメリカから引き揚げてきた22年前に返納しました。飲酒運転をしそうで怖かったからです。免許をもっていればとおもう気持ちはいまでもときどき起こりますが、あれでよかったとおもいます。飲酒運転したら、それで人生おしまいですから。
お酒好きな人、酒をやめるか、運転をやめるかです。
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