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低すぎる禁煙成功率

2007年01月12日 08時32分56秒 | 離煙ニュース: 国内編
喫煙というのは実に厄介な習慣です。やめたいと思っているのに、やめられない。逆に言えば、タバコ会社のためにやめさせられない中毒状態に置かれてしまっているのです。

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喫煙者の3人に1人がたばこ値上げ賛成 (産経新聞)

 禁煙に挑戦した人のうち、成功は4人に1人-。大阪府立健康科学センターが、1年前の調査で喫煙していると答えた20~70代の男女1392人にあらためてアンケートしたところ、こんな実態が分かった。

 372人(27%)は過去1年間に禁煙を試みたことがあったが、このうち成功したのは92人で、4人に1人の割合だった。今も吸っている1295人では、59%に当たる768人が「禁煙したい」と回答。平成18年夏のたばこ値上げをきっかけに禁煙しようと思った人は全体の半分近くおり、喫煙者の3人に1人はさらに値上げすることにも賛成だった。同センターは「国内のたばこ価格は先進7カ国の2分の1から3分の1。禁煙の促進に大変効果があると考えられる値上げが緊急の課題」としている。

(2007/01/10 09:30)

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ここに挙げられた数字を分析してみましょう。

1392人のうち、禁煙に挑戦した人が372人の27%。そのうち、1年経って禁煙が成功している人が92人。すなわち24.7%。すなわち、離煙成功者は、喫煙者の6.6%にしかならない、逆に言えば、喫煙者の93.4%は離煙できないということです。

ということは、スモーカーの59%が離煙したいと思っているのですから、次のような一般的状況を予測できます。

  離煙したい人は、喫煙者の6割。
  離煙挑戦者は、そのうちの半分。
  離煙成功者は、そのまた半分。

これは実に厳しい状況です。喫煙者とその周囲の人々の健康を損ねる可能性が高いことが分かっても、タバコを吸わせ続けようとするJTと既得権益にしがみつく政治家たちの思惑が、ここまで離煙者の割合を減らしているのです。

「離煙したい人が離煙する」というのが厚労省の目標ですが、このことがいかに厳しいことか、上の統計が物語っています。

そろそろ、「離煙したい人は、全員離煙できる」環境を国ぐるみで考える時期に来ているのではないのでしょうか。

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