昨日いちばん感激したニュースです。読んだら、ショコラの健気さに涙がじわりとこみ上げてきてしまいました。
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住宅街近くにクマ…老いた飼い犬、立ち向かう
読売新聞 2014年06月29日 14時14分
28日午前9時10分頃、金沢市御所町の御所第2配水池近くの山道で、近くに住む男性会社員(63)がクマに頭と尻をかまれ、頭を切るなどの大けがを負った。
男性は妻(59)と飼い犬の散歩中で、犬がほえるなどしたため、クマは山の中に逃げたという。
金沢東署などの発表によると、クマは体長約1メートル70の成獣とみられ、近くにはいずれも体長約80センチのクマ2頭がいた。3頭は親子とみられる。
男性が木の上にいるクマ2頭を見つけた直後、背後から突然、成獣のクマに襲われたという。飼っていた中型の犬が、猛然とほえて立ち向かうと、3頭は山中に逃げていったという。
現場は、「御所ニュータウン」の住宅街まで約250メートルの山道。この周辺では25日にもクマの足跡が見つかり、回覧板などで注意を促していた。2人が助けを求めて駆け込んだ近くの家の男性(46)は、「男性が頭から血を流しながら家に駆け込んできたので驚いた。子どもが多い地域なので、同じようなことが起きないか心配」と話した。
猟友会のメンバーや同署員、金沢市職員らが周辺を捜索したが、28日午後9時現在、クマは見つかっていない。市は周辺住民に、チラシ700枚を配るなどし、クマの出没に警戒を呼びかけている。
市森林再生課によると、市内でのクマの目撃情報は今年4月以降24件目。春から夏にかけて、冬眠から目覚めたクマが山中を迷い、人里に現れることが多いという。子連れのクマは特に警戒心が強く、同課は「山の中へ入る際は、鈴やラジオを身につけるように」と注意喚起している。
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クマに襲われた主人を救ったのは、雌のシバ犬「ショコラ」だった。
男性と妻は、日課の散歩のため山道に入ると、ショコラが、急にきょろきょろと周囲を警戒し始めたという。2人は「シカでもいるかな」と思ったが、木の上にいるクマ2頭に気づいた直後、いきなり親とみられるクマに襲われた。
うつぶせに倒れ込んだ男性に覆いかぶさってきたクマに対し、ショコラは背後から飛びかかった。ほえたり、クマの背中に乗ったりすると、3頭は山中に逃げたという。
男性の妻によると、ショコラは10年ほど前に友人からもらったという。子犬の頃はボール遊びが好きだったが、最近は老いたせいか、寝そべっていることが多いという。普段はおとなしく、妻は「知らない人が家に来てもほえない。番犬失格」と笑う。男性はショコラを「わんこ」と呼んで、毎朝一緒に散歩するなどかわいがっているという。
男性は頭を縫うほどのけがを負ったが、妻は「ショコラがいなかったら、私たちの命も危なかった。感謝している」と忠犬の勇敢な姿をたたえた。
クマ襲撃:63歳男性けが、飼い犬が立ち向かう 金沢
毎日新聞 2014年06月28日 21時47分(最終更新 06月29日 02時12分)
28日午前9時10分ごろ、金沢市御所町2の山道で、犬の散歩をしていた近くに住む田中孝季(たかき)さん(63)と妻富美子さん(59)が親子連れの熊に遭遇、孝季さんが親熊に襲われた。夫婦が連れていた飼い犬で雌の柴犬(しばいぬ)「ショコラ」が親熊に向かってほえて飛びかかると、熊たちは逃げた。孝季さんは頭と尻をかまれてけがをしたが、命に別条はなかった。富美子さんは無事で「ショコラは普段はおとなしく番犬にならないけど、今日はよく頑張ってくれた。立ち向かってくれなかったら、今ごろどうなっていたかとぞっとする」と話した。ショコラは10年近く前から飼っているという。
石川県警金沢東署などによると、熊は親1頭(体長約1・7メートル)、子2頭(体長各約80センチ)の計3頭。孝季さんは、木に登っている子熊を発見した直後に、背後から親熊に襲われたという。2人は近くの民家に駆け込んで助けを求め、住民が119番通報した。
現場の近くには住宅地があり、県警や猟友会などが付近を捜索したが、熊は見つからなかった。【竹田迅岐】
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アメリカでは小さな子供を助けた忠犬が話題になりました。しかし、忠犬は日本にもいたのです。立派です。ショコラ・わんこに拍手!
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