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文化大革命勃発から40年

2006年05月17日 07時43分43秒 | 時事放談: 中国編
昨日で中国の文化大革命が始まって40年経ちました。しかし、中国当局もメディアもそのことに対して口を閉ざしています。

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文革40年、中国メディアは沈黙 当局「触るな」厳命 (朝日新聞) - goo ニュース

2006年 5月16日 (火) 23:50

 中国全土を空前の混乱に陥れた文化大革命の発動から16日、40年を迎えた。香港メディアは「記念日」として大きく報じたが、中国本土の主要メディアは文革に一切触れなかった。徹底した黙殺ぶりが、「文革」がいまだにタブーであることを浮き彫りにしている。

 外交筋や香港情報によると、16日の40周年に際しては、共産党中央宣伝部から大衆紙を含めたメディア、研究機関に「文革には触るな」との厳命が下されていた。12日には米国での文革に関する国際会議に招かれた中国の研究者らが当局から欠席するよう求められた。

 文革をめぐっては、昨年初め、広東省に民間の手で初の文革博物館が開館。文革を扱った映画に当局から上映許可が出るなどの動きもあるが、政治的に正面から取り上げることは今も難しい。外交筋は「文革は党史上、最大の汚点。政府の各部門には当時の紅衛兵として先頭を切って文革を推し進めた人もおり、取り扱いが微妙な問題」と指摘する。

 一方、香港紙は「過去の過ちから学ぶことは多い」(サウスチャイナ・モーニング・ポスト)などとして、名誉回復されていない犠牲者の闘いや中国在住の民主活動家の声を大きく伝えた。

 文革は66年5月16日、毛沢東主席自身が手を入れた「5・16通知」が党政治局拡大会議で採択されたことに始まり、76年の毛沢東死去と四人組逮捕で終結した。

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この10年にも及ぶ、無意味で愚かな粛清政治のために、多くの人の命と財産と誇りが奪われました。

一説には、3000万人以上の人が殺されたともいわれております。(先日のフジテレビの「報道2001」では、石原慎太郎都知事が「毛沢東は、7000万人殺した」といっておりましたが、その真偽はよくわかりません。)

にもかかわらず、そうした過去の負の遺産をしっかりと清算せずに、日本を始めとした周辺諸国に圧力をかけることで、その問題から国民の目を背けようと中国共産党政府はしています。

正しい自国の歴史認識こそ、中国政府が率先して行うべきことだと思うのですが、いまの体制では無理なのでしょう・・・。

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なお、文革の愚かさを映像で確認したい方のために、NHKが作ったドラマ『大地の子』を推薦しておきます。中国在留孤児の陸一心(上川隆也)が歩む苦難の道が文革と重ねて描かれていて、涙なしでは見られません。

全巻見て欲しいのですが、その中でも第4巻までが文化大革命を直接取り扱っています。ぜひどうぞ。

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