ライオンの恐ろしさと頼もしさを痛感させられる記事です。
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【AFP=時事】南アフリカの野生動物保護区で、サイの密猟者とみられる男たち少なくとも3人がライオンの群れにかみ殺され、食べられる事件があった。保護区の所有者が5日、明らかにした。
高性能ライフルとおのを手にした男たちは2日未明、同国南東岸にあるシブヤ野生動物保護区に侵入したが翌日、ばらばら遺体となって発見された。
シブヤ野生動物保護区の所有者ニック・フォックスさんはAFPに対し「彼らはライオンの群れの中に迷い込んだ。大きな群れだったので、(逃げる)時間はあまりなかった」と語った。
遺体はほとんど残っていなかったため密猟者の人数は分からないが、3人分の衣服が見つかったという。
フォックスさんは、同保護区でこうした事件が起きるのは「前代未聞」とした上で、「彼らがサイを見つける前にライオンに出くわしたのは、思いがけない幸運だったと思う」「2016年3月にはサイ3頭が殺されたから」と語った。
フォックスさんによると、フェイスブックのコメントは「因果応報」の話題で持ちきりだったという。
中国、ベトナムなどのアジア諸国では、サイの角に薬効があると信じられており、急増する需要を満たすためにサイを狙った密猟者が後を絶たない。密猟の横行により、アフリカには野生のサイは2万5000頭弱しか残っていない。
ただ、フォックスさんは今後もシブヤ野生動物保護区への観光客の受け入れは続けると述べている。【翻訳編集】AFPBB News
南アフリカの動物保護区で、ライオンに襲われ食べられた少なくとも2人の遺体が発見されたことが5日、明らかになった。被害に遭ったのは、サイの密猟者たちとみられる。
当局によると、同国南東部ケントン・オン・シー近くのシブヤ保護区で保護官たちが、ライオンに食べられた2人もしくは3人の遺体の残骸を見つけた。高性能のライフル銃やおのも一緒に見つかった。
アフリカでは近年、サイの角への需要がアジアの一部で高まっているのを背景に、密猟が増加している。中国やベトナムなどでは、サイの角に催淫効果があるという迷信がある。
シブヤ保護区の所有者、ニック・フォックス氏はフェイスブックで、密猟容疑者たちは1日深夜から2日早朝にかけて保護区に入ったと発表した。
「(密猟者たちは)ライオンの群れに迷い込んだ。大きな群れだったので、あまり時間はなかった」とフォックス氏はAFP通信に語った。「何人いたかはっきりとは分からない。あまり残っていない」。
遺体の残骸は、3日午後4時半(日本時間午後11時半)に発見された。
現場に到着した密猟摘発チームは、消音装置付き狩猟用ライフル銃や長い柄のおの、ワイヤーカッターといったサイ密猟者が通常使う道具を発見した。
遺体などを回収するため、ライオン数頭には麻酔銃を使わざる得なかったという。
警察は、密猟者の一部がライオンの襲撃を逃れてまだ保護区内にいる可能性があるため巡回を続けている。
シブヤ保護区のある南アフリカ東ケープ州では今年に入り、9頭のサイが密猟者によって殺された。過去10年に殺害されたサイの数は7000頭以上に上っている。
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サイを獲りに行ったら、自分たちがライオンの餌になってしまったというわけですから、熟練した密猟者におもえません。
それでも、装備は一流のようですから、密猟者の数が増え、質にばらつきが出ているのでしょう。もしそうだとしたら、密猟は、増えることこそあれ、減ることはありません。悲しい話です。
保護区はライオンに守ってもらえばよいのですが、そのライオンもターゲットになるやもしれず、サイがさらに減りそうです。
それにしても、中国人とベトナム人はサイの角に催淫効果があると信じているとか。まったくもって、理解に苦しむ両国人の発想です。
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