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呼子ケンサキイカの営業努力に脱帽

2016年09月20日 06時53分23秒 | 時事放談: 国内編

こういう知恵、素直に凄いと思ってしまいます。

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呼子の活イカ、東京の料亭に 新技術と漁師の知恵で輸送
朝日新聞 2016年9月19日14時49分

 佐賀・呼子のイカの活(い)きづくりが東京でも食べられるようになったという。生きたままの輸送は従来、数時間で運べる福岡や北九州までだった。関係者の知恵と技術が、20時間近い輸送と、その後の都内各所への配達を可能にした。水揚げの翌晩には銀座や赤坂の料亭でも、透明な足がにょろにょろして皿から這(は)い出さんばかりの状態で供される。

 水曜の朝、唐津市呼子町の水産会社「灘活(なだかつ)水産」の前に、大型トラックが横付けされた。ゴム長姿の古賀和裕社長(60)が屋内のいけすに入り、イカを両手でそっとすくい上げ、かごに移し替える。それを、大きさごとにトラックの四つの水槽に入れていく。

 「人肌で触れたら、やけどしたように跡ができ、売り物にならない」。そう言う古賀さんは、いけすの水ごとすくい、イカにじかに触れないように注意しているのが分かる。

 イカはその日未明までかけて、呼子を中心に長崎や山口の漁師たちの手で釣り上げられた高級のケンサキイカ。じかに触れないようにする気づかいは漁師も同じ。かかった疑似餌をそっと船のいけすに向け、イカをぽとんと落とす。

 そうした気づかいは九州大学と共同開発した、最大1600匹を運べるトラックにも。イカの大きさごとに選別して入れるため容量2・7トンの水槽を4槽積む。その一つひとつに円筒形のろか装置があって、イカが吐くスミや老廃物を取り除く一方、その周りを水がゆっくり循環する。

 「イカが自力で泳いで疲れが出ちゃ困るから、いわば寝たままの状態で上京してもらいたいわけ」と古賀さんは笑う。水温を17度前後と低めに設定するのも活動を鈍らせるためだ。

 エンジントラブルがあっても水温を管理できるように、予備の発電機も備えている。さらに、珊瑚(さんご)などを使った浄化装置や、紫外線殺菌装置も使って水質の維持に努める。

 そうなると当然、コックピットは、ただの運転席ではない。助手席側には四つの水槽ごとの水温が示される画面。ルームミラーの位置にあるモニター画面にはイカたちの様子が映し出され、ボタン一つで水槽ごとの様子が確認できる。

 こうした万全の態勢があって、台風による大渋滞で通常の倍の36時間かかった時も、被害を最小限に食い止めたのだという。

 呼子の水産会社2社が灘活水産を設立したのは2013年。地元で観光客による需要が少ない水曜に出荷されることになった。

 この日、トラックは午前8時半に出発。順調なら木曜の午前2時に都内の問屋に運ばれ、1匹ずつ細長いポリ袋に詰められる。発生するアンモニア分を調整する液体と酸素を詰めた独自ノウハウの「寝床」だ。イカが泳いで疲れない、この状態で午後は料亭へ。「届けるのは鮮魚じゃなく、活魚」。関係者の自負だ。(原口晋也)

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それにしても、美味そう。食べに出かけたいものです。


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